【長野】登山におすすめの山を厳選紹介！素晴らしい絶景を堪能！

東京や名古屋、大阪からも程近い位置にある長野は、面積の80%が山と言われています。そんな魅力的な山々の絶景を眺めながら、登山やハイキングを存分に楽しめるのが、長野ならではの醍醐味と言えます。

ここでは、長野にある、初心者でも登山やハイキングが楽しめる山々について紹介していきましょう。

ではまず初めに、長野でハイキングが楽しめるお手頃の山々について紹介しましょう。松本や諏訪周辺の美ヶ原や、霧ヶ峰、北横岳などは、絶景を眺めながらハイキングを楽しむのに相応(ふさわ)しい山々です。

長野の美ヶ原は、松本市、上田市、小県郡にまたがる高原で、日本百名山の1つにも数えられています。美ヶ原には、ホテルや美術館などもあり、ハイキングやドライブを楽しむことができます。また、山頂からは松本平や北アルプスの絶景が満喫できます。

長野･美ヶ原は、高原道路のビーナスラインを走れば、松本市から車で1時間30分ほどでアクセスできます。美ヶ原の山頂は、開けた台地となっており、北アルプスの山々を眺めながら、初心者でもお手軽に山歩きが満喫できます。

長野の霧ヶ峰は諏訪市や茅野市にまたがる高原で、車山から鷲が峰にかけて、なだらかな高原の散歩やハイキングが楽しめます。また、初心者でも気軽に利用できるキャンプ場があります。

春から秋にかけては、レンゲツツジやニッコウキスゲ、ススキなどの高山植物が咲き乱れ、緑あふれる高原に彩りを添えます。

日本百名山の1つでもある長野･霧ヶ峰は、車でのアクセスも良く、山頂までは、車山スキー場のリフトも完備しています。車山の周囲には八島ヶ原湿原や車山湿原などが広がり、高山植物を愛でながらのハイキングが楽しめます。

長野県茅野市と南佐久郡佐久穂町に接し、北八ヶ岳の一部である北横岳は、山頂が2480mの北峰と、2473mの南峰の2つに分かれています。

標高2237mの山頂駅までは、北八ヶ岳ロープウエイを利用すれば、たやすく登ることができます。また、北横岳山頂の南峰からは、八ヶ岳の連山や北アルプスの山々を見晴るかすことができます。

ロープウエイ終点の山頂駅から山頂までは、標高差が250m程度と少なく、往復3時間程のハイキングとなるため、初心者や体に自信のない人でも容易に登ることができます。

コース途上にある溶岩台地の坪庭や、北横岳ヒュッテ付近にひっそり佇(たたず)む七ツ池などを見ながら、ゆったりハイキングを楽しむことをおすすめします。

では次に、長野県にある初心者向け登山に最適な山々を紹介しましょう。南信に位置する甲斐駒ヶ岳、木曽駒ケ岳、更には松本市と高山市にまたがる乗鞍岳なども、初心者でも比較的登りやすい山と言えます。

南アルプス国立公園内にある甲斐駒ヶ岳は、山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2967mの名峰です。山頂付近では、真っ白に輝く花崗岩の風景を堪能することができます。

甲斐駒ヶ岳は、日本百名山、新日本百名山、新･花の百名山などにも選定されている美しい山で、初心者にもおすすめの登山コースがあります。

長野県伊那市の仙流荘前から南アルプス林道バスに乗ると、55分ほどで北沢峠に着きます。北沢峠登山口からは、甲斐駒ヶ岳、お隣の仙丈ケ岳、どちらの山も日帰りで登ることができます。

北沢峠から長衛兵小屋を経て、橋を渡り、分岐を甲斐駒ヶ岳方面に進み、仙水峠を経て甲斐駒の頂上を目指します。

北沢峠から仙水峠までは1時間30分、仙水峠からの急登には3時間強かかります。往復8時間30分ほどの登山となります。

木曽駒ケ岳は長野県木曽郡上松町と木曽町、宮田村にまたがる標高2956mの名峰で、日本百名山、新日本百名山、花の百名山にも選定されています。

長野･木曽駒ケ岳では、標高850mの菅の台バスセンターから標高2612mのしらび平まで、高速のロープウエイが運行しており、37分ほどで標高差1800mほどを一気にカバーできます。

長野･木曽駒ケ岳の山頂へは、ロープウエイの終点であるしらび平から千畳敷カールを経て、2956mの山頂まで、約4時間で往復できるため、初心者でも気軽に登山を満喫することができます。

山頂の宝剣岳からは、御岳山始め、北アルプス、南アルプス、遠方に富士山と、360度のパノラマの絶景を望むことができます。また、ホテル千畳敷内のレストランでは、千畳敷カールを眺めながら美味しい食事が楽しめます。

日本百名山の1つである乗鞍岳は、北アルプスの南端にあって、長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる、剣が峰を主峰とする山々の総称です。

長野･乗鞍岳へは、高山市丹生川(にゅうかわ)町のほおのき平バスターミナルからアクセスします。乗鞍岳のバスターミナルは、標高2702mの場所にあります。

標高2702mの畳平バスターミナルから標高3026mの剣ヶ峰までは、往復約3時間で登山ができます。畳平周辺には、お花畑があり、散策道があるため、様々な高山植物が登山者を温かく出迎えてくれます。

それでは最後に、中級者から上級者向けの登山におすすめな長野の山々について紹介しましょう。3000m級の山々がひしめく長野県にあって、今回おすすめする山は、八ヶ岳、白馬岳、奥穂高岳の、いずれも良く知られる3名山です。

諏訪湖の東に位置する八ヶ岳は、長野県から山梨県へ南北に連なる山々で、日本百名山の1つでもあります。

長野･八ヶ岳は、フォッサマグナ(中央構造線)に沿って爆発した火山が合体したものと言われており、その主峰は標高2899mの赤岳です。

長野･八ヶ岳には様々な登山道がありますが、最も人気のある上級者向けコースが赤岳を目指すコースです。

赤岳登山では、美濃戸口から北沢を経由し、赤岳鉱泉を抜け、地蔵尾根経由で行者小屋を通り赤岳山頂を目指します。往復で9時間強のコースとなります。頂上からは、北アルプス、南アルプス、富士山など、パノラマの絶景が楽しめます。

白馬岳は後立山連峰にある標高2932mの名峰で、長野県と富山県にまたがっています。中部山岳国立公園内にある白馬岳では、大雪渓とお花畑が人気で、ハイシーズンの7月から9月にかけて、特に賑わいを見せます。

人気の長野･白馬岳には多くの登山ルートがありますが、特におすすめの登山コースは、信州側の猿倉から白馬大雪渓を登るルートです。登山口として人気の高い猿倉へは、白馬駅からアルピコ交通バスでアクセスします。

標高1250mに位置する猿倉から、白馬大雪渓を経て村営頂上宿舎を通り、頂上付近の白馬山荘を過ぎればもう白馬山頂は目前です。登山に要する時間は、登りのみで6時間程度となるため、1泊2日の日程を組むのが良いでしょう。

長野･奥穂高岳は、穂高連峰の中央にある標高3190mの名山で、日本で3番目に高い山としても知られています。

絶景ポイントの多い奥穂高岳の登山にはいくつものルートがありますが、いずれも難易度が高く、上級者以外の登山者には難しい山と言えます。

上級者向けの山、  長野･奥穂高岳のおすすめ登山コースは、上高地のバスターミナルから出発し、梓川沿いの道を上流へと進む2泊3日程度のルートです。

横尾大橋を渡り、屏風岩の岸壁を眺めつつ横尾谷を進むと、本谷橋あたりから急峻な登山となります。やがて、視界良好な涸沢カールに到着します。涸沢ヒュッテからザイテングラードの急峻な岩場を登りきると、目の前に穂高岳山荘が見えます。

ここで1泊し、早朝から鎖やハシゴが連続する岩山に耐え、山頂を目指せば約1時間で山頂に到着です。その後、吊尾根から前穂高岳山頂を目指した後、上高地へと下山します。

奥穂高岳は穂高連峰の中央に位置する名山で、標高3776mの富士山、3192mの北岳についで日本で3番目に高い名峰として知られており、多くの登山愛好家たちを魅了しています。登山に自信のある方は、1度はチャレンジしてみることをおすすめします。

長野県には数々の名峰が聳えており、登山やハイキングのメッカともなっています。ただ、山の天気は急変することが多いため、万全の備えをしましょう。

ここでは、長野でハイキングや登山をするのに最適な山々について紹介してみました。長野を訪れる際は、是非ハイキングや登山をお楽しみ下さい。