セントポール大聖堂（ロンドン）の入場料は？登った後は教会カフェも！

セントポール大聖堂は、ロンドンでも人気のある観光スポットです。セントポール大聖堂内は見学することもできるので、ゆっくり時間をかけて見てまわってみてくださいね。見所や入場料、大聖堂からの眺めなど余すところなくご紹介します。厳かな雰囲気漂うセントポール大聖堂を体感してみてください。

セントポール大聖堂は、ロンドンの金融街であるシティオブロンドンにある大聖堂です。ロンドンで最初にできたセントポール大聖堂は、607年頃建築されたと言われています。ヴァイキングによって焼き払われたり、ロンドン大火によって焼失したりしながら、時間をかけて1710年に再建され、現在のセントポール大聖堂が完成しました。

セントポール大聖堂は、クリストファー・レンによって造られた建物で、高さ約111メートル、幅約74メートル、奥行き約157メートルです。国王チャールズ2世の命により建てられ、バロック様式の傑作と言われています。大戦の際にも空爆を受けましたが、奇跡的に倒壊は免れたため、戦後のイギリスの復興のシンボルとして愛されています。

セントポール大聖堂は、市民の大聖堂としてロンドン市民に親しまれており、毎日5回行われる礼拝には多くの人が集まります。ドームの付け根部分まで階段で上れるので、ぜひ上からの眺めを楽しんでください。ロンドン市内が見渡せる眺めに、満足すること間違いありません。

セントポール大聖堂と聞いて頭に浮かぶのが、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の結婚式ではないでしょうか。1981年に行われた結婚式の映像は全世界に配信されたため、多くの人の印象に残っていることでしょう。セントポール大聖堂は、イギリス王室とも非常に縁が深い場所なのです。

チャーチル、サッチャーといったイギリスの歴代首相の葬儀が行われた場所としても有名です。セントポール大聖堂の地下室には納骨堂があり、セントポール大聖堂の再建者であるクリストファー・レンや、アレクサンダー・フレミング、ホレーショ・ネルソンなど著名人が数多く眠っています。

セントポール大聖堂の正面入り口前の階段では、多くの市民や観光客が座っています。読書をしながらコーヒーを飲む人もいれば、観光の疲れを癒している人もいます。時間を忘れて階段でくつろぐ姿が見られるのは、市民の大聖堂と言われる所以なのかもしれませんね。

セントポール大聖堂といえば、ドーム型の屋根が特徴的です。直径34メートルものドームは、外観からも内観も抜群の眺めです。ドームには階段で上ることもでき、高さ30メートルのところにある回廊は、ウイスパリングギャラリー、別名ささやきの回廊と呼ばれています。壁に向かってささやくと、声が反射し反対側の人まで届く現象が起こるそうなので試してみてください。

セントポール大聖堂に入ったら、ドーム天井を見上げてみてください。ドーム天井にはモザイク画が施されており、ジェイムズ・ソーンヒルによって聖パウロの一生が描かれています。金色の装飾と外から差し込む光があいまって、美しく光り輝いています。時間を忘れて見入ってしまいそうですね。

セントポール大聖堂のドームを、階段で上がるには時間と体力が必要です。ウイスパリングギャラリーを抜けた後、階段を上り続けると高さ53メートル地点のロックギャラリーに到着します。石の回廊になっており、そこからも素晴らしい眺めを見ることができます。

ロックギャラリーからさらに階段を上ると、ゴールデンギャラリーに到達します。なお、ゴールデンギャラリーまで階段で上る際の階段数は、528段です。高さ85メートルからのロンドン市内の眺めは圧巻です。360度見渡せるので、頑張って上ったからには、時間をかけてゆっくり上からの眺めを楽しんでください。

セントポール大聖堂を何年かに1度訪れたら、ゴールデンギャラリーから見る眺めの変化も楽しめそうですね。日々進化するロンドンの街並みを目の当たりにできそうです。ストーンギャラリーからゴールデンギャラリーまでの階段は、非常に細い螺旋階段になっているので上り下りの際は気をつけてくださいね。

息をのむほどの広さと美しさを持つセントポール大聖堂内は、豪華で繊細な装飾で飾られています。これらの装飾や彫刻は全て、グリンリング・ギボンズの作品です。装飾の美しさはもちろん、パイプオルガンや祭壇も見事なので時間をかけてゆっくりと見学してみてください。

セントポール大聖堂ツアーに参加すれば、ガイドから説明を受けながら見てまわることもできます。時間をかけてゆっくりと説明を受けながら、セントポール大聖堂について詳しく知りたいという方におすすめです。日本語のオーディオガイドもあるので、英語が苦手でも安心ですね。

セントポール大聖堂の正面脇のベルタワー内にある、宙に浮かんでいるように見える螺旋階段は、映画やテレビなどで度々登場しています。中でも世界的に人気の高いハリーポッターシリーズで、ハリー達が通う魔法学校、ホグワーツの階段として撮影に利用されました。

ハリーポッターの映画内では、アズカバンの囚人と謎のプリンスの2作品に、それぞれ教室に行くまでの階段として登場しています。ハリーポッターロケ地めぐりの中のひとつとしても、多くの観光客が訪れています。映画ファンならずとも、ぜひ見てみたいスポットですね。

セントポール大聖堂内には、カフェやお土産店も併設されています。歩き疲れたら、イギリス名物のアフターヌーンティーなどいかがでしょうか。レストランでは食事もできるので、お腹が空いてしまっても心配ありません。時間をかけて観光を楽しんで、ゆっくり休憩していってください。

カフェやレストラン、お土産店はセントポール寺院の地下にあります。地下には納骨堂があるので、著名人が眠るお墓の隣でお茶や食事をいただくことになります。なかなか経験できることではないので、ぜひ立ち寄ってみてください。厳かな雰囲気でお茶や食事をいただけそうですね。

セントポール大聖堂の入場料は、大人が18ポンド、6歳から17歳が8ポンドです。家族用の入場料金も設定されており、大人2人子供2人までで44ポンドと4人で行けば少しお得です。団体で行く場合と事前にインターネットで予約した場合は、入場料が割引されるので予約してから訪れたほうがよさそうですね。

毎週日曜日はミサが行われているため、入場料は無料となります。セントポール大聖堂内に入る事はできますが、ドームに上ったりという観光はできないので、訪れる際には注意が必要です。HPで予定の確認や入場チケットの予約もできるので、お出掛け前に確認してみてください。

地下鉄の最寄り駅は、セントラルラインのセントポール駅です。駅から徒歩2分ほどなので、地下鉄の駅から地上に出たら、すぐに姿を確認できるはずです。街中に突如現れるほど駅からも近いので、迷うことなくセントポール大聖堂まで行けそうですね。ドーム屋根を目印に探してみてください。

セントポール大聖堂へは、ロンドンならではの2階建てバスで行くこともできます。4番、11番、15番、23番、25番、26番、100番、242番線のいずれかに乗車し、セントポール前で下車しましょう。2階建てバスの乗り方は難しいので、間違ったバスに乗らないよう気をつけてくださいね。

セントポール大聖堂は、ロンドンに行ったら必ず見学したい観光スポットです。ドームの上まで階段で上るのは大変ですが、上りきった後にはご褒美の美しい眺めが見られるはずです。セントポール大聖堂の全てを満喫して、大聖堂内の豪華絢爛な姿と、ドームの上からの美しい眺めでじっくり癒されてきてください。