シャンボール城への行き方は？ロワールの古城巡りのハイライト！見どころは？

フランスの有名な観光名所、ロワールの古城。フランスを訪れた際は必ず訪れたいスポットといわれています。中でも代表的なのが優雅で壮大な姿を持つ「シャンボール城」。シャンボール城はその素晴らしさから「世界の名城」にも選ばれています。シャンボール城への行き方、ロワール古城巡りの見どころ、見学料金までまとめてお届けします。

世界遺産ロワール古城の「シャンボール城(Château de Chambord)」はフランスを代表するお城として有名です。フランスを訪れる人々が必ず訪れ見学する場所といっても過言ではないでしょう。シャンボール城の特徴といえば、なんといっても優雅で壮大な美しい外観です。かつてフランソワ一世が狩猟のための邸宅として建てられたお城です。

そのため、今でも敷地内では鹿やイノシシなどの野生動物も生息しています。また城内には、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが設計したといわれる二重らせん階段があり、その階段を上って屋上に出ることができます。屋上には美しい彫刻が施された800以上の柱と、シャンボール城が持つ広大な敷地にある、美しい大自然を一望することができます。

続いてシャンボール城を見学する際の見どころをご紹介します。シャンボール城はロワール川流域最大のお城です。2017年公開の映画「美女と野獣」に出てくるお城のモデルになったほどの美しさを持っています。そんな優美で壮大なお城の外観がロワール川の水面に反射する姿は必見です。まるで絵のような素晴らしい光景を見ることができますよ。

ロワール川越しの絶景はもちろんですが、シャンボール城入場口側から見る姿にも注目です。そこからは左右均一の美しい古城の姿を目にすることができます。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したとされる美しい二重らせん階段もチェックしてみてくださいね。屋上で見ることができる、美しく繊細な彫刻が施された柱も一見の価値ありです。

シャンボールは外観だけでも圧倒されてしまうほどの壮大さ、美しさを持っていますが、城内も大変素晴らしいんです。シャンボール城内では、知事の部屋やルイ14世の部屋も見学することができます。豪華な装飾美に目を奪われること間違いなし。また、屋上から見学できるシャンボール城の屋根も絶対にお見逃しなく。迫力満点の美しさです。

シャンボール城への行き方をご紹介します。シャンボール城は国立狩猟区内の大自然の中に位置しているため、公共の交通機関を利用して行くのは難しいです。ツアーなどは利用せず個人で訪れたい場合にはレンタカーの利用がおすすめです。シャンボール城までは、パリから高速に乗って二時間弱ほど。フランスをドライブするにはぴったりの時間です。

公共の交通機関で行くのは難しいですが、パリから電車で行く方法もあります。行き方は、モンパルナス駅からツール駅を経由してブルワ駅まで、またはオステルリッツ駅からオルレアン駅を経由してブルワ駅までのルートになります。どちらもここまでで二時間弱程度、ブルワ駅からシャンボール駅までの行き方は、タクシーまたはバス移動です。

電車でブロワ駅まで行った場合の、ブロワ駅からシャンボール駅までの行き方です。駅前ですぐにタクシーを拾うことができます。距離は17キロほどで、30分程度でシャンボール駅に到着です。またバス利用であればかなり交通費を抑えることができますが、4月から8月の間の期間限定の運行です。駅前で乗車し、シャンボール城前で降車できます。

シャンボール城の見学料金について見ていきましょう。見学料金は一般料金が11ユーロ、団体であれば割引料金が適用され、18歳から25歳の20名以上であれば一人あたり9ユーロとなります。また、18歳未満の方や18歳から25歳のEU圏在住者であれば見学料金は無料です。割引または無料対象者はパスポート等の身分証明書が必要になります。

ロワール川を中心としたフランス中西部に位置するのがロワールという地域。ロワールの中央を流れるフランス最長の川であるロワール川沿いには、数々の街が栄えました。ロワール川の流域には中世の王族や貴族たちが築いたお城がたくさん残されています。シャンボール城見学の際は、ロワール川流域の古城巡りも併せて楽しむのもおすすめです。

ロワール古城の見どころをご紹介します。まずは「シュノンソー城(Château de Chenonceau)」。かつて王家の領地であり、後に王の住居となったことで知られるお城です。シェール川に浮かぶように築かれたその独特な姿が大変美しいお城です。シュノンソー城はヴェルサイユ宮殿に次いで観光客の多い、フランス屈指の観光スポットです。

「クロ・リュセ城(Chateau du Clos-Luce)」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが最後に暮らした住居であり、ダ・ヴィンチの芸術を集大成した世界初のスペースとしても知られています。ダ・ヴィンチの発明品や、自然と共にダ・ヴィンチの活動を紹介する施設である「レオナルド・ダ・ヴィンチ・パーク」も、このお城の見どころのひとつです。

「ブロワ城(Blois Castle)」はかつて、フランス王家のお城でした。1598年に宮廷がパリに移されるまで、ブロワ城がその機能を果たしていたのです。ブロワ城はヨーロッパの中でも名城の一つといわれている素晴らしいお城です。ブロワ城を構成する四つの塔はそれぞれ異なる時代に建てられており、建築様式にも違いが見られるのが特徴です。

「ショーモン城(Château de Chaumont-sur-Loire)」は、ロワール川を望める高台に位置しているお城です。お城からは、手付かずの自然が残された美しいロワール川を一望することができます。広大な敷地を持つことも特徴です。他の古城に比べて装飾が少なく簡素な外観ですが、城内では美しい調度品や貴重なコレクションを見学できます。

「アゼー・ル・リドー城(Château d'Azay-Le-Rideau)」は、こじんまりとしていてかわいらしいお城ですが、その華麗な姿から「ロワールの真珠」と称されることも。ルネッサンス様式が取り入れられた美しい外観を誇ります。ロワール川支流の中洲に建てられており、水面に映るお城の姿は絵のような美しさです。優雅な庭園も魅力の一つです。

ロワール川のほとりに建てられた「アンボワーズ城(Château d'Amboise)」もおすすめです。本来は中世の城砦だったお城ですが、シャルル8世とフランソワ1世の時代に王家が住むお城となりました。当時はフランス王が招待した多くのヨーロッパの芸術家や知識人たちが、このアンボワーズ城に滞在したといわれています。

ロワール古城の見学料金をまとめました。シュノンソー城は8ユーロで、7月から8月のライトアップ期間の夜の見学料金は5ユーロです。クロ・リュセ城は15ユーロ、ブロワ城は10ユーロとなっています。またショーモン城は17ユーロ、アゼー・ル・リドー城は6.50ユーロ、アンボワーズ城は8.70ユーロです。

シャンボール城をはじめとしたロワール古城は見どころが満載です。せっかくフランスを訪れるんだったら、この機会にロワール古城を一気に制覇してみてはいかがでしょうか。シャンボール城見学ならツアーがおすすめです。「ロワール古城巡り」にはシャンボール城見学が含まれているのが一般的で、効率よく他の古城も見学できますよ。

いかがでしたか?フランスを代表するお城「シャンボール城」の行き方や、ロワール古城巡りの見どころ、見学料金などをご紹介しました。世界の名城と言われるシャンボール城をはじめ、ロワールの古城は大変美しく見応えのあるお城です。息を呑むほどの感動を与えてくれるロワールの古城、フランスを訪れる際はぜひ見学してみてくださいね。