秩父の雲海発生時期や条件を徹底調査！おすすめスポットはココ！

雲海といえば北海道トマムの雲海テラスが有名ですが、なんと東京から最速で90分で来られるここ、秩父でも雲海が見られるんです。都心から一番近くで雲海が見られるとだけあって、ここ最近注目度が急上昇中です。秩父の雲海が見られる場所や、穴場のスポット、雲海が発生しやすい時期や条件などについてご紹介します。

雲海はいつでも見られるというわけではなく、発生しやすい条件があります。まず降水に関する条件ですが、当日ではなく、前日に雨や雪などが振った、風のない晴れた日に特に発生しやすくなります。日照時間が5時間以上になる時に特に発生しやすくなりますが、雨の時でも発生することがあります。

湿度は70パーセント以上が条件で、なるべく100パーセントに近ければ近いほど発生しやすいです。特に98パーセントの高湿度の時が狙い目です。秩父は盆地のため、風が入りにくく放射冷却が起こりやすいため、これらのような雲海が発生しやすい条件がそろいやすいのです。

特に雲海が発生しやすい時期は、春と秋です。4月から6月、9月から11月頃の時期が比較的発生率が高いですが、場所やその年の天候にも左右されます。また、秩父の雲海は春と秋だけではなく、夏でも冬でも見られることがあります。発生条件や予測などをチェックすれば、時期は関係なく一年中雲海を見ることができます。

雲海が見られる時間帯は、主に、明け方から早朝までです。かなりの早起きか宿泊が必要になります。秩父は気温差が激しく特に雲海が発生しやすい条件が揃う春と秋の早朝は冷えますので、しっかりと防寒しましょう。雲海が見られる時間帯は時期や場所によって多少変動します。夏は未明から6時30分頃までが見頃で、冬は少し遅く未明から8時30分頃までとなっています。

SNSやテレビ等で話題になった秩父の雲海。夜景と雲海が混ざり合って大変幻想的な写真が印象的です。秩父でこのような雲海が見られる場所は一体どこなのでしょうか。秩父の雲海を見るならこことも言える定番の場所もあれば、人が少ない穴場スポットなどがあります。いくつかの場所をピックアップしたので、行ってみたい場所や、ご都合に合わせた場所を選んで雲海を見に行きましょう。

秩父ミューズパークは、秩父雲海の一番人気のスポットです。秩父市街地や西武秩父駅から車で15分程度で来られるアクセスのしやすさから、最も気軽に雲海を見ることができます。秩父ミューズパークは東の方角を向いているため、雲海と朝日が同時に見られるという特徴があります。

また、雲海からひょっこりと頭を出しているH型の柱が見えるのも、この秩父ミューズパークの特徴です。このH型の柱は、秩父公園橋という高さ40mの大変大きな橋です。雲海の厚さを指し示す指標になるだけでなく、この柱が雲海の風景に合わさって、より一層幻想的な風景を見せてくれます。展望台が混んでいたら、旅立ちの丘に移動してそこから雲海を見るのもよいでしょう。

10月下旬から11月下旬までは、西武秩父駅前と秩父鉄道秩父駅前から、雲海のための臨時バスが運行しています。秩父ミューズパーク内にある展望台と、旅立ちの丘の2ヶ所の雲海鑑賞スポットに停車します。車でアクセスする場合は、P10駐車場に停めましょう。展望台から一番近い駐車場です。なお、人気があるため、混雑している可能性があります。

美しの山公園は、話題の雲海と夜景が見られるスポットです。標高586.9メートルの独立峰で、峰展望台が3ヶ所あります。そのため、ほぼ360°の広範囲に渡って雲海を見ることができるのが特徴です。秩父盆地の各所で雲海が発生する様子が観察できます。また、美の山公園は夜景100選にも選ばれている公園なので、美しい夜景も楽しめます。

条件が合えば見ることができる雲海と夜景のコラボは一見の価値あり。雲海夜景は、とても幻想的で息を飲む美しさです。また、工場のさまざまな色の灯りが見られるのも特徴で、工場の夜景好きさんにはたまらない場所ではないでしょうか。もし雲海が見られなくても、夜景を見る楽しみがあります。

美しの山公園へは、西武秩父駅または秩父鉄道皆野駅から車で30分です。公共交通機関はありませんので、車でのアクセスになります。無料の駐車場があります。多少混雑していても、展望台は3ヶ所もあるので安心です。近隣には宿泊施設があるので、宿泊を考えている方にもよい場所です。

三峯神社といえば、パワースポットとして有名な神社です。その三峯神社も秩父雲海をみる絶好のスポットです。ここは標高が1110メートルあるため、どの雲海スポットよりも一番高い場所にあるのが特徴です。雲海を見るなら、三峯神社内にある奥宮遥拝殿がおすすめです。駐車場から徒歩5分程度で到着します。

ほかの雲海が見られるスポットは、人口の建造物と雲海のコラボレーションでしたが、三峯神社の雲海は山々の間を流れる様子が見られます。なんとも神々しい雲海で、見ているだけでパワーをもらえます。

三峯神社は、西武秩父駅から車で1時間程度かかるので、アクセスはしづらいですが、その分素晴らしい雲海をみることができます。三峯神社の雲海発生率は、年平均で約35パーセントとほかの場所よりも比較的高い傾向にあります。雲海が発生しやすい時期以外でも、三峯神社なら雲海を見られる可能性があるそうです。

宝塔山神社は、長瀞町にある神社で、長瀞駅から徒歩10分で行ける神社です。宝登山神社の奥宮がある山頂からも雲海を見ることができます。アドマチック天国でも取り上げられました。宝登山山頂へはロープウェイがあります。11月の土日は、朝6時から20分間隔で臨時の運転をしているため、雲海の発生が土日に重なった場合は楽に山頂まで行くことができます。

11月以外や平日の早朝はロープウェイの運行がないため、徒歩で登山すると1時間くらいかかります。標高497メートルの低い山で、小さな子どもでも登ることができる山です。ロープウェイの運行がない時は、しっかり準備をした上で登山してしまってもよいでしょう。

ここまででご紹介した場所は、どれも有名で人気のあるスポットです。そのため、発生率が高いときは込み合っている可能性があります。人気のない場所や広い場所でゆっくりと雲海が見たい方、定番スポット以外からの雲海の眺めを見てみたい方におすすめの、穴場スポットもいくつかご紹介します。

浦山ダムは、秩父の市街地から車で15分で行けるアクセスのしやすい穴場の雲海スポットです。浦山ダムの高さは156メートルもあり。そこから山あいの雲海を見ることができます。広場がとても広く、人が多少いても気にならないのが特徴です。秩父ミューズパークの展望台から見えるH型の柱が見えます。

浦山ダムから徒歩3分程度の場所にある「風と光の広場」もおすすめの穴場スポットです。展望台は小さいものがひとつのみですが、広範囲の雲海を見ることができます。浦山ダムに行ったらぜひ風と光の広場にも行ってみてください。

秩父では芝桜が大変有名な羊山公園ですが、こちらも雲海が見られる穴場スポットです。西武秩父駅から徒歩12分というアクセスのよさが特徴です。ただし、こちらは標高が低いため、雲海と同じ高さで雲海を見るようなかたちになります。

ほかのスポットよりも少し遅めの6時45分から7時15分頃にに行くと、綺麗に見られるためちょうど良いです。標高が高い雲海スポットを見たあとに、ハシゴで羊山公園を訪れることができます。

ナチュラルファームシティ農園ホテルは、部屋にいながらにして雲海を見ることができるスポットです。標高が高い場所にあるため、早朝の寒さに耐えられない方や、遠方で宿泊が必要な方などにおすすめです。

なるべく上層階に宿泊したほうが、より素敵な雲海を見ることができます。人目を気にすることなく、雲海の発生から終わりまでを眺めることができます。露天風呂付き客室なら、露天風呂に浸かりながら雲海を見るという贅沢な時間を過ごすこともできます。

秩父で雲海が見られる時期や条件、そして定番スポットや穴場スポットをご紹介しました。秩父ミューズパークの圧巻の雲海、美しの山公園の雲海夜景、そして三峯神社の山あいを流れる雲海など、一口に秩父の雲海といってもさまざまな表情があるのが面白いところです。同じ場所でも、日によって異なった表情を見せるのが雲海の醍醐味。一度見たら何度も見たくなる秩父の雲海、ぜひ見に行ってみてください。