モンペリエの観光スポット！大学都市の見どころは中世の雰囲気の残る街なみ！

フランスの南部に位置する小さな都市「モンペリエ」。モンペリエはフランスの名門大学であるモンペリエ大学がある大学都市として知られています。中世の面影が残る街並みや、モンペリエ観光の拠点となる広場、カラフルなトラムなどをはじめ、モンペリエには観光スポットが満載です。見どころや行き方などモンペリエ観光情報をまとめました。

「モンペリエ​(Montpellier)」 はフランスの南部に位置するラングドック・ルシヨン地方の首府である、小さな都市です。フランスの名門大学であるモンペリエ大学があり、中世から大学都市として栄えてきました。その名残もあり、モンペリエの街には中世の面影が残されています。モンペリエの人口はわずか27万人弱とこじんまりとした都市です。

ローマやケルト文化の影響を受けてきたモンペリエの歴史は、1000年以上も前に遡ります。中世から大学都市として知られてきたモンペリエには、13世紀に設立されたヨーロッパ最古の医学部があることでも有名です。他にも観光拠点となる中心の広場や、そこを走る路面電車トラムなどをはじめ、モンペリエには訪れるべき魅力を持つ見どころが満載です。

まずご紹介するのは、モンペリエ観光の拠点となる「コメディ広場」です。コメディ広場は、モンペリエの中心地である旧市街にある大きな広場です。モンペリエの主要の観光スポットはコメディ広場の周辺となっているので、この広場は必ず押さえておきましょう。コメディ広場からは、旧市街独特の古風でノスタルジックな街並みを楽しめます。

コメディ広場には、2000年に導入された路面電車「トラム」が走っています。トラムのデザインはさまざまな種類があり、クールなブルーカラーから、カラフルでかわいらしい花柄まで多彩なデザインの車両を見かけます。今やモンペリエの人々の生活に欠かせない存在であるトラムは必見です。見るのはもちろん、実際にトラムに乗るのもおすすめです。

フランスの「凱旋門」といえば、パリにある大きな凱旋門を思い浮かべるのではないでしょうか。実は、このモンペリエの街にも凱旋門が存在するんです。パリの大きな凱旋門に比べるとモンペリエの凱旋門は一回り小さく、かわいらしい雰囲気が漂っています。この凱旋門は、当時の国王であるルイ14世王朝を称えて建設されたものだということです。

モンペリエの凱旋門のデザインは、パリにあるサン・マルタンの凱旋門に影響を受けたと言われています。この凱旋門を抜けた先には「ペイルー公園」という公園があり、そこにはルイ14世の像や市街地に水を運搬するために造られたという、18世紀の水道橋が残されています。モンペリエの凱旋門とパリの凱旋門をぜひ見比べてみてくださいね。

1828年にオープンした、歴史ある「ファーブル美術館」もおすすめです。ファーブル美術館は、このモンペリエの街で生まれた画家であり、大の美術品コレクターであったフランソワ・グザヴィエ・ファーブルが、自身のコレクションを故郷であるモンペリエに寄贈したことから建設されました。そのコレクションの数にはきっと圧倒されますよ。

ファーブル美術館の館内には、15世紀から18世紀のフランスやイタリアの美術品が主に展示されています。その中でも特に必見の見どころは、ギュスターヴ・クールベの「出会い」という作品。これは、クールベが自身の後援者であるアルフレッド・ブリュイヤスと出会った時の様子を描いたもので、彼の人生の分岐点となったと言われています。

1363年に建設された「モンペリエ大聖堂」もおすすめです。モンペリエ大聖堂はカトリック教会最古の修道会であり、ベネディクト会の礼拝堂として使用されました。モンペリエ大聖堂の外観は、要塞に似たような造りになっており一見大聖堂とは思えないような雰囲気です。中でも特に、入り口のポーチ部分の力強さには圧倒されることでしょう。

またモンペリエ大聖堂の建物の一部は、ヨーロッパ最古の医学部として知られる、モンペリエ大学医学部の校舎となっています。この場所から、作家のフランソワ・ラブレーや預言者ノストラダムスといった数々の有名人が輩出されています。この建物は、現在も変わらず校舎として使われています。とても校舎とは思えない建物に驚かされるでしょう。

「サン・ロック教会」は、モンペリエの聖人である「聖ロック」が祀られた教会です。聖ロックは奇跡を起こした人物として知られています。中世の時代、ローマへ巡礼しながら当時流行していたペスト患者を治療していた聖ロックは、自らもペストに侵されてしまったにも関わらず、奇跡が起こり見事ペストから回復した人物であると伝えられています。

聖ロックが故郷であるモンペリエに戻った頃には、皮肉にもスパイと間違えられて投獄されてしまいます。そして投獄された後、聖ロックは亡くなってしまいました。しかし後に、聖ロックは「病気治癒や旅の守護聖人」として人々に崇められるようになりました。また、聖ロックはタロットカードの「愚者」のモデルにもなった人物だと言われています。

モンペリエの「オペラ座」は、ジョゼフ・マリー・カシアン・ベルナールによって設計されました。ジョゼフ・マリー・カシアン・ベルナール、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの協力者でした。このオペラ座は、4年の歳月をかけて、1884年の10月に完成しました。モンペリエの街の中心地であるコメディ広場に位置しています。

オペラ座は、コメディ広場の中でも一際存在感があり、その美しさで人々を魅了しています。オペラ座の前には「三美神の噴水」という噴水が堂々とそびえ立っています。「トワ・グラースの噴水」とも呼ばれる素晴らしい噴水と、その後ろに佇むオペラ座の姿はまるで一枚の絵のようです。コメディ広場を訪れる際は、オペラ座と噴水も要チェックです。

モンペリエ観光の際は「モンペリア大学医学部」にもぜひ立ち寄ってみてください。フランスの名門大学として知られるモンペリエ大学は、フランス屈指の歴史の深い大学です。モンペリエ大学の医学部に関しては、13世紀に設立されており、ヨーロッパ最古とされています。中世の面影を残す、校舎とは思えない素晴らしい姿を目にできます。

モンペリエ大学医学部のあるストリートの名前には、医学を意味する「Medicine」という言葉が入っています。それほど、このモンペリエ大学医学部はこの街の歴史として刻まれているのです。この医学部は、スペインの医学校で学んだユダヤ人によって作られたと言われています。作家のフランソワ・ラブレーや預言者ノストラダムスもこの医学部出身です。

最後にモンペリエまでの行き方についてです。ここでは、パリからモンペリエまでの行き方をご紹介します。パリからモンペリエまでは、飛行機と鉄道の二通りの行き方があります。まずは飛行機での行き方です。パリの空港からは1日10便以上の定期便が運行されています。所要時間は1時間10分程度で、空港から市内まではシャトルバスで約8分です。

続いて、パリからモンペリエまでの鉄道での行き方です。パリのリヨン駅、シャルル・ドゴール空港駅から直行のTGV線に乗りましょう。そして、モンペリエの街の中心部にあるモンペリエTGV駅へアクセスします。所要時間は3時間15分程度です。パリからも飛行機でサッと行ける距離ですが、鉄道でフランスの街並みを楽しみながら行くのもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。フランス国民が住みたい街にランクインする小さな都市、モンペリエの観光スポットや行き方についてご紹介しました。観光の拠点となる広場にカラフルなトラム、フランスの名門大学として知られるモンペリエ大学など、モンペリエには観光スポットが満載です。フランス観光の際はぜひモンペリエに足を運んでみてください。