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北センチネル島は現在観光できる?危険な住民が住むその噂の真相は!

北センチネル島は現在観光できる?危険な住民が住むその噂の真相は!
投稿日: 2017年11月9日最終更新日: 2020年10月8日

北センチネル島は外部の人間を拒み、上陸しようとしたのなら命をも奪いかねない危険な住民が暮らす島として知られています。そんな北センチネル島について現在の状況や上陸、さらには観光することは可能なのかなど、徹底的に調べてみました。

北センチネル島って何?見出し

Photo by samferrara

北センチネル島とはベンガル湾の中に浮かぶ小さな島。しかしここ北センチネル島は文明を寄せ付けない秘境として知られており、上陸しようとしたのなら命をも落としかねないなどと噂される危険な場所となっています。そんないわく付きの島、北センチネル島について現在はどうなっているのか、場所や上陸、さらには観光することは可能なのかなど、徹底的に調べてみました。

北センチネル島の場所は?見出し

北センチネル島の場所はインド洋の北東部、ベンガル湾の中にあります。また北センチネル島はインド領のアンダマン諸島という島々の中の一つとなっており、同じくアンダマン諸島に属する南アンダマン諸島より西の沖合に約30キロの距離の場所に位置しています。そのため北センチネル島の場所としては近づくことが困難なわけではありません。

北センチネル島はその周囲を美しいサンゴ礁によって囲まれており、また島全体は手付かずの鬱蒼としたジャングルによって覆われています。2004年に発生したスマトラ島沖地震によって多少島の形状が変化したようですが、それ以前は島全体で72キロ平方メートルもの大きさとなっていたようです。

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北センチネル島はなぜ危険といわれるのか?見出し

上陸を試みれば命を落とす、などと噂される危険な北センチネル島。しかしなぜ北センチネル島は危険と言われてしまっているのでしょうか?その理由は大陸から近づきがたい場所にあるわけでも獰猛な猛獣がいるのでも厳しい自然環境のせいでもありません。北センチネル島が危険と言われているその理由とは、先住民にあるんです。

北センチネル島の住民とは?見出し

北センチネル島には「センチネル語」という未知の言語を話す先住民が50~400人程度居住していると考えられています。このセンチネル語という言語は北センチネル島が属するアンダマン諸島に複数存在する言語の一つと考えられています。しかしその他のアンダマン諸語の話者が北センチネル島に上陸して交流を試みようとした際にも意思疎通が出来ず、結果センチネル語はセンチネル族しか理解できない言語となっています。

石器時代並みの生活を送る北センチネル島の住民

北センチネル島に住むセンチネル族は、現在においても電子機器はおろか、文明的な機器の類や化学技術を何ら使用しておらず、生活水準は石器時代並みとされています。また北センチネル島の場所では6万年ほど前から生活が営まれており、アフリカ大陸で発生した現生人類直系の子孫とも考えられています。また石器時代水準の生活を送る民族は世界でたった一つ、ここ北センチネル島のセンチネル族だけであるとされています。

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北センチネル島住民は外部の人間を拒む見出し

石器時代並みの生活水準を送っている北センチネル島住民は、現在まで頑なに外部の人間を拒んできました。その主な理由としては自らの民族をウイルスから守るためだと言われています。北センチネル島はベンガル湾に浮かぶ孤島であると共に外部との接触を拒んできたため、住民はインフルエンザや麻疹といった病気に対してすら免疫を持っておらず、外部から危険なウイルスが持ち込まれてしまったらひとたまりもありません。

実際、北センチネル島が属するアンダマン諸島は19世紀にイギリスの植民地支配を受けましたが、その際イギリスが持ち込んだウイルスのせいでアンダマン諸島全体の先住民の人口は激減してしまったそうです。さらに北センチネル島の住民も6名がイギリスによって捕らえられ近隣の島まで連行されたそうですが、うち2名が疫病によって死亡したため、残りの4名は北センチネル島へと送り返される、なんていうこともあったようです。

さらに北センチネル島の住民が外部の人間を頑なに拒んでいるのには他にも理由があるようです。1980年代後半~90年代前半、難破船の漂流物を回収しようとしていた外部の武装集団との北センチネル島住民との間で戦闘が発生し、この際に複数の北センチネル島住民が殺害されてしまったそうです。その影響もあってか北センチネル島住民は外部の人間を敵とみなし、いまだ拒み続けているようです。

インド当局も北センチネル島には干渉しない見出し

北センチネル島の住民はこのように外部の人間を拒んでいるため、北センチネル島が属するアンダマン・ニコバル諸島行政もさらにはインド政府も北センチネル島に関しては干渉しない方針を示しています。さらにインド政府は北センチネル島の5キロ以内に接近することや住民との接触を図ることを刑罰の対象とまでしています。

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北センチネル島に上陸したらどうなるのか見出し

そんな外部の人間を拒絶する北センチネル島に上陸を試みた場合はどうなるのでしょうか。北センチネル島の住民は外部の人間に対しては全くもって友好的ではありません。それどころか近づこうものなら矢を射ってくるため、北センチネル島は立ち入ろうものなら命を落としかねない危険な島などと言われています。

北センチネル島に上陸を試みて大けがを負った事例も

実際に北センチネル島に上陸しようとして大けがを負ったり命を落とした事例は複数報告されています。1974年には北センチネル島のドキュメンタリー撮影を試みた撮影チームが島を訪れたものの北センチネル島住民からの攻撃を受け、監督の足に2メートル以上もの長さの矢が刺さった、なんていう事例が報告されています。

スマトラ島沖地震の後ですら外界の人間を拒む住民

北センチネル島は2004年のスマトラ島沖地震の際、島の形状が変化するほどの大きな被害を受けています。しかしこの後も救護物資を輸送するためのヘリコプターに矢を放ち追い返してしまったため、支援物資を提供するどころかどの程度の被害が出ていたのかすらわかっていません。

2006年にはカニ密猟者が殺害される事例も

さらに2006年にはカニ密猟者のインド人二人が船上で眠りこけてしまい、北センチネル島に漂流。住民に発見され矢を射られて死亡する、という事例も発生しています。この後にインド政府はヘリコプターによる遺体の回収を試みましたが、この際にも矢を射られたため回収を断念せざるをなくなってしまったそうです。

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1991年に一度だけ先住民の方から近寄ってきた事例見出し

外部の人間を拒絶し時には殺害すらした北センチネル島の住民ですが、1991年に人類学者T.N.パンディット氏率いる総勢30名近くに及ぶ調査チームが島に上陸した際の一度だけ、自ら近寄ってきたことがあります。パンディット氏は「我々に背を向け排便するかのようなポーズを見せた。それは我々を歓迎しないとのメッセージであった」とする一方、「彼らも外部と接触する時期がきたと判断したのかもしれない」と話しています。

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北センチネル島周辺では密猟が増加中見出し

島に接近することや住民との接触を試みることが刑罰の対象となっている北センチネル島ですが、そんな島の周辺海域では近年密猟が増加しているとのことです。2014年には密猟者の一人が北センチネル島に上陸し住民との接触を試みたそうですが、その際には特に被害等は出ていないとのことです。

北センチネル島で観光は出来るのか?見出し

現在においても北センチネル島の住民は外界の人間が近づくことをかたくなに拒んでいます。上陸を試みるだけで矢を放ってくるため、観光なんてもってのほか。しかしそれでも美しい未開の孤島北センチネル島を観光してみたいと思われる方は多いかもしれません。そんな方には北センチネル島ではなく、南センチネル島の観光をおすすめします。

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観光するなら北センチネル島ではなく南センチネル島へ!見出し

南センチネル島は北センチネル島と同じくインド洋のベンガル湾に浮かぶアンダマン諸島に属し、北センチネル島からは南へ約60キロの距離に位置しています。北センチネル島が有人であるのに対し、こちらの南センチネル島は灯台があるだけの無人島。島は森林に覆われやはり未開となっていますが、周囲には美しいサンゴ礁が存在し、手付かずの自然や美しい海を求めて外部からの観光客が時折訪れているようです。

上陸した者は命を落としかねない最後の秘境などといわれる北センチネル島。そのような状況は過去の話ではなく現在も続いているため、北センチネル島にはけして近づいてはいけません。それでも手付かずの美しい自然の中でダイビング等を楽しみたいという方は南センチネル島の観光をされてみてはいかがでしょうか。

北センチネル島は現在でも危険だった見出し

Photo by impatrickt

石器時代の水準で生活する地球上で最後の未開の民族、などといわれる住民が暮らす北センチネル島。インド政府も干渉せず、北センチネル等は現在でも現代社会から確率されており、危険なままとなっています。ですので間違っても北センチネル島に上陸を試みようだなんていうことは考えないようにして下さい。さもないとあなた自身が命を落としかねません。

投稿日: 2017年11月9日最終更新日: 2020年10月8日

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