京都のホタル鑑賞スポット7選！見頃の時期やアクセス方法もご紹介！

ホタルと言えば夏の風物詩のひとつですが、京都府にはこのホタルを見られるおすすめのスポットがたくさんあります。また京都市のなかにもホタルの生息している場所があり、私たちが思っている以上に気軽に鑑賞できます。今回はそんな京都の近郊でホタルを見られる場所をご紹介します。

京都府内でホタルを鑑賞するなら『宇治市植物公園』がおすすめです。京都府宇治市の南西部には丘陵地が広がっているのですが、ここにある自然いっぱいの公園が『宇治市植物公園』です。この『宇治市植物公園』では毎年5月から6月にかけての時期にホタルを楽しむことができます。

ちなみに『宇治市植物公園』ではいまお伝えした5月から6月の時期に「ホタルナイター」を開催しています。

一般的な『宇治市植物公園』は17時になると閉園してしまうのですが、この「ホタルナイター」の時期だけ17時以降も園内に入って植物等を観察することができます。

この『宇治市植物公園』の「ホタルナイター」はホタルが見られる時期の16時から21時30分の間で開催されているのですが、おすすめは20時以降に足を運ぶことです。なぜならホタルはその生態上20時くらいから光始めるからで、このタイミングで来訪すると幻想的な光景を楽しめます。

ほかにも「ホタルナイター」の開催される5月から6月にかけての時期は夏至に向かう時期で、言い換えると1年のなかで最も日の長い時期でもあります。実際「ホタルナイター」がスタートする16時はまだまだ『宇治市植物公園』は明るく、やはり少し遅めに行くのが理想的です。

京都の人気観光スポットである『宇治市植物公園』に行く際にはひとつだけ絶対に守らなければいけないルールがあります。それはホタルの姿をカメラやスマートフォンで撮影しないことです。昨今は空前のSNSブームで、アップロードするようにホタルの写真を撮りたい人も多いでしょうが絶対ダメです。

また『宇治市植物公園』はかなり人気のホタルスポットなので毎年旬の時期になると大混雑します。そのため土日などになると『宇治市植物公園』では入場制限をかけることがあります。ですから混雑しそうな時期に来訪する場合は少し早めに『宇治市植物公園』まで行くことをおすすめします。

京都府の『宇治市植物公園』へアクセスする方法には電車と自動車のふたつがあります。近鉄電車でアクセスする場合には最寄りの大久保駅で降り、そこからは徒歩でも行けますがちょうど『宇治市植物公園』の目の前まで行くバスがあるのでそれを使うのもおすすめです。また京阪電車やJRでもアクセスできます。

京阪電車とJRでアクセスする場合にはまず宇治駅まで行きましょう。そこから「植物公園」のバス停まで行く便が出ているのでそれに乗るとすぐに『宇治市植物公園』まで遊びに行けます。これに対して自動車で『宇治市植物公園』にアクセスするなら京滋バイパスの宇治東ICで降りてください。

京都府と奈良県のちょうと県境にあるのが『けいはんな記念公園』です。この『けいはんな記念公園』は自然いっぱいで敷地内に「水景園」と呼ばれる場所があります。ここには毎年5月から6月の時期にボタルが飛び交います。ちなみに『けいはんな記念公園』ではゲンジボタルが多いです。

また『けいはんな記念公園』はホタルもきれいなのですが、それ以前にホタルの暮らしている水辺の環境がきれいです。広大な敷地に風光明媚な日本庭園が広がっていて、これらを見ているだけでも心が癒されます。そして毎年ホタルが飛び交う時期になると『けいはんな記念公園』ではホタルの鑑賞会も開催されます。

京都の『けいはんな記念公園』でホタルの鑑賞会に参加する場合には曜日に注意してください。このイベントは毎日開催されているわけではなく、基本的には金曜・土曜・日曜・月曜のみです。ですから火曜・水曜・木曜に関しては『けいはんな記念公園』に行ってもホタルは見られません。

京都の『けいはんな記念公園』へは電車を使ってアクセスするのがおすすめです。例えばJR学研都市線の祝園駅や近鉄京都線の新祝園駅からだと「学研奈良登美ヶ丘行き」にバスを使えば10分くらいでアクセスできます。また近鉄けいはんな線の近鉄学研奈良登美ヶ丘駅からも行けます。

この近鉄学研奈良登美ヶ丘駅からもバスが出ています。ちなみに『けいはんな記念公園』の近くにはバス停が2つあります。けいはんな記念公園と公園東通りの2つがあるのですが、ホタルの名所である「水景園」にアクセスするのであれば距離が近い後者の公園東通りのバス停をおすすめします。

ホタルと言うと「自然豊かな郊外でしか見られない」というイメージが強いですが、実は京都市内のど真ん中でもホタルを鑑賞できるスポットがあります。それは京都市の左京区にある『哲学の道』です。この『哲学の道』は人気の観光名所で知名度も高いですが、実は時期を選べばホタルも楽しめます。

京都市の『哲学の道』は琵琶湖疎水分線に沿って1500mほど続く小さな道で、1年を通して四季折々の自然を満喫できます。そんななかでも『哲学の道』でホタルを鑑賞できるのは毎年の5月下旬から6月中旬までです。この時期になるとゲンジボタルやヘイケボタルなどが光る姿と出会えます。

京都の『哲学の道』でホタルを鑑賞する際の最大の注意点は混雑です。この『哲学の道』自体も大人気の観光スポットですし、さらにすぐ近くには法然院や世界的に有名な銀閣寺もあり人が殺到します。さらに京都市内と言っても少し郊外にあるので帰りの交通手段なども事前に確保しておきましょう。

『哲学の道』へアクセスする場合にはバスがおすすめです。この『哲学の道』の近くには駅がないので電車等で行くとかなり時間がかかりますが、すぐそばにバス停があるので圧倒的にアクセスするのが楽です。例えば京都市営バスを使って『哲学の道』へ行くなら「銀閣寺前」が最寄りになります。

京都の『上賀茂神社』と言えばユネスコの世界遺産にも登録されている名所中の名所ですが、この敷地のなかを流れる明神川では毎年初夏の時期になるとホタルが見られます。また『上賀茂神社』の境内東側にある「ならの小川」もホタルの生息地で、同じく5月から6月の時期になるときれいな光の群れが現れます。

この『上賀茂神社』は「The京都」という風情ある雰囲気も魅力で、境内で真っ暗ななかでホタルを見ているとまるで平安時代などへタイムスリップした気分にもなってきます。ホタルを見られる鑑賞スポットは日本中にたくさんありますが、ここまで風情のある場所は『上賀茂神社』くらいです。

余談ですが『上賀茂神社』は縁結びの神様としても有名で、それ故にカップルにもおすすめのスポットとなっています。ちなみにホタルが活発に動き始めるのが20時過ぎなので、この辺りのタイミングを狙っていくのがおすすめです。ホタルのイメージがあまりないだけに穴場です。

ホタルの隠れた名所である『上賀茂神社』へアクセスするのならバスがおすすめです。この『上賀茂神社』のすぐ目の前には文字通りの「上賀茂神社前」と書かれたバス停があります。例えば京都駅から『上賀茂神社』へ行く場合には京都市営バスの4系統の「上賀茂神社行き」の便に乗ってください。

京都市内を走っている電車でも『上賀茂神社』へは行けます。ただし最寄り駅は地下鉄烏丸線の北山駅なのですが、ここから『鴨が持神社』までは少々距離があります。道を知っている人でもだいたい20分くらいはかかるので可能ならば前述したバスの方でアクセスするのをおすすめします。

みなさんは京都の『宝ヶ池』をご存知でしょうか。この『宝ヶ池』は左京区にある小さな池で、もともとは江戸時代に農業用のため池として作られたものです。この『宝ヶ池』はとても水質がきれいでホタルも生息しています。毎年5月から6月の時期になるとキレイなホタルを拝めます。

この『宝ヶ池』はアクセスもいいのでかなり穴場のホタルスポットです。この『宝ヶ池』は地下鉄烏丸線の終点駅である国際会館駅から徒歩ですぐの場所です。5月の頭くらいだとまだまだ数匹のホタルが飛んでいる程度ですが、6月頃のピークの時期には乱舞するホタルの群れを楽しめます。

ホタル観賞というと自然が相手なので当たり外れがあるのが普通ですが、絶対にたくさん見られるのが京都の『下鴨神社』です。この『下鴨神社』では毎年6月に「蛍日の茶会」というイベントを開催しており、敷地内を流れている御手洗川に600匹近いホタルを一斉に放流します。

ちなみに『下鴨神社』までアクセスする方法にはいくつかありますが、最も近くまで行ける公共交通機関はバスです。バスなら『下鴨神社』のすぐ目の前まで行けます。ただ『下鴨神社』のホタルはかなり大人気で、それこそ茶会が開催される時期には1時間以上の待ち時間が発生するケースも少なくありません。

ホタルの大群を見るならやはり自然豊かな郊外へ行くのがベストで、それを考えると亀岡市にある『犬甘野川』周辺もおすすめです。京都市内と違って非常に牧歌的な地域で、ホタルがたくさん生息していることから運がよければ信じられないくらいの大群と出会えます。

この『犬甘野川』へホタルを見に行くなら車を強くおすすめします。公共の交通機関もあるにはありますが、例えばバスは最終便が17時台のため暗くなったあとは使えませんし最寄り駅の亀岡駅も10km以上離れています。駐車場があるので可能ならば自動車で行くと便利です。

ホタルというと山奥まで何時間もかけて行かないと見られないイメージが強いですが、実際には京都の中心部分でも鑑賞できるスポットがたくさんあります。ホタルが飛んでいる姿を映像などで見たことのある人は多いでしょうが、いざ自分の目で実際に鑑賞すると時間が止まったと思えるくらい引き込まれます。