高知の馬路村の観光プラン！おすすめのお土産や宿泊先などまとめ！

ゆずの村として有名な馬路村は、ゆずの生産だけでなくイベントや体験、子供と一緒に遊べるスポットもあります。また、豊かな自然では見たことも無いような絶景もあります。ゆずを素材にしたおいしい郷土料理やお土産も楽しみです。馬路村を丸ごと楽しむためのプランをご紹介します。

馬路村は高知県安芸郡にある村です。高知県の東にあって徳島県に接する山間部の村です。村の96％を占める山々は豊かで美しい里山を形成しています。鉄道は無く最寄りの土佐くろしお鉄道阿佐線の安田駅からも約20㎞離れています。アクセスは不便ですが、人気上昇中の観光地です。

その美しい里山は1000ｍ級の山々に囲まれ「日本で最も美しい村」に加盟するほどです。人口823人の約半分の方々がゆずの栽培から加工までに携わっています。ゆずとその加工品を村のブランドにすることによって、今では多くの観光客が訪れるようになりました。

「馬路村柚子」をブランド化した馬路村の中心になる場所です。古くから栽培していた「ゆず」は化学肥料や農薬を使用しない有機栽培で行っています。村内のいたるところで栽培されているゆずは秋になるとだんだんと色づき始め、11月には収穫が始まります。村が一番活気付く時期です。

馬路村ではゆずの収穫が始まる11月のはじめに、村最大のイベント「ゆず始まる祭」が開催されます。ステージイベントの開催やゆずの加工品や郷土料理の販売があります。特産品のゆずのジュースが飲み放題、温泉でゆず風呂無料開放などうれしいサービスが目白押しです。最寄の安田駅からシャトルバスも運行されます。

ゆず始まる祭が終わると「ゆずの森加工場」でゆずの加工が始まります。栽培農家で収穫されたゆずが加工場に集められます。ゆずを絞るところから瓶詰めやラベル張りなど、大掛かりな機械が音を立てて動き始めます。商品の検査や箱詰めなど最終段階は、農家の方々の手作業です。

ゆずの森加工場では、1日約15万本も作られる「ごっくん馬路村」の製造過程を無料で見学することができます。「ごっくん馬路村」はゆずを原料にした清涼飲料で、甘味を抑えてゆずの風味を最大限に活かしたドリンクです。見学の最後には「ごっくん馬路村」を1本いただけます。

日本一の生産量を誇る高知県の中芸地域に広がるゆず畑に続く新しい観光スポットです。馬路村や北川村など中芸地域の5町村をぐるっと一回りするコースです。山間部に広がるゆず畑や川沿いの花畑を見ながら楽しめます。山々のもみじが赤く染まる頃、ゆずも黄色に姿を変えます。

魚梁瀬杉の林の間を縫うように走る線路は今も残っています。さび付いた線路の間から生えた草が、杉の葉からこぼれる陽光に照らされます。魚梁瀬森林鉄道跡を見学し、線路の先に思いを馳せながら旅のひと時を静かに物思いにふけってみるのはいかがでしょうか。

馬路温泉の前には蒸気機関車が置いてあり、自由に乗って遊ぶことができます。子供たちが運転手になって歓声をあげながら遊ぶ楽しそうな姿が見られます。全長300mの線路を小さな車両で走ることもできます。トロッコのように窓が無いので、川の上を走るとさわやかな川風を受けて走ります。

高知県東部の魚梁瀬地区には天然杉の美しい林があります。江戸時代の土佐藩ではこの杉を保護し、今も伐採は制限しています。その美しい杉林を見る初心者でも安心な登山コースがあります。天然杉の間から吹き抜ける風は、小鳥のさえずりを運んでくれます。森林浴で癒されるおすすめの登山です。

魚梁瀬杉の中には樹齢300年を越す大木があります。中には根元の幹がいくつにも分かれ、人が通れるほどの隙間が開いている不思議な姿をした杉の大木もあります。300年の風説に耐えた凛とした姿からはパワーをいただけそうです。大木の根元から若木が芽生えて世代交代する様子が見られるのも自然林の楽しみです。

馬路村では11月のゆず収穫期になると、ゆずの収穫体験ができます。農地が少ないため、ゆずは空き地の傾斜地で栽培されていることが多いです。急斜面で足元を踏ん張るだけでも大変です。その上大きなトゲがあります。かなりの重労働ですが、体験してみるのもいいのではないでしょうか。

馬路村には曲げわっぱ作りの達人･四国勝さんがいます。その達人に曲げわっぱ作りを教えていただくことができます。樹齢300年の魚梁瀬杉を使います。料金は一人2000円で、作った曲げわっぱは持ち帰ることができます。所要時間は1時間30分です。四国さんが居れば予約なしでも可能です。

観光や体験で汗をかいたらうまじ温泉で汗を流して疲れを取りましょう。美肌効果がある温泉で女性に人気の温泉です。ゆずの収穫期には、湯船にいっぱいにゆずを浮かべた「ゆず湯」が楽しめます。ゆずのシャンプーやリンス、ボディソープが置いてあり、お土産にもできます。

うまじ温泉では川床も楽しめます。安田川のせせらぎを足元に聞きながら、地元のゆず料理や川魚料理を風流ランで体験です。また、魚梁瀬杉の間伐材で作ったウチワをラケットにして卓球大会も開催されます。馬路村では小さなイベントで訪れる観光客を楽しませてくれます。

馬路村には日帰り温泉もあります。美肌の湯として知られている「やなせの湯」です。魚梁瀬湖を眺めながら癒される「やなせ湯」は炭酸水素イオンが多い温泉で、ぬめり感が心地よいお湯です。入浴料は大人600円で営業時間は12時から19時30分です。宿泊はできません。

田舎寿司は特産品のゆずを使った馬路村の郷土料理です。ゆずの果汁で作った酢飯に、地元でとれた川魚やシイタケ、茗荷などの野菜、山で採れた山菜などを乗せて作るお寿司です。酸味が抑えられてゆずの風味がさわやかで何個でも食べられます。寿司の具は家庭ごとに季節の旬のもので工夫しています。

うまじ温泉には男女ともに内湯と半露天風呂があります。女湯だけの特典で、バラ湯を楽しむことができます。毎日ではありませんので、宿泊予約の際に確認すると良いでしょう。母の日にはバラが倍増しますので楽しみです。浴室からは安田川のせせらぎが聞こえる絶好の宿泊の宿です。

魚梁瀬湖の南にひっそりと一軒の宿があります。くつろぎの宿「満木荘」です。和室の部屋が11室ですが、湖の風景を眺めながらのんびりと過ごせる宿です。この宿での宿泊はお風呂がありません。隣接する「やなせの湯」の温泉に入浴することになります。宿泊者は入浴料が無料です。

酒豪番付で横綱とも言われる高知ならではのお酒の飲み方が「菊の花」です。お盆に参加人数分のお猪口を伏せて乗せます。参加者は順番にお猪口を開けていき、菊の花びらがあれば当たりです。そのときに開けられているお猪口にお酒を注ぎ飲み干します。馬路村で宿泊したらお試しください。

ゆずの村･馬路村のお土産で一番人気が、ゆずのドリンク「ごっくん馬路村」です。ゆずの果汁と村を流れる安田川の水、それにハチミツを加えて作られた清涼飲料です。30年近いロングセラー商品で、今では1日に15万本も作られています。甘くてさわやかな「ごっくん馬路村」はお土産におすすめです。

馬路村では「ごっくん馬路村」の他にも、ゆずの森加工場でゆずの加工品がたくさん作られています。ポン酢や七味唐辛子、お菓子、お茶などいろいろです。女性へのお土産では入浴剤や化粧品、アロマ製品などもおすすめです。ゆずの森加工場や「まかいちょって家」では50種類以上のゆずのお土産が並んでいます。

高知県の馬路村はアクセスが良いとは言えませんが、だからこそ楽しいこともあります。自然の美しさと人々の温かいおもてなしは、村全体がテーマパークと言っても良いでしょう。ゆずの収穫時期だけでなく、家族揃って馬路村に行ってみましょう。子供の楽しそうな笑顔が見られます。