日本一周の旅を車で！気になる費用はどのくらいかかる？期間は？

海に囲まれた我々の国、日本。日本一周を自分の足、あるいは車を運転して実行したことがある人はそんなにいません。実際国土が小さいとはいえ、日本一周をするにはそれなりの労力と時間、費用がかかります。いろいろな旅のスタイルが増えてきた現代。車で日本一周もいい思い出になります。そこでどれくらいの費用と日数がかかるのか、ひとつの旅プランとして調べてみましょう。

車で日本一周のプランを考える場合、どれくらいの期間と費用がかかるのかが気になるところです。気になるのは、日本一周は難しいことなのかどうか。そもそも困難であれば車での日本一周は計画しませんし、期間や費用の計算も無意味です。しかし、一定の条件で行くことにすれば、案外難しいことではありません。理由は、日本の道路はしっかりと舗装され、整備されているからです。

車で日本一周を考えるとき、ひとり旅なのか夫婦で行くのかを想定しましょう。その上で、日本一周の言葉通り、まずは海岸線沿いにぐるりと1周することとしてみましょう。そうすると、日本は47都道府県中、39の都道府県を通ることができます。外国とは違って道路はしっかりしていますし、宿泊施設や車の修理工場など、容易に見つけることもできます。そのため、みなさんにとって車で日本一周は、なんら困難ではありません。

全都道府県を通る旅のプランは検討が困難です。日数やルートが難しいので、単純に日本一周を単語のまま受け止めて海岸線沿いを走ります。そうすると、北海道、本州、九州、沖縄の海岸線の道路の総距離はおよそ12000キロになることがわかります。この距離を移動するのが、すなわち車で日本一周の旅のルートとなるのです。

1.2万キロは決して短い距離ではありません。旅の期間（季節など）も考えなければなりませんし、日数の計算方法、費用も考えなければならないでしょう。それは例えば暖かい季節なのか、どれくらいの走行距離を1日で走ると想定するのか、そしてひとりなのか夫婦で行くのかで日数や費用は変わります。期間が短かければ短いほど、かかる費用は安くなるでしょう。しかし、旅ってそんな単純なものではありません。

日本一周の旅に最適なのは車です。バイクですと危険度が上がりますし、夫婦で行くのも難易度が高くなります。天候にも期間が左右されるでしょう。ですが、車なら車内泊も可能で、荷物も多く運べて快適な旅となります。そんな日本一周にふさわしい車種はあるのでしょうか。単純にいえば、大きい方がゆったり移動できますが、燃費が悪くなります。小さいと燃費はいいですが、移動がつらくなります。

日本一周に最もいい車といえばキャンピングカーです。最近、人気になっているのはご存知ですか。ですが、車そのものが高いので、手が出しにくいです。ハイブリッドカーも悪くはないでしょう。軽自動車は厳しいですが、日本一周ができないわけではありません。とにかく、重要なのは故障のないよう、しっかりと整備点検された車であることです。

車の日本一周の旅のプランにかかる費用の計算方法ですが、これは内容の詳細で変わります。夫婦で行くのかひとりなのか。期間は春夏秋冬のどれなのか。日数は何日で考えるのか。宿泊はどこにするのか。日数は案外重要で、これによってかかってくる費用がまったく違ってきます。つまり、日本一周の旅の費用は1日いくらかかるのかを、ベースに考えていくことになります。

車の日本一周の費用は、ガソリン代がいくらになるのか。食費は1回いくらで、何日分なのか。宿泊施設はどうするのかも大切ですね。週に何日かはホテルや民宿、あとは車中泊でもいいでしょう。それでも1ヶ月に5万円から6万円はかかりそうです。ただ、せっかくの旅ですから、あまりケチケチもしたくないです。せっかくその郷土の名産も楽しめるのも日本一周の醍醐味ですから。

日本一周を車で制覇するにはそれなりの準備期間、日数、費用がかかります。費用は重要ですが、その計算に大切なのが日数です。そして、日本一周をこなす日数が確定するのは海岸沿いを走りきる1.2万キロをどれくらいの速度で移動するのかということになります。1日に何キロ走るかを決めておけば、コンスタントに日本一周をこなせるのです。

1.2万キロの距離を1日120キロ移動すれば、日本一周に100日かかります。仮に平均時速50キロ程度で走ると約2時間半といったところでしょうか。つまり3ヶ月ほどの期間がかかってきます。これを走る時間を増やしていくと、日本一周にかかってくる日数は減っていくのです。こういった計算で旅のプランを考えれば、車で日本一周の期間と費用がわかってくるでしょう。

日本一周を車で行く場合、絶対的に削れない費用がガソリン代です。夫婦で行こうがどれだけ日数がかかろうが、旅の中で走る距離は1.2万キロ。ですので、そういった要因にかかわらず、車の平均燃費から割り出すことが可能です。変な運転で無駄にガソリンを消費しない限り、かかってくるガソリン代は同じです。

仮にですが、日本の車は今、街乗りでリッター10キロ程度の燃費になるかと思います。ガソリン1リットルで走れる距離です。低燃費のハイブリッドカーや渋滞や信号の少ない郊外の走行ならリッター15キロくらいでしょうか。平均してリッター13キロ、レギュラーの全国平均を126円とすれば、1.2万キロ走破に必要なガソリンが923リットルです。923リットルは116298円なので、ガソリン代は約12万円になりそうです。

日本一周の車は燃費がいい車がベターです。安全性も考えると頑丈なのがいいですが、そうすると重くなって、燃費が悪化します。ただ、ある一点を気をつけると、燃費が格段に向上します。それはタイヤです。見落とされがちですが、タイヤを燃費がいいものにして、空気圧をやや硬めにすると燃費が向上します。そのため、出発前にタイヤを交換するのもいいでしょう。

タイヤを換えることで同じ車種でも燃費が変化する理屈ですが、例えばエコタイヤに交換すると「転がり抵抗」が向上します。これはつまり、よく転がるタイヤであり、転がり抵抗が下がることで地面との摩擦によるエネルギー損失が少なくなり、燃費が向上するのです。旅の費用を減らすためのひとつの知恵として、タイヤ交換をオススメします。

日本一周の旅の費用の大きな部分を占めるものに宿泊費があります。期間が長引き、日数が増えれば増えるほど、その費用は膨らみます。そのため、どこにも泊まらずに車中泊というのもひとつの手です。しかし、すべてをこれにすると疲れはとれませんし、エコノミー症候群になる場合もありえます。少なくとも週に数回はホテルや民宿に泊まるようにしましょう。

宿泊先についてですが、ホテルや民宿というのが一般的ですが、せっかくの車の日本一周です。キャンプ道具を持って、キャンプ場で泊まるのもいいでしょう。宿泊費や食費が抑えられます。また、最近は「道の駅」もあって、宿泊施設を併設していることもありますので、こういったところの利用でも費用を抑える方法となります。

夫婦あるいはひとりで日本一周を車でする場合、ときにはフェリーを利用します。北海道や沖縄など地続きで行けない場所もあるからです。また、日本一周のプランはもっと自由に考えてみてください。季節や期間によっては自宅のある都道府県をスタートにすることはありません。フェリーでスタート地点に行ってしまうという方法もあります。

また、そもそも日本一周は1回の行程で行う必要はありません。例えば、今年は日本海側、来年は太平洋側と区間を分けてもいいのです。そもそも、ひとり旅ならともかく、夫婦で行く場合、それぞれの都合もあるでしょう。そういったときに一部はフェリー、あるいは飛行機を利用して、旅先でレンタカーを借りて周るという手もあります。プランの発想は自由でいいのです。

車で日本一周は移動にかかる日数が一般的な観光旅行よりも長くなるので、それなりに旅のプランを考える必要がありますが、冬を外して検討すれば、日本の道路は整備されているので快適に一周くらいはできてしまうはずです。発想を変えて、期間とエリアを分けて周ってもいいですし、自由な日本一周旅行を思い描いてみてください。