フランソア喫茶室でレトロな京都を！美味しいコーヒーの魅力にほっこり！

フランソワ喫茶室という喫茶店をご存知でしょうか。京都は河原町にある、長い歴史をもつ喫茶店です。そのレトロな雰囲気やメニューのおいしさなどから、京都でも指折りの人気があります。今回はそんなフランソワ喫茶室のおすすめメニューやモーニングなど、様々な情報をお届けします。

フランソア喫茶室の歴史は長く、開店したのはなんと1934年のことです。喫茶店としてはかなりの老舗で、八十年以上続いています。現在ではレトロという評価ですが、開店当時はハイカラなお店であり、クラシック音楽やコーヒーが好きな方々に人気がありました。フランソア喫茶室が創業されたのには、大きな志がありました。

創業当時は第二次世界大戦時であり、自由に思想を持つことなどは許されていませんでした。そんな状況で、反戦の思想や、前衛的な芸術に関して議論するための場所として、このフランソア喫茶室を提供したのです。そのため、フランソア喫茶室の常連だった方々の中には著名な文化人や芸術家が多くいました。

フランソア喫茶室は数々のこだわりが詰まった喫茶店です。そのこだわりは内装やメニューはもちろんのこと、コーヒーにも当然こだわりがあります。フランソア喫茶室で提供されるコーヒーは、レインフォレスト・アライアンスという国連本部に事務所のある、熱帯雨林の保護を目的とした団体の審査に通った農場の豆を使用しています。

フランソア喫茶室が仕入れている豆は香り高く、酸味と苦味のバランスのとれたアラビカ種の豆です。表面だけでなく、内面まですべてにこだわりを持っているからこそ、長い歴史を紡いでこられたということでしょう。京都にお住まいの方だけでなく、全国にファンがいるのも頷けます。

フランソア喫茶室のコーヒーメニューはシンプルです。珈琲は漢字表記されており、フレッシュクルームありかブラックかを選択します。価格は600円で、レトロな純喫茶では標準的な価格です。アメリカンコーヒーはCOKOルワンダ、ウィンナーコーヒーはモカエチオピアの豆が使われております。

COKOルワンダとモカエチオピアはそれぞれスペシャリティーコーヒーとしても楽しめます。また、ミルクたっぷりで飲みたいという方にはカフェオレがおすすめです。暑い夏にはコーヒーフロートがおすすめです。苦いアイスコーヒーにアイスクリームの甘みがぴったりマッチしています。

フランソア喫茶室ではコーヒー以外のドリンクも充実しています。定番の紅茶にアップルティー、ロイヤルミルクティーはもちろん、産地にこだわった果物のジュース、ココア、ココアフロート、そして人気なのはクリームソーダです。レトロな喫茶店にはクリームソーダが似合います。

また、フランソア喫茶室では喫茶店としては珍しく、お酒を楽しむこともできます。ビールやハイボール、ワインなどの定番や、シードルやカルバドスブランデー、アイリッシュウィスキーなどもいただくことができます。レトロな雰囲気の中でお酒を嗜むと、文豪にでもなったような気分に浸れます。

フランソア喫茶室には、モーニングメニューがございます。モーニングメニューは土日祝日を除く平日のみで、時間は10時から12時までの間と、あまり長いとはいえない時間です。モーニングメニューは通常のフードのセットメニューが200円引きになったものですので、タイムサービスといった内容になっています。

いつも食べられるものが時間帯でお安くなるということで、フランソワ喫茶室のモーニングは大人気です。その内容やクオリティーに差はないので、強くおすすめできます。モーニングの中では、特にフレンチトーストが人気です。飲み物は珈琲か紅茶をお選びいただけます。

フランソア喫茶室のメニューは喫茶店ということもあり、パンのメニューが充実しています。甘いトーストのメニューはシナモンシュガー650円、メープルシュガー700円、ジャムバター700円、フレンチトースト800円などで、特にフレンチトーストが人気で、こちらはモーニングでも大人気です。

甘くないお食事のメニューはチーズトースト750円、オニオンチーズトースト750円、ピザトースト800円、たまごかベジタブルのサンドイッチ800円、ハムチーズトースト900円、ハムのサンドイッチが1000円です。たまごのサンドイッチは関東の人は珍しい、卵焼きが挟まれたサンドイッチです。こちらもおすすめですので是非。

フランソア喫茶室は洋菓子にもこだわりがあり、そのおいしさもあって大人気です。特にレアチーズケーキはフランソア喫茶室のホームページでもおすすめメニューとして紹介されています。クリームチーズに生クリーム、そしてレモンが入っているため、濃厚ながらもさっぱりとした味わいです。ブルーベリーソースもいいアクセントです。

その他の洋菓子メニューも、フードメニュー以上に充実しています。クッキーセット1000円、パルミエセット1050円、マカロンセット1250円は珈琲か紅茶に小さな袋入りのお菓子がついてくるセットです。珈琲や紅茶だけでは口寂しいな、という時にぴったりのセットです。また、ケーキのセットはかなり充実しています。

ミルフィーユにロールケーキ、ガトーフランソアに各種フルーツタルト、ブランディーケーキに各種パイ、チーズケーキにザッハトルテとどれを選んでいいのかわからなくなってしまうくらい、たくさんの種類のケーキがあります。どれも人気ですので、是非、何度も足を運ばれることをおすすめします。

フランソア喫茶室は京都のオシャレな喫茶店、という認識で間違いはないのですが、実はフランソア喫茶室はそこらの喫茶店とは格式の高さが違います。それもそのはず、なんとフランソア喫茶室は、2003年、国の登録有形文化財に指定されています。喫茶店が有形文化財に指定されたのは、日本初のことです。

そんな格式高い建物の中に入り、珈琲を飲んだり食事ができるというのは、それだけで京都観光の目玉と言ってもいいのではないでしょうか。内装は豪華客船のキャビンをイメージしたもので、店内の装飾は創業当時から変わっていません。店内を飾る調度品ひとつひとつにも、大変な価値があります。

それでは、フランソア喫茶室へのアクセスをご紹介します。フランソア喫茶室の最寄り駅は阪急電車の河原町駅です。河原町駅の出口4を出ていただいて、信号を渡り京都マルイのちょうど裏側にございます。また、出口1Aを出ていただき、高瀬川沿いに南に進んでいただくと右手にございます。

また、京阪本線の祇園四条駅からも近いです。祇園四条駅の出入口3を出ていただき、四条大橋を渡ったら、高瀬川を渡るまで進み、次の角で左に曲がっていただくとすぐそこにございます。2つの駅と繁華街からも非常に近く、アクセスは良好です。繁華街から一歩出て、フランソア喫茶室のレトロな店内に入ると、不思議な感覚に陥ります。

住所:京都府京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184 電話番号:075-351-4042

フランソア喫茶室の営業時間は10時から23時までと、喫茶店としては朝が遅い代わりに夜は遅くまで営業しています。ラストオーダーの時間はサンドイッチ、トースト類は22時まで、ケーキとドリンクは22時45分まで注文できます。お食事をされたい場合には、なるべくお早めに入店されることをおすすめします。

また、定休日は大晦日と元旦、1月2日、の3日間と夏季の休暇が2日間です。夜遅くまでやっていますので、食事の後の珈琲や、飲んだ後の締めにケーキを食べるというのもありです。出勤前の朝食としては難しいかもしれませんが、平日に休みが取れたときには是非遅めの朝食でモーニングをどうぞ。

京都のレトロな喫茶店、フランソア喫茶室の情報をお届けしました。たった一本路地裏に入っただけで、そこには非日常のレトロな空間が待っています。京都にお越しの際は、是非、フランソア喫茶室にお立ち寄りの上、美味しいお食事や洋菓子、珈琲などのドリンクをお楽しみください。