佐多岬の魅力は？展望公園観光やおすすめの見どころを紹介！

佐多岬（さたみさき）は、鹿児島県肝属（きもつき）郡南大隅町佐多馬籠に位置し、大隅海峡に面する岬です。九州本島の最南端にあたります。霧島錦江湾国立公園に含まれていて、美しい海と険しい山が南国の自然の美を演出しています。四国の最西端・佐田岬（さだみさき）と間違えられることがありますが、鹿児島県の佐多岬をご紹介します。

岬の北約600 mの所を北緯31度線が通過しています。それを表す記念碑もあります。岬の各所で海食崖が見られます。東方に枇榔島（びろうじま）があり、岬から南方100mに大輪島（おおわじま）があります。絶好の釣りスポットです。岬の先端から、種子島、馬毛島、屋久島や三島村の島々、薩摩半島の開聞岳などを望むことができます。

佐多岬灯台は1871年（明治4年）に「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計、指導し完成、初点灯しました。太平洋戦争中の1945年（昭和20年）3月18日に米軍の攻撃で破壊されましたが、1950年（昭和25年）5月にコンクリート造で、再建されました。日本最古の歴史を持つ魅力あふれる灯台の一つです。

佐多岬の沖、大輪島の切り立った断崖上に立つ白亜の大型灯台です。青い海に白い灯台は見事なコントラストです。その荘厳な美しさで「日本の灯台50選」にも選ばれています。蒼い海と断崖に聳え立つ白い灯台は、一瞬、カリブ海や地中海の風景かと疑うほど見事です。魅力あふれる佐多岬観光の見所として定番スポットになっています。

佐多岬ロードパークは、鹿児島県南大隅町大泊から、九州本土最南端となる佐多岬までを結ぶ道路で、約9Kmの距離があります。九州最南端を走る南国情緒あふれる観光道路です。周囲にはフェニックスやハイビスカス、ブーゲンビリアなどの亜熱帯植物が魅力ある見所です。なんともエキゾチックな雰囲気が溢れた道路です。

佐多岬ロードパークウェイの第2駐車場から佐多岬展望公園まで、徒歩で通行できる南国の自然道です。約800mの遊歩道を徒歩です。駐車場からトンネルを通って、展望公園に向かいます。途中の遊歩道の見所は生い茂ったソテツや枇榔が醸し出すジャングルの雰囲気です。起伏もあり転倒に注意です。それも自然が生きている証といえます。

佐多岬展望公園は、眼下に大隅半島最南端の佐多岬を望む展望台です。展望台から種ヶ島や屋久島等が眺められる絶景のビューポイントになる展望台です。現在は平成30年9月のリニューアルオープンに向けて工事が進行中ですが、完成後には遙かな海上に連なる島影が眺望できるベストスポットに蘇ります。本土最南端の公園です。

公園内の記念写真スポットです。本土最南端に足を踏み入れた記録として、写真で残すお約束の定番スポットです。佐多岬灯台を背景にして本土最南端の佐多岬表示板の横で、魅力あふれる写真が撮影できます。自撮りもOKです。簡単にたどり着けない場所ならではの、絶景を背景にした写真になり、友人にプチ自慢ができます。

佐多岬一帯に群生するソテツは「鹿児島県のソテツ自生地」として国の特別天然記念物に指定されています。他にもハマユウ、ビロウなどの亜熱帯植物が自生しています。日本の他の土地ではめったに目にすることができないトロピカルな植物群を間近で見ることができます。南国の魅力に満ちた自然あふれる見所です。

さたでいランドは広い敷地内にイベントができる野外会場やゴーカート、パターゴルフ等があり、終日家族で楽しめます。宿泊可能なしゃれたコテージがあります。コテージで過ごす夜の楽しさは、ホテルや旅館と違う自然の中で過ごすアウトドアーな魅力あふれる夜が経験ができ、子供達には生涯忘れられない楽しい思い出になります。

田尻港を出航して枇榔（びろう）島沖を通り、佐多岬海中公園内を巡る水中展望船「さたでい号」は、海上からの佐多岬観光です。さたでい号の客席は海面下に位置していて、半潜水型展望船です。座席に座ったままガラス窓越しにサンゴ礁や色鮮やかな南海の熱帯魚を眺めることができます。透明度の高い海ならではのクルージングです。

透明度の高いエメラルドブルーの海中では、ウミガメに出逢えることもあります。美しく澄んだ海を見る機会はそう多くありません。船に乗ったままで、そんな海で生きている海中生物をじっくりと観察でき、海の中の別世界を存分に楽しめます。どんな水族館でも見られない、魅力あふれる海の中の水族館です。

南大隅町の雄川上流にある、落差46m、幅60mの滝です。滝つぼまで遊歩道があります。滝見物を楽しみながらハイキングができます。落差がある豪快な滝ですが、滝つぼの水はきれいなエメラルドグリーンに輝く透明度の高い水が流れています。南国大隅半島の滝として人気の観光スポットになっています。

川南諏訪神社の並立鳥居です。少し疑問が浮かぶ神社です。なぜ鹿児島に諏訪神社があるのでしょうか？「薩摩国初代守護島津忠久公は、源頼朝卿の奥州藤原氏討伐の時副将軍になり、信州の諏訪神社に祈願して戦勝を得たと伝えられ、これが島津氏の諏訪信仰の初めとなった。」との、伝承があり、鹿児島に諏訪神社は多くあります。

鳥居が2つある神社は不思議です。これも長野の諏訪神社に起源があるようです。元々、長野の諏訪神社は、上社と下社があり、それぞれ別の神社だったそうです。それに倣い、大隅の川南諏訪神社も、上社、下社が存在していて、本殿は統合されましたが、それぞれの鳥居だけが残ったのではないか……？。これ以上は、現地で確認しましょう。

佐田岬展望台を目指して歩き始めると、400mも行くと遊歩道の途中にあるのが「御崎神社」です。本土最南端の神社になります。古くから縁結びや安産の御利益があると伝えられています。御崎神社は「みさきじんじゃ」と呼ばれています。1300年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。最南端の神社で最難関の願掛けはアリです。

御崎神社の御祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトです。海に近く、航海、交通の安全から、五穀豊穣、商売繁盛にご利益があるといわれています。さらに、御崎神社は、大昔から縁結び、安産の神様として知られています。因みに、鹿児島県の合計特殊出生率は2017の数字で、1.62人、全国ランキング7位です。ご利益は確かです。

2012年3月にオープンした南大隅町観光交流物産館です。おすすめの地元の野菜、海産物、特産品から、お惣菜、パンなども販売しています。漁港に近く海産物の加工品も取扱があります。お土産など、鹿児島の特産物が求められます。さらに、大隅半島の各市町の見所やイベント等を交えて、地元の人と観光客の交流が図れる施設です。

道の駅根占は、本土最南端の「道の駅」です。 物産館では、特産品の佐多シャーベットが人気です。ここでの、おすすめの見所は、錦江湾を挟んで向かいに鎮座する開聞岳の雄姿が拝めることです。レストランから自然が生んだ大隅の味を楽しみながら、錦江湾と開聞岳の大パノラマを眺める食事がおすすめできます。

九州最南端の佐多岬は魚影が濃く、絶好の磯釣りスポットとして太公望に有名な場所です。尾長グレやメジナ類の他にも、イシダイ、サラシや、スズキやヒラスズキも期待できます。50cm以上の大型魚もヒットすることがあり、佐多岬観光の締めに大物目当ての磯釣りを楽しむことができます。観光と釣り、意外な魅力のおすすめコースです。

「かるかん」は、米の粉に砂糖と水、さらに山芋を加えて蒸かして、弾力性のある白色のカステラのようなふんわりしたお菓子です。棹状に仕上げたかるかんと、さらに、かるかんでこし餡を包んだものが、かるかん饅頭です。鹿児島ならではの人気のお菓子です。お土産にピッタリ、おすすめです。

日本人なら一度は「ボンタンアメ」を口にしています。ボンタアメはもち米をベースにした柔らかい食感と甘酸っぱい柑橘風味が特徴です。鹿児島のセイカ食品が大正13年（1924年）に発売以来、デザインや製法をほとんど変えないまま、超ロングセラー商品になっています。ボンタンアメ発祥の地で味わうと、格別に美味しいはずです。

食事処「時海（ときみ）」贅沢過ぎる海鮮丼です。佐多岬を取り囲む海の恵みです。予約ですぐに埋まるようで、佐多岬観光の出発前に、予約を済ませておくことをおすすめします。それにしても、こんな贅沢な海の幸を一人で満喫できる喜びは格別です。やはり、ここが見所、いや、食べ処「時海」、佐多岬に行かなければ叶いません。

ホテル佐多岬は地上4階、地下1階、客室24室のホテルです。広大な駐車場があります。雄大な海を眺めながら食事ができるレストラン佐多岬、窓から行きかう船が眺められ、天気の良い日には種子島が望めます。おすすめは、本館最上階（4Ｆ）にある展望大浴場です。男女ともにお湯に浸かりながら朝日、夕日の絶景が楽しめます。

佐多岬は九州の最南端です。決して交通の便は良くありません。それだけに、美しい自然環境が手つかずのまま残っています。見所の一つが海の透明度です。他では見られないエメラルドグリーン、佐多岬ならではです。贅沢過ぎる海の幸も堪能できます。自然が残っている佐多岬へ行ってみましょう。そこは、まさに幸多岬（さたみさき）です。