フランス旅行費用の相場を事前にリサーチ
海外旅行の中でも人気の高い場所、フランス。出来ることならば1度は旅行にいってみたいと思う方もおおいことでしょう。フランスをはじめとしたヨーロッパン旅行は全体的に高いというイメージがつきものですが、実際にフランスに旅行するには、どれくらいの費用がかかるのか、フランス旅行全般に関わる事柄を含めてまとめてご紹介致します。
フランス旅行の基本情報
フランス旅行に行きたいけれど、いったいどれくらい費用がかかるのか、どの時期にいったら一番いいのか、物価や治安はどうなのか、未知なことが多く、行きたいけれど不安も多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。フランス旅行に行く前に把握しておきたいフランスの地理や気候、治安といった基本的なことから触れておきます。
フランスの地理
フランスはヨーロッパの中でも最大の国土面積を持っています。ヨーロッパ地方の西端に位置していて、西には北海や大西洋、南は地中海など、海に囲まれた地理をしています。ヨーロッパの東部と南部には、広大な山岳地帯となっていて、平野部に向かっては4つの大きな河川が流れています。変化に富んだ豊かな自然を持つ国がフランスです。
フランスの気候
フランスの気候はどうなっているのかについても触れてみましょう。フランスの気候は全体的は温暖で、暑すぎることも、寒すぎることもない、過ごしやすい気候です。1年を通しても穏やかで、降水量や日照量もとても豊富な気候となっています。しかし、変化に富んだ豊かな自然と、広大な領土のため、場所によってはその気候もだいぶ変わります。
フランスの言語
フランス旅行に際に気になるのが、フランスの言語。どんな言語が通用するのかどうかを知っておくだけでも、快適な旅行が送れるかどうかにつながります。フランスの国で公用語として定められているのはフランス語です。しかし、地理的にも様々な国と陸続きであったり、歴史的な背景などから、第2言語としてはいろいろな言語が定められています。
フランスで第2言語として定められているのは、ドイツ語や、ケルト語系と言われるブルトン語、それからガロ・ロクシタン系と言われるオクシタン語などがあたります。なかなか聞きなれない名前の言語ですのでなじみのない方、はじめて聞く方もおおいことでしょう。
フランスの治安
フランスに海外旅行に行く際に気になるのが、その国の治安。平和大国と呼ばれる日本に住む私達にとっては、当たり前のようにできることも海外では危険すぎることが多々あります。例えば観光スポットとなっているパリの中心部では、窃盗やスリ、置き引きといった軽犯罪がとても多い地域となっています。
特に観光に来た日本人は、自国の平和ぶりが板についているため油断しやすく、窃盗団などからも絶好のカモにされやすいといいます。また、中心部から離れた地域では、低所得者の方が多く暮らし、不良少年による争いが絶えない地域と言われています。
慣れない土地に旅行に行く際には、貴重品類は肌身離さず道歩き、危険なエリアには決して近づかないようにすることが大切です。
フランスの物価事情
フランスに旅行にいく計画を立てる前に、その国がどんな国なのかを知ることがまずは大切です。その中でも、フランス旅行に行く際に知っておきたいのがフランスの物価事情。フランスでの大体の相場を把握しておけば、旅行者だからと法外な料金を取られたりするリスクも減ります。せっかくの海外旅行で騙されたりしないためにも事前のリサーチが重要です。
フランスの物価はヨーロッパの中でも高め
フランスの物価は日本と比較するとやや高めに感じると言われています。そう感じる理由は、日本の消費税にあたる付加価値税というものが20%と高めに設定されているからと言います。しかしこの付加価値税というのは、買うものの種類によって違った税率で設定されているので、一概にすべての物価が高いというわけではありません。
贅沢品は高く必需品は安い
日本の消費税にあたるのが、フランスでの付加価値税。この付加価値税というのは、生活に必要な食料品や書籍類には5,5%と低めに設定されています。また、医薬品や日常の情報取集に必要な新聞類などについては約2,1%とさらに下げて設定されています。なので贅沢品を買わなければ、全体的に物価は日本より安めということになります。
パリは物価が高い?
フランス旅行の中でも観光に訪れる人が多いパリ中心部。多くの観光スポットや、ショップが立ち並ぶおしゃれなエリアですが、そのパリの物価事情はどうなのでしょうか。パリにあるスーパーマーケットなどはかなり物価が安くパンなども1つ数十円レベルで購入できると言われています。反対に高いと感じるのは、パリ中心部にあるレストランなどに入った時。
パリ中心部にあるレストランなどで食事をした場合には、贅沢品としてみなされ、付加価値税が最大の20%まで跳ね上がります。その為、日本で食事をした時よりも50%増し位に感じるそうで、実際に外食費の費用も多めです。
フランス旅行にかかる費用
フランス旅行に行く前に知っておきたい、フランスの基本的な地理や気候、治安、そして、気になる物価事情などについて触れてきました。ざっと駆け足しでご紹介してきましたが、ここからは実際にフランスに旅行するためにかかる費用について触れていきます。旅行前に大体の費用や相場を把握しておけば、安心して旅行を楽しむことができます。
フランス旅行の費用の相場:ツアーの場合
フランス旅行に行く方法としては、旅行会社のツアーでいくか、個人で行くかなどの方法にわかれるかと思います。まずは一番手軽なツアーを利用してフランスへいく場合の費用を見てみましょう。フランスへのツアーでもっとも多い1週間のプランで、航空券とホテルのみのシンプルなフリープランの場合の費用は、約10万円程度~となっています。
ツアーを組む旅行会社さんにより費用もサービスもまちまちです。また、観光のハイシーズンには、安い時期の倍以上も価格があがってしまうこともあります。自分の旅行予算に合わせて、時期やツアーを選ぶのがおすすめです。
フランス旅行の費用の相場:個人旅行の場合
個人で旅行プランを組み立て、自分で全て予約や手配をする場合のフランス旅行の場合には、いくらぐらいの費用がかかるのかについても触れてみましょう。フランスへ個人で行く場合には、往復の航空券代の他、ホテルでの宿泊代、現地での食事代や観光代などいろいろなものを総合的に計算して費用を考えなくてはなりません。
一番往復航空券が安い時期でも、1人辺り約10万円程度~となっています。さらに、現地でのホテル代ですが、シンプルな安い宿の相場で、1泊大体8,000円程度~となっています。総合的に考えると、ツアーでいくほうが全体的に旅行費用は安い傾向にあります。
フランス旅行の費用の内訳
フランス旅行を計画立てる際に、実際に何にどのくらいの予算がかかるのか、その相場は大体どれくらいなのかを知っておくことで、無駄な費用を極力抑えた旅行プランを組み立てやすくなります。往復の航空券代や宿泊代、食事代や現地での交通費、観光にかかる費用など、旅行する際に必要になってくる費目別に、目安費用をご紹介致します。
飛行機代
フランスへ往復するのに必要な飛行機代は、一番航空券が安いシーズンでは1人あたり約10万円程度~がもっとも安い価格帯となっています。GWや夏休み時期、クリスマス時期などには、航空券代は跳ね上がり、日本からフランスまでで1人約30万円程度にまでなることも。時期を考えれば直行便で往復8万円位で行けるものもあります。
宿泊代
フランス旅行の際に必要な宿泊代については、ホテルのある場所やホテルのグレードなどにより大きく異なります。フランスのホテルの宿泊代は1人いくらという計算方法よりも、1部屋いくらという計算方法で提示してあることが多いので、1部屋に宿泊する人数が、泊まれる人数の範囲で増えるほど、宿泊予算を安く抑えることができます。
交通費
フランスへ旅行に来た際に必要になってくるのが、現地での交通費。こちらはツアーなどのパッケージには含まれていないものがほとんどですので、ツアーにせよ個人旅行にせよ、必ずかかってくるものです。フランスで主にメインの交通機関となっているのがメトロと呼ばれる地下鉄です。10枚綴りのチケットを購入すると約15ユーロ(2,000円)程度です。
メトロでは行けない地域に行く場合などに利用するのが現地のタクシー。タクシーの最低支払料金は7ユーロ(900円)程度となっています。観光にいった方の口コミよると、いろいろ観光にまわることを考えて1日約4,000円程度の予算とみるのがおすすめだそう。
食事代
フランスに行った際に、交通費以外で必須となってかかってくるのが食事代。これはどんな食事をするかによっても予算が変わります。パリ市内で外食する場合の食事代予算目安は、朝食が10ユーロ(約1,300円)、昼食が15ユーロ(約2,000円)、夕食が35ユーロ(4,500円)程度となっていて、1日で約60ユーロ(約8,000円)程度が食事予算の目安です。
フランスでは付加価値税があるため、外食をメインにすると食事代金が高くなりがち。日本では1,000円出せばいろいろ選択肢がありますが、フランスでは1,000円程度でサンドイッチに飲み物がつく程度といったイメージです。
観光料金
フランス旅行で、さらに必要になってくるのがいろいろな観光スポットをまわった際の観光料金です。旅行プランを立てる際の観光料金の予算目安は、大体1日3,000円程度です。フランス旅行でよく行く美術館などの拝観料は1館で、1,200円~2,000円程度となっています。また時期や時間帯によっては観光料金が無料になるスポットもあります。
お土産代
フランス旅行に来たら、ぜひ買いたいのが自分やお友達、家族へのお土産。これもフランス旅行の予算として考慮します。どんなお土産を買いたいかにもよりますが、たくさんの人にばらまくようにお菓子類をお土産にしたいなら、現地のスーパーマーケットがおすすめです。予算5,000円程度あれば、スーパーマーケットならたくさん購入することが可能です。
フランス旅行の費用は時期によって安くなる?
フランス旅行に行く際の費用は、旅行に行く時期により大きく異なります。観光のハイシーズンは、通常の値段の倍以上の価格がしますが、オフシーズンであれば、フランス旅行に行く平均的な予算よりもかなり安い料金で行けることも。フランス旅行に行きたいと思ったらまずは時期により、どれ位の費用がかかるのか事前にリサーチしておくのも必須事項です。
フランス旅行のハイシーズンは6月~9月!
フランス旅行が一番高いハイシーズンは、フランスの気候が一番心地よく、夏休みなどにもさしかかる6月~9月頃となっています。この時期では、往復の航空券代だけでも1人30万円する場合も。お得なツアーも複数打ち出されますが、それでも通常の旅行費用よりかなり割高な費用になります。どうしてもこの時期行きたい人以外は時期をずらすほうがお得です。
ハイシーズンのフランス旅行の予算
フランス旅行がハイシーズンとなる6月~9月の時期のフランス旅行の予算については、一番往復の航空券代が高い時期では、航空券代だけでも1人約30万円程度しますので、その他もろもろ宿泊代や食事代を考慮すると1人あたり、40万円~50万円はかかるものと思われます。また8月辺りはパリ市内の人々もバカンスに出かけていてお店がしまっていることも。
土地勘のない慣れない場所で、空いているお店を探し出せたとしても、そのお店が費用や味が好みに合うものとはいいきれません。宿泊代もハイシーズンは日本と同じように割高になりますので、慣れない人にとっては旅行しづらいシーズンと言えます。
フランス旅行の費用が安いのは冬!
ハイシーズンとは反対に、フランス旅行が比較的安くなるシーズンが寒い時期である冬期です。月にすると11月~2月といった時期で、温暖な気候であるフランスも雪が降り、さすがに寒さを感じたりはしますが、雪景色の中のフランスもとても美しくおすすめです。またクリスマス当日(25日)などは意外に穴場で直行便でも10万円以下で行くことが可能です。
安い時期のフランス旅行の予算
フランス旅行のオフシーズンと言われる11月~2月の旅行費用の目安としては、一番最安値でいかれるお得な時期では、直行便を利用しても7万円~10万円程度の往復航空券代で行くことが可能になります。観光客の人数も少ないので宿泊先やレストランも好みのものを選びやすく、20万円もあればお釣りがくる程度で楽しむことも可能になります。
フランス旅行は費用が安い冬がおすすめ!
フランスをはじめとする、ヨーロッパへの海外旅行は高いイメージがありますが、時期を上手に選べばかなりお得な費用で憧れの街への旅行を楽しむことが可能です。ハイシーズンに特にこだわりがないのであれば、やや寒さはありますが11月~2月といった冬期の旅行がおすすめです。ぜひ事前にリサーチを重ね、心から満足する旅行プランを立ててみて下さい。
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