ロンドンの気温は？気候の特徴や旅行のおすすめ服装を紹介！雨は本当に多い？

ロンドンは北緯51度にあり、かなり緯度の高い位置にあります。参考までに北海道と比べてみると、札幌が北緯43度ですから8度も高い位置にあります。この様に緯度で確認すると随分寒い様に思えます。実際の所はどうなのでしょうか。そんなイギリスの首都ロンドンから、年間の気温や気候、季節の服装などについてご紹介したいと思います。

イギリスの首都ロンドンの気候は、日本と同じく四季があります。ただ日本の様に、梅雨と言うシーズンはありません。梅雨は無い代わりにこまめに雨が降ります。気温や季節の移り変わりは、日本とは少し異なっています。最高気温や最低気温、年間の降水量や雨の降り方等詳しく調べてみました。ロンドンへ観光をする時の参考にして頂ければ嬉しいと思います。

ロンドンの春は、大体3月から5月位を春と呼びます。3月から4月になると一斉に春の花が咲き始め、若葉も加わり待ちに待った季節の到来を感じさせます。3月から5月の平均最高気温は10度から17度、最低気温は3度から8度です。最高気温は温かさを感じる気温ですが、5月でも最低気温は8度で10度を下回っています。日本より随分気温が低いので注意が必要です。

花が一斉に咲き始めうららかな日が多くなって来る季節です。でも夜間や3月頃はまだまだ冬用のジャケットが必要です。5月の暖かい日には、イギリス人は既にサンドレスやへそ出しルックの人が現れ始めます。でも5月じゅうは遅霜の心配もあるロンドンの気候です。暑い日や肌寒い日にも対応出来る様に、半袖や長袖のジャケットやカーディガン等の持参をお勧めします。

ロンドンの夏は、大体6月から8月を夏と呼びます。夏の平均最高気温は、20度から23度位、平均最低気温は11度から13度位です。昔は高くても25度を超える様な事は滅多になかったロンドン周辺ですが、近年では30度や34度まで上がる事も珍しくなく注意が必要です。とは言え、そんな気温は3日も続けばおさまります。8月でも半袖で涼しく感じる日が時々あります。

ひと昔前までは、エアコン等必要無かったイギリス・ロンドンですが、近年ではエアコン完備のお店や公共機関も増えて来ました。それでもまだ、エアコンなしの乗用車が沢山窓を開けて走っています。たまに日本の様な猛暑の日もありますが、殆どの日は日本より遥かに過ごし易い気温です。植物も暑さで一休止する東京周辺と違って、紫陽花等も秋まで枯れません。

移民大国イギリス・ロンドンには、様々な国からやって来た人々が大勢暮らしています。人種が違うので体感温度等も違うのでしょう、一口に夏と言っても様々な服装をしています。8月には少しずつ涼しい日も出て来るのですが、サンドレスからライナー付きの冬用ジャケットを着てる人まで見かけます。この時の平均的日本人の私の服装は、半袖に薄いカーディガンでした。

ロンドンは昼間だけでなく、夜間も楽しめるスポットが沢山あります。夏の日中は十分気温が上がっていても、夜になると急に冷え込んで来る場合があるので注意が必要です。しっかり寒さ対策をして、ロンドンの良い想い出を沢山作って下さいね。ロンドンアイからの夜景は素晴らしいですよ。

ロンドンの周辺は、9月に入ると初秋モードになります。既に8月から日照時間は徐々に短くなり始め、秋の気配を感じる様になります。どんどんと日照時間が短くなると同時に、気温も下がり始めます。9月から11月の平均最高気温が19度、14度、10度、平均最低気温が11度、8度、5度にまで下がって来ます。10月の下旬には紅葉の季節がやって来ます。

ロンドン周辺の秋の服装は、その日の気温にもよりますが9月は薄手のジャケットとの重ね着、10月入ると気温が下がって来るので夜間や雨の日等は軽めの冬用コートも持っていた方が良いと思います。今は便利な軽いダウンジャケット等があるので、そう言ったタイプのジャケットを持っていると重宝すると思います。11月に入ると冷え込んで来るので注意が必要です。

12月の後半になると日照時間は最も短く、午後4時にはカーテンを引く程外は真っ暗になります。朝寝坊等すると、一日があっと言う間に終わってしまい注意が必要です。年間を通して一番日が短い時期です。どんどん冷え込んでは来ますが、メキシコ暖流が流れ込んで来るおかげで緯度が高い割には暖かいと感じるかも知れません。ここ数年殆ど積雪もありません。

年間を通して芝生が緑のイギリス、朝霜が緑の芝生の上に降りている様子はとても美しいものです。緯度の割には暖かいとは言えやはりヨーロッパの冬は、どんよりと垂れこめた雲にしとしと雨の冷え込む季節です。外に出る時はしっかりと防寒対策をして下さい。ショップなど店内は暖房が効いているので、軽くて暖かいコートが重宝すると思います。

ロンドンは年間を通して雨が多く、薄暗いイメージを持っておられる方も多いかと思います。確かに雨は良く振ると思います。でも、一日中雨が降り続く様な降り方は少ないと思います。勿論、日本の梅雨の様な季節はありません。雨の降る日が多いのですが、通り雨の様であったりにわか雨の様な降り方が多いのです。年間の平均降水量は東京の半分以下です。

ロンドン周辺は確かに雨は良く降ります、冬はどんより曇った日も続きます。でも雨や曇りの日が3日続くと、4日目にはすっきりとした青空が顔を見せてくれます。晴れた日には日本の日差しより眩しく感じる程です。そして面白い事に、本当にイギリス人は傘を滅多にさしません。防水ジャケットのフードを被って、ざあざあ降る雨の中を平気で歩いています。

さて、ロンドン観光のベストシーズンのお話しです。景色が美しく過ごし易い時期をベストシーズンとするならば、5月から9月がお勧めだと思います。ライラックやバラなどが咲き乱れ、すべてが輝いて見える季節です。ロンドン周辺には、自然を楽しめる大きなパークやガーデンズが沢山あります。観光名所と共に自然に触れるのもおすすめです。

年間を通してみた時に、もう一つのベストシーズン紅葉の季節です。段々寒くはなって来ますが、10月中旬以降が紅葉のベストシーズンとなります。ヨーロッパの紅葉は日本の紅葉とは少し趣きが違いますが、都会のロンドンでさえ大きな木々を沢山観る事が出来ます。黄色やオレンジに色付いた葉をまとった大木の並木道は見ごたえが有って素敵です。

ロンドン観光をする時にお勧めの持ち物をご紹介、先ずは雨対策からです。ロンドンと言わず、イギリス中の人々が愛用している防水ジャケットです。イギリス人は傘の代わりにこれを持っている、と言っても過言ではありません。ざあざあ降っていても傘なしで歩きます。少々の雨ならネイティブ気分で、防水ジャケットを着て身軽に歩くのも良いかも知れません。

男性はジャケットで歩けても、やはり女性は洋服や持ち物を濡らしたくはありませんね。お天気がいいなと思っていても、急に黒い雲が現れて雨が降り出すのがイギリスです。いつでもさせる様に、折り畳みの傘を持ち物のリストに加えるのを忘れない様に注意して下さい。現地ではあまり日本の様に、何処でも傘を買える環境ではありませんので注意が必要です。

そして夏の暑い日には、サングラスが重宝します。曇りの日やにわか雨が多いとは言え、夏場はお天気も安定していて晴れている時の日差しはかなり強いです。強い紫外線で目が疲れる事も多いので、サングラスを持っていると安心です。イギリスの人は、夏場にサングラスをかけている人が多いです。さり気なくお洒落も演出出来てお勧めのアイテムです。

寒い季節にお勧めの持ち物は、ニット帽やスカーフです。特にまだ、どっぷりと冬物コートを着る季節になっていない時の温度調節に重宝します。ニット帽を被っただけ、首にスカーフを巻いただけでも随分と体感温度が変るものです。お洒落も演出出来て一石二鳥です。イギリス人も、ニット帽は良くお洒落に取り込んでいます。

ロンドンの年間を通しての平均最高気温や最低気温、ロンドンの季節ごとの服装などをご紹介して来ました。年間を通して雨の降る事の多いロンドン観光の、お勧めの持ち物もご紹介しましたが如何でしたでしょうか。しっかり防寒対策や紫外線に注意して、楽しいロンドン観光をして頂きたいと思います。