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銀閣寺の歴史・特徴・見どころをリサーチ!作られた理由や周辺の観光情報も調査◎

銀閣寺の歴史・特徴・見どころをリサーチ!作られた理由や周辺の観光情報も調査◎
投稿日: 2023年3月18日最終更新日: 2023年3月18日

京都を代表する歴史的観光スポットとして外せないのが銀閣寺ですが、作られた理由や名前の意味など、謎もたくさんあります。そこで銀閣寺の歴史や見どころ、その名前の理由などについて紹介します。あわせて一緒に行きたい観光スポットも紹介しましょう。

銀閣寺(慈照寺)の歴史や見どころを紹介見出し

Photo byMichelle_Maria

京都を代表する観光スポットというとまずあがるのが金閣寺ですが、金閣寺と共に有名なのが銀閣寺です。では、銀閣寺にはどのような歴史があるのでしょうか。銀閣寺のおすすめ観光スポットや歴史について紹介します。

銀閣寺が建てられた理由は?見出し

Photo by cyesuta

銀閣寺は「慈照寺銀閣」と言い、いわゆる銀閣寺は慈照寺の観音殿の部分を言います。正式名称は「東山慈照禅寺」です。1490年、室町幕府8代将軍の足利義政により建てられました。

このあたりまでは学校の歴史の授業で学んだという方が多いでしょう。ではそもそも、慈照寺、つまり銀閣寺はなぜ建てられたのでしょうか。まずは銀閣寺が建てられた理由から探っていきましょう。

説①足利義政の隠居先として建てられた

次に銀閣寺の歴史ということで詳しく紹介していきますが、もともと銀閣寺は足利義政の山荘として作られた東山殿です。この山荘が作られたころ、京都は戦乱で荒廃した状態でしたが、義政は庶民に税金や労役を課し、作ったのです。

当時、義政は室町幕府の将軍の地位を子供の足利義尚に譲っており、しかも花の御所と呼ばれた将軍の邸宅は焼失していました。義政は妻の日野富子から離れ、この地に住むことを考えたのです。

東山殿が作られるのには時間がかかりましたが、義政は完成する前からこの地に住み、隠棲生活を送っていたと言われます。つまり東山殿、後の銀閣寺は義政の隠居所として作られたというのが一つ目の理由です。

説②足利義満へのあこがれで建てられた

Photo byKanenori

山荘、隠居所というと、小さな庵がぽつんと一つあるようなイメージがありますが、東山殿はそうではありませんでした。大規模な建物が多くあり、政治的機能もある程度持っていたと言われています。

金閣寺で有名な室町幕府3代将軍足利義満は、義政の祖父にあたります。そのため東山殿を作るにあたり、北山殿(金閣寺)のことが頭にあったのではないかと言われています。

足利義満はこの北山殿で政務を執り行ったと言われていますから、義政が東山殿を作った理由の中にそのような姿へのあこがれのようなものがあったと考えるのは理由として十分推測できそうです。

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銀閣寺の歴史見出し

Photo by crewords

まずは銀閣寺の歴史から紹介していきましょう。先ほど述べたように、銀閣寺というと歴史の授業ではもはや必須と言っていい、当時の文化を代表するスポットです。

では、銀閣寺が作られてから今まで、どのような歴史をたどってきているのでしょうか。そこで銀閣寺の歴史について、時代ごとに少し詳しく紹介していきます。

室町時代前半の歴史

歴史の授業でも出てきますが、1467年から1477年、京都は応仁の乱で焼け野原になりました。このさなか、時の将軍足利義政は子供に将軍を譲って、自分は東山に山荘を作ります。東山殿と呼ばれるこの山荘で、義政は隠栖生活を送ります。

1490年、義政が亡くなると、その菩提を弔うために、東山殿を禅寺とし、同じく京都にある相国寺の末寺にします。これが慈照寺です。つまり東山殿が慈照寺のもととなったわけです。

室町時代後半の歴史

義政が死んだ後、銀閣寺は衰退します。1550年、室町幕府13代将軍の足利義輝と三好長慶が争った時には裏山に中尾城という城が築かれたり、多くの建物が焼失したりしました。

さらに戦国時代末期になると、当時の前関白であった近衛前久の別荘となったこともあります。しかし前久が亡くなると、慈照寺は再び相国寺の末寺となります。

江戸時代の歴史

このように、室町、戦国時代の衰退の時期を抜け、江戸時代になると、慈照寺は江戸幕府からの援助を受けて、建物の多くが復元され、庭園などが整備されるようになります。

それに伴い、慈照寺が「銀閣寺」と呼ばれるようになります。江戸時代の文書などに「銀閣寺」という言葉で示されるようになり、現在の銀閣寺という名称が定着していくことになります。

昭和の歴史

明治期になると、銀閣寺も他のお寺と同様に、廃仏毀釈の嵐に巻き込まれます。しかしそれを乗り越え、銀閣寺は京都の有名観光スポットになっていきます。1952年、庭園が国の特別史跡、特別名勝に指定されることとなりました。

そして1994年、銀閣寺は京都の他の寺社と共に「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に指定されます。こうして銀閣寺は日本を代表する観光スポットの一つに数えられるようになり、現在に至るのです。

銀閣寺が銀ではない理由見出し

Photo bytookapic

さて、最初に述べたように、銀閣寺は慈照寺の観音殿のことを言います。銀閣と並び称せられる「金閣寺」もまた、鹿苑寺の舎利殿が「金閣」なのですが、言うまでもなく、金閣寺は金箔でキラキラ輝いています。

しかし銀閣寺に実際に行ってみると、銀閣寺には銀箔が貼られておらず、キラキラ輝いているわけではありません。なぜ銀閣寺は銀が貼られていないのでしょうか。その理由について考察していきましょう。

銀閣寺と呼び出したのは江戸時代だから

Photo by tndhk

そもそも、慈照寺というお寺は、先ほども触れたように1490年、死去した足利義政の菩提を弔うために作られました。もともとは東山殿という義政の山荘だったのです。

しかしその慈照寺が銀閣と呼ばれるようになったのは実はだいぶ後、江戸時代になってからなのです。江戸時代になり、金閣に対しての銀閣ということで呼ばれ始めます。1658年の文献に「銀閣寺」という言葉が出てきます。

銀閣という名称が江戸時代からなら、そもそも「銀閣」ではないのですから、足利義政が金閣寺にならって銀箔を貼るということは出てこないのではないでしょうか。これが銀箔が貼られない理由の一つ目と考えられます。

元から銀箔を貼る予定はなかったから

Photo byHans

上の説とも関連しますが、江戸時代に「銀閣寺」と呼ばれるようになった理由が、「江戸時代には銀箔が貼られていたから」だったという可能性は否定できません。

つまりもともと銀閣寺には銀箔が貼られていたのに、時を経るうちに銀箔がはがれてしまったという理由なのですが、この説については2007年に調査が行われた結果、創建当時から銀箔が貼られていなかったということが明らかになりました。

このことは、銀箔がはがれたのではなく、銀閣寺にはもともと銀箔が貼られていなかったという説を裏付けるものと考えられています。

財政難で銀箔が貼れなかったから

銀閣寺のもとである東山殿が作られたころ、すでに金閣寺はありました。しかしそもそも、そのころの幕府の財政状況は、金閣寺が作られた時代と大きく違っていました。

1467年から1477年、京都は応仁の乱の戦場となり、全域が壊滅的な被害を受けました。大規模な戦争のために幕府財政も非常に厳しい状況となったのです。とても銀箔を貼るような余裕はなかったというのが本当のところかもしれません。

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金閣寺から銀閣寺のアクセス方法は?それぞれの違いについても解説!
金閣寺は、室町時代に時の将軍足利義正によって造られた北山文化の中心的な建築物であり、銀閣寺はその孫にあたる足利義政によって造られた東山文化を代表する建造物です。金閣寺と銀閣寺は対照的な建物ですが、それぞれに味わい深い趣があり、多くの観光客に愛されています。

銀閣寺の見どころ見出し

それでは実際に、銀閣寺のおすすめ観光スポットについて紹介していきましょう。銀閣寺はユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一つでもあり、また歴史の教科書などにも出てきますから、見どころもたくさんです。

銀閣寺の中には創建当時からあるという古い歴史を持つスポットなどもありますから、そのいわれや歴史を知りながら観光すると、より楽しめるでしょう。

銀閣寺垣

銀閣寺に行き、総門から受付のある中門までの両脇には高い垣根があります。これを「銀閣寺垣」と言います。下から石垣、竹垣、そして椿の生垣の三段構造となっています。

椿の季節になると、この生垣一面に椿が咲き、とてもきれいです。また雪が降ると、緑の生垣の上に白い雪が乗り、さらにタイミングがよければ赤い椿が見えることから、写真撮影などを楽しむ観光客の方も多いです。

方丈

銀閣寺(慈照寺)はお寺ですから、本堂があります。銀閣寺の本堂方丈と言います。江戸時代前期の1624年に再建されたと言われています。中には銀閣寺の本尊である釈迦牟尼仏が安置されています。

また、内部の襖絵は江戸時代中期の画家である与謝蕪村と池大雅のものであり、こちらも歴史的価値が高いものと評価されています。

東求堂

銀閣寺には創建当初からの建物があるのですが、その一つがこの「東求堂」です。1486年、足利義政の持仏堂として建てられており、国宝に指定されています。

正方形の建物の中は4つに分けられており、仏間には正面に須弥壇があり、阿弥陀仏が安置されています。また西側には位牌棚、南寄りに法体の足利義政像があります。

東側は「同仁斎」と呼ばれる場所で、床の間、棚、作りつけの机などの造作が書院造、四畳半茶室の原型とされています。修理時に「いろりの間」という墨書が出ており、その点からも茶道の歴史では茶室の始まりがここと言われています。

観音殿

いわゆる「銀閣寺」と呼ばれるのは、慈照寺の観音堂のことを言います。木造2階建てで、初層は書院造、上層は禅宗様の作りです。表面には黒漆が塗られています。1489年に上棟されています。

観音堂という名前の通り、初層の心空殿には千体地蔵菩薩、上層の潮音閣には観世音菩薩が安置されています。鹿苑寺の舎利殿(金閣)や、同じく京都の観光スポットとして知られる西芳寺(苔寺)の瑠璃殿を踏襲して作られたと言われます。

なお、観音殿(銀閣寺)の内部は常時非公開となっており、庭園から全体の姿を眺めるという形での見学となります。

銀沙灘・向月台

銀閣寺に観光に行くと目に入るものが、庭園にある砂を盛った山です。この山を「向月台」といい、ここに座って月を眺めるためのものと言われています。江戸時代後期に今の形になったと言われます。

また庭には、白砂できれいな模様が描かれています。この模様は「銀沙灘」と言い、波紋や灘を表現していると言われます。一般的な枯山水とは少し違う雰囲気が銀閣寺ならではとなっています。

漱蘚亭跡

銀閣寺の「漱蘚亭跡」というのは、足利義政西芳寺の庭園を模して造らせた庭園跡と言われています。作庭したのは当時の絵師で相阿弥という人物です。現在は石組、泉、水流の跡が残っています。

当時の庭園は、枯山水式庭園である漱蘚亭跡と、錦鏡池を中心に作られた池泉回遊式庭園の上下二段の庭園となっていたと言われているのですが、漱蘚亭跡のほうは江戸時代の山崩れで埋没してしまったそうです。

お茶の井

足利義政は東山殿で風流な生活をしていたと言われますが、お茶をたしなむ時に愛用していたのが「お茶の井」の水です。泉の石組みなどはそのままで水質も豊かであり、現在もお茶会などで使用されています。茶道の蹲手水鉢前の源流と言われます。

住所 京都府京都市左京区銀閣寺町2
電話番号 075-771-5725

銀閣寺周辺の観光情報見出し

Photo by cyesuta

銀閣寺をはじめとして、京都には歴史の教科書などで出てくる有名な場所がたくさんあります。金閣寺ももちろんそうですが、周辺の歴史巡りなどを一緒に楽しむ方も多いのではないでしょうか。

そこで最後に、銀閣寺周辺にあるおすすめ観光スポットを紹介します。歴史的に有名な金閣寺や銀閣寺、清水寺はもちろんですが、他にも銀閣寺周辺にはおすすめのスポットがたくさんです。

銀閣寺周辺の寺院・神社

Photo by Kentaro Ohno

銀閣寺に行く場合、バスを利用してアクセスする方が多いのではないでしょうか。その場合、もちろんバスで金閣寺などに行くのもいいですが、「哲学の道」を通り、その周辺の観光を楽しむのもおすすめです。

そこで、銀閣寺から比較的近くにある、おすすめの観光スポットの中で、特に人気の高いところを紹介します。

南禅寺

哲学の道沿いには多くの神社仏閣があります。中でも特に人気なのが「南禅寺」と「永観堂」です。特に南禅寺では、歌舞伎「楼門五三桐」で有名な三門、琵琶湖疎水の「水路閣」は見逃せません。

三門には実際に上に上がることができるので、ぜひ上からの景色も楽しんでみてください。また水路閣は、京都を舞台にしたドラマのロケ地としても知られます。

住所 京都府京都市左京区南禅寺福地町86
電話番号 075-771-0365

永観堂

また永観堂は正式には「禅林寺」と言い、「秋はもみじの永観堂」と呼ばれる、京都屈指の紅葉の名所です。紅葉の最盛期には夜のライトアップなどもあり、銀閣寺観光の後でもゆっくり楽しむことができるでしょう。

また本尊は「みかえり阿弥陀」と言い、ふつうの阿弥陀仏と違うポーズで知られます。平安時代末期のものとされ、浄土に戻る際に往生する人々を振り返って見守っているのだと言われています。

住所 京都府京都市左京区永観堂町48
電話番号 075-761-0007

銀閣寺周辺の食事処・カフェ

銀閣寺や哲学の道の散策をすると一休みしたくなるかもしれません。そのような時には周辺のカフェや食事処でのんびりしましょう。この周辺には多くのお店がありますが、その中でも京都らしいお店を紹介します。

おめん

銀閣寺すぐ近くにある「おめん」美味しいうどんが食べられる店として知られています。京都にいくつかの店舗がありますが、銀閣寺前にもあり、観光の後の一休みにぴったりです。たっぷりの薬味もうれしいところです。

住所 京都府京都市左京区浄土寺石橋町74
電話番号 075-771-8994

京都モダンテラス

また、銀閣寺から平安神宮方面に行くなら、「京都モダンテラス」がおすすめです。ロームシアター京都の中にあるカフェレストランで、ランチやディナーで京都らしいメニューが楽しめます。

ロームシアター京都は目の前がみやこめっせ、隣が岡崎公園、そしてその向かいに平安神宮、京都市動物園に京セラ美術館と見どころも多く、ここだけでもゆっくり時間をとって観光が楽しめます。

住所 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13 パークプラザ ロームシアター京都2F
電話番号 075-754-0234

銀閣寺周辺のお土産屋さん

銀閣寺周辺の観光を楽しんだら、お土産もさがしてみましょう。銀閣寺から哲学の道沿いには多くの土産物店があり、店をのぞきながら観光を楽しむこともできます。

まずは銀閣寺ならではのお土産を買うなら、境内出口付近のお土産屋さんがおすすめです。こちらでは銀閣寺でしか売っていない「ぎんかく」という麩のせんべいなどを購入できます。

また、銀閣寺参道にある「ボノワール京都」は、京都らしい洋菓子があると人気です。特に「千代あつめ」はパッケージがとても京都らしいデザインで、中のチョコレートもかわいらしく、おすすめです。

住所 京都府京都市左京区銀閣寺町75-1
電話番号 075-771-1010

銀閣寺周辺でランチ!食べ歩きもできる安くて人気のおすすめ店!のイメージ
銀閣寺周辺でランチ!食べ歩きもできる安くて人気のおすすめ店!
銀閣寺は京都で人気のある観光スポットの1つです。銀閣寺だけでなくその周辺には見所がたくさんあり、美味しいランチのお店も集まっています。観光のついでにコーヒーやスイーツを食べたり、美味しいランチを味わったりするのも観光の大きな楽しみです。

銀閣寺は金閣寺に対をなす京都の観光スポット見出し

Photo byMichelle_Maria

銀閣寺は金閣寺と並び称せられる京都の有名観光スポットです。銀箔が貼られていない理由など、興味深い歴史スポットでもあり、見どころも多いです。ぜひ銀閣寺や銀閣寺周辺観光を楽しんでください。

投稿日: 2023年3月18日最終更新日: 2023年3月18日

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