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大英博物館は世界最大級の博物館
イギリス・ロンドンの中心部にある大英博物館は、世界最大の博物館のひとつで、収蔵品約800万点のうち15万点が常設展示されています。収蔵品は考古学的な出土品、遺物、資料から、民俗学的な工芸品など広い範囲に及びます。年間を通じて数多くの外国人観光客が訪れるため、案内なども多言語で書かれています。そんな大英博物館の見どころ、アクセス、入場料などをご紹介します。
大英博物館の建物は世界最大級
大英博物館は、博物館建物としても世界最大級で、ギリシャ風の外観で有名です。1823年に東側の部分と中庭の建設が始まり、年を追うごとに拡張されてきました。2005年には近代的なスタイルの読書室と屋内の中央広場であるグレート・コートが完成し、大英博物館の中でも必見のスポットになっています。
大英博物館へのアクセス①地下鉄でのアクセス
@JohnLilley_WLon @Artlyst @royalacademy @G_Different John your posters are now at Waterloo and Russel Square - Bond Street to follow pic.twitter.com/PHCRHd13tH
— Art Below (@ArtBelow) June 16, 2017
ロンドンの大英博物館への地下鉄(Tube)でのアクセスでは、最寄り駅が3ヶ所あります。セントラル線とノーザン線が通るトッテナム・コート駅(Tottenham Court)からは500mで、セントラル線とピカデリー線が通るホルボーン駅(Holborn)駅からも500mです。ピカデリー線が通るラッセル・スクウェア駅(Russel Square)からは800mと少し遠くなりますが、どの駅からも徒歩のアクセスは簡単です。
大英博物館へのアクセス②バスでのアクセス
大英博物館へのバスでのアクセスでは、最寄り停車場がニュー・オックスフォード通り、トッテナム・コート通り、ゴワー通りです。ロンドンの各ターミナル駅からは、最寄り駅への路線バスが数多くでています。ビクトリア駅からは約30分、キングス・クロス駅からは約15分です。ロンドンのバスは路線に番号がついていて、バス停に路線図もあります。
大英博物館の入場料
ロンドンに限らず、国立の博物館や美術館の入場料が無料なところが多いイギリスですが、大英博物館も例にもれず入場料は無料となっています。入場料は無料となっていますが、任意で寄付をすることができ、多くの観光客が自国通貨で寄付をすることがあり、寄付金箱の中にはユーロやドル、円などが入れられています。入場料の代わりに寄付を、という観光客も多いようです。
大英博物館の見どころ①古代エジプトのロゼッタ・ストーン
Top Things to See at #TheBritishMuseum : The Rosetta Stone, the amazing clocks and the Lewis Chessmen. pic.twitter.com/Vh1AAFQAF1
— The Pike's Place (@ThePikesPlace) June 27, 2017
大英博物館の中の古代エジプトの展示は世界最大規模で、小物から巨大な石像まで数多くの展示品があります。中でも古代エジプトを知る上で重要な役割を果たした「ロゼッタ・ストーン」はエジプト関連の展示の中でも特に人気があります。プトレマイオス5世が出した勅令が神聖文字(ヒエログリフ)、民衆文字、ギリシア文字で書かれた石碑の一部で、ロゼッタ・ストーンの出土によりヒエログリフの解読が可能になりました。
大英博物館の見どころ②古代ギリシャのエルギン・マーブル
大英博物館にあるエルギン・マーブルは、約2500年前に造られた古代ギリシア・アテナイのパルテノン神殿の彫刻の一部で、19世紀にイギリス人外交官エルギンがパルテノン神殿から切り取ってイギリスに持ち帰りました。75mにも及ぶ大理石には、ラピテース族とケンタウルスの戦いが描かれています。ギリシャから略奪したものとも言われるエルギン・マーブルは、返還すべきとの意見も少なくありません。
大英博物館の見どころ③古代エジプトのミイラ
大英博物館には140体の古代エジプトのミイラがあり、エジプト・カイロの他では世界最大規模のミイラを所蔵しています。木棺に入ったミイラや、布にまかれたミイラ、ミイラのX線写真など見どころはいっぱいで、ミイラの展示スペースは大英博物館の中でもいつも混み合っています。
大英博物館の見どころ④ジャパン・コレクション
大英博物館のジャパン・コレクションは「コニカ・ミノルタ」や「裏千家」という名前がついたギャラリーにあります。展示物は芸術品から武具・防具と広範囲にわたり、ギャラリーの一部には裏千家によって造られた茶室があり、茶道具や茶碗などが展示されています。
大英博物館の見どころ⑤アッシリアのレリーフ
#CurrentMood
— Jono Borden (@bordenjono) February 5, 2017
(Source: Ashurbanipal hunting lions, gypsum hall relief from the North Palace of Nineveh (Iraq), 645–635 B.C., @BritishMuseum) pic.twitter.com/pH19CGWydS
大英博物館には、歴史的にも重要なアッシリアやバビロンのレリーフや彫刻が展示されています。中でも必見なのがアッシリア宮殿のレリーフで、アラバスター(白い鉱物)で作られたアッシリアの宮殿にあったレリーフです。壁一面に展示されたレリーフには現在のイラク・モスル地方で出土したものです。
大英博物館の見どころ⑥中世のチェスセット
大英博物館には、1150年から1200年の間に作られたとされる中世のチェスセット「ルイス・チェスマン」が展示されています。19世紀にスコットランドのルイス島で発見されたルイス・チェスマンは全部922個の駒がありますが、そのうち82個が大英博物館、残りの11個がスコットランド国立博物館で展示されています。セイウチの牙とクジラの歯で作られた駒には細かい彫刻がされていて、歴史的にも重要な資料です。
大英博物館の見どころ⑦サットン・フーの兜
大英博物館に展示されているサットン・フーの兜は、イギリス(イングランド)東部のサフォーク州の船葬墓さットン・フーから出土した7世紀に作られた兜です。副葬品として出土したため、実際の戦闘で使われたかは定かではありませんが、7世紀のアングロ・サクソン時代の歴史を知るうえでの重要な資料となっています。
大英博物館の見どころ⑧アステカ帝国の双頭の大蛇
The #Aztec #mosaic of a double-headed #serpent in @britishmuseum made using 2000 pieces of #turquoise. #mythology #religion #Mexico. pic.twitter.com/W6sVAxiTXx
— Katherine Barnett (@katieculture) January 28, 2017
大英博物館の中南米の展示物の中には、かつてメキシコに存在したアステカ帝国で作られた「双頭の大蛇」の工芸品があります。15世紀から16世紀ころに作られたとされる双頭の大蛇は、トルコ石と赤と白の貝殻でできています。アステカ帝国では、蛇は古い皮を脱ぎ捨てることから、再生のシンボルだったのではないかとも考えられています。
大英博物館の見どころ⑨絵画と版画のコレクション
大英博物館の展示物には、絵画や版画などの芸術作品も含まれていて、パリのエルミタージュなどと並ぶ世界最大級の版画を所蔵しています。絵画では、ダヴィンチ、ラファエル、ホルバイン、ボッティチェリなどによるデッサン画や、ターナー、コンスタブルの水彩画などが展示されています。
大英博物館のカフェとレストラン
大英博物館の中には3つのカフェ・レストランがあります。グレート・コートの階段を登ったところにある「グレート・コート・レストラン」は、コース料理やアルコール類も提供されるレストランです。メニューには特別展示にちなんだ料理が入れられることもあり、人気を集めています。グレート・コート・レストランでおすすめなのがアフタヌーンティーですが、混み合うこともあるので予約をしておくのが無難です。
The British Museum #london #igerslondon #travel #duolook #wtmtravels #architecture #visitlondon #travelblogger #museum #britishmuseum pic.twitter.com/eOEIeTu9v9
— Jaroslaw Marciuk (@JaroslawMarciuk) July 1, 2017
コート・カフェはセルフサービス型のカフェで、主にサンドウィッチやケーキ、スコーンなどの軽食があります。10人ほどが座れるテーブルがいくつも並んでいて、空いているところに相席で座るという感じになります。Pizzeriaでは色々な種類のピザをサラダがメニューに並んでいて、キッズメニューもあるのでお子様連れには便利なレストランです。
大英博物館で買えるお土産
大英博物館のお土産でもっとも人気があるものの一つが、子供がお風呂に浮かべる黄色いアヒルです。いろいろな種類があり、特に人気なのがエジプトのスフィンクスの形をしたアヒルです。その他にも、兜をかぶった侍、ローマ兵士、ヴァイキング、ギリシャ人のアヒルがあります。
Rosetta Stone USB stick | british museum shop | http://t.co/LQXxvy91Ug #thingsIneedbutdontneed #ancient pic.twitter.com/hG0THBFn90
— skiourophile :pineapple: (@skiourophile) August 25, 2013
大英博物館のお土産はエジプト関連のものが多く、アクセサリーや書籍、ぬいぐるみ、カップなどがありますが、中でもおすすめはロゼッタストーンやミイラが入った棺の形をしたUSBスティックです。日本に手軽に持って帰れるお土産では、古代エジプトのヒエログリフが書かれたマウスマットやコースターなどもおすすめです。
大英博物館で買っておきたいお土産の一つに、博物館内のガイドブックがあります。英語だけではなく日本語版もあるので、お土産には最適です。他のお土産はショップによって品揃えが違いますが、ガイドブックはどのショップにもおいてあります。子供向けのガイドブックは簡単な英語で書かれているので、こちらもお土産にはおすすめです。
大英博物館はロンドン観光では外せない!
イギリス・ロンドンには必見の観光スポットが数多くありますが、大英博物館も見逃せない観光スポットのひとつです。世界中から集められた貴重な展示品は、ゆっくり見て回ると丸1日かかります。大英博物館の見どころは展示品だけではなく、モダンなレストランやショップなど、楽しみ方はたくさんあります。入場料が無料なのも魅力の一つです。
もっとイギリスの情報を知りたいアナタへ!
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