士林夜市のおすすめはここ！人気かき氷店や行き方・見所など一挙ご紹介！

眠らない街「台湾」では、夜市も楽しみたいですよね。台北北部にある「士林夜市」は、台北で最大規模を誇る夜市。どのお店に行ったらいいのか、迷ってしまうのも当然。今回は、士林夜市への行き方や美味しいグルメをご紹介していきたいと思います。

士林夜市への行き方は、台北から淡水方向へ向かうMRTに乗り、劍潭駅で下車。劍潭駅の次が士林駅ですが、士林夜市の最寄駅は劍潭駅なので、行き方を間違えないようにしましょう。1番出口を出て、右方向へ向かうと、道が二手に分かれています。右方向が文林路、左方向が基河路。

どちらの道からの行き方でも士林夜市にアクセス可能ですが、道幅や人通りの点で、基河路からの行き方の方が楽にアクセスできます。士林夜市は2012年にリニューアルし、有名屋台の多くが地下の美食區に移動しています。食べ歩きには、地下1階へ進みましょう。

廟などの近くにあることが多い夜市。元は参拝客に食べ物を提供するための屋台であったものが、規模が次第に大きくなり夜市になったと言われています。士林夜市も、「士林慈誠宮」周辺の屋台から始まり、今では台北で最大規模の夜市となりました。「士林慈誠宮」も士林夜市の見所のひとつ。ぜひ参拝しましょう。

「士林慈誠宮」は、士林夜市の北側大南路に面しており、1796年建立の「媽祖」を主神とする廟です。媽祖は、家族を海難事故から守った福建省の女性を神格化したもの。航海や諸願成就の神様として、台湾でもっとも信仰されている神様です。

慈誠宮は当時、芝蘭に建立されましたが、1859年に起きた中国福建省出身の人々と泉州出身の人々との間の闘争をきっかけとして、多くの人々が士林街に移り住むとともに、慈誠宮も現在の場所に移転。士林の街を見守り続けています。「士林慈誠宮」から始まった士林夜市、ぜひ足を運んでみてください。

「士林慈誠宮」への行き方は、ゲーム屋台などがある基河路をまっすぐ進み、士林市場で右折。士林市場を通り抜け、大南路との交差点にあります。「士林慈誠宮」は夜になるとライトアップされるので、行き方は比較的分かりやすいでしょう。

士林夜市で一番の見所のお店は「士林豪大大鷄排」。士林夜市の入り口にある路面店なので行き方は簡単。顔ほどの大きさもある巨大フライドチキンのお店です。最後にかけてくれるスパイスは、小辣(ピリ辛)、辣(辛め)、大辣(激辛)の3つの辛さの中から選べます。

こんなに大きくても、火の通り加減はバッチリ。生焼けでもなく揚げすぎでもなく、外はサクサク、中はジューシー。ひとりでペロリと食べられてしまうほど美味しい。看板メニューの巨大チキン(豪大大鷄排)のほか、炭火焼の巨大チキン(碳烤大鷄排)、アメリカ風チキンナゲット(美式鷄塊)、薩摩揚げ(甜不辣)などもあります。

「大腸包小腸」は台湾式ホットドッグ。士林夜市の有名な見所のひとつです。米豚腸(もち米を豚の腸に詰めたもの)に切れ目を入れ、香腸(台湾風ソーセージ)をはさんであります。地元の人に大人気のグルメ。モチモチとしたもち米と台湾風ソーセージが相性抜群です。士林慈誠宮の正面に位置する「千喜福」は2000年から営業している大腸包小腸のお店。

焼き上がった香腸(ソーセージ)にも切れ目を入れ、ソースや薬味などで風味付けします。オリジナルの醤油、辣味(とうがらし)、芥末(わさび)、黒胡椒、招牌蔥蒜(ネギとにんにく)、獨家九層塔(台湾バジル)など味は8種類。大腸包小腸は、地元の人にも観光客にも根強いファンがいるB級グルメとなっています。

蚵仔煎とは牡蠣オムレツのこと。蚵仔煎と言ったら、屋台や夜市での台湾小吃の定番メニューです。卵と片栗粉を混ぜて作った生地にたっぷりの牡蠣が入っています。もちもちプリプリの食感と、甘めのソースがよく合います。士林夜市にはたくさんの蚵仔煎のお店がありますが、「大頭龍」は蚵仔煎で有名な士林夜市の見所です。

「大頭龍」では、「蚵仔煎」60元のほか、「蚵仔麺線湯(牡蠣入りそうめん)」70元、「炒米粉(炒めビーフン)」80元、「水餃(水餃子)」60元、「饂飩麺(ワンタン麺)」60元、「鶏肉飯(鶏肉ご飯)」35元、「魯肉飯」30元、「牛肉麺」90元、「炒羊肉」150元などもあります。

士林夜市の中に2つの店舗を構える「忠誠號」の蚵仔煎も見所。「忠誠號」は、「鶏蛋蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」のほか、「生炒花枝羹(イカのとろみスープ)」、「鶏蛋蝦仁煎(海老オムレツ)」、「鶏蛋綜合煎(牡蠣と海老のオムレツ)」、「脆皮臭豆腐(揚げ臭豆腐)」、「魯肉飯」などがあります。

「佳鴻」や「士林甜不辣」では、台湾小吃の定番「甜不辣(台湾風さつま揚げ)」を味わうことができます。もちもちとした食感と甘めのソースがよく合います。さつま揚げが大好きな日本人には、比較的馴染みやすい小吃です。

「佳鴻」は「臭豆腐」も美味しいと評判です。臭豆腐というと、強烈な匂いが苦手という日本人も多いと思いますが、揚げた臭豆腐であれば匂いがきつくないので、食べやすいかもしれません。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「家郷涼麺」の臭豆腐は、匂いが強く、臭豆腐好きの人にとっては台北ナンバーワンと言われるほど。臭豆腐好きな人は訪れておきたい見所のひとつ。「家郷涼麺」の臭豆腐は、どちらかというと臭豆腐に慣れている人向けですが、一度美味しさを実感すると、ハマってしまう人も多いのだとか。香炸臭豆腐小サイズ50元。

「忠誠號」は、臭豆腐も美味しいと評判なんです。「脆皮臭豆腐」40元は、揚げた臭豆腐。外はサクサク、中はふんわりジューシー。一口噛めば、濃厚な味わいが口の中に広がります。

「家郷涼麺」の名物は、台湾風冷やし中華「涼麺」。地元の人に人気で、いつも長蛇の列ができています。「傳統涼麺」は「家郷涼麺」の看板メニューで、小サイズ50元。にんにくが効いた甘辛の麺が美味しいと評判。

1972年創業、ふわふわかき氷の老舗「辛發亭」は、士林夜市では外せない見所。台湾名物ふわふわかき氷元祖のお店です。防腐剤や人口着色料などの添加物は一切使用せず、トッピングに用いる紅豆やタピオカなどは毎朝手作りしているそう。「雪片氷」はミルクを凍らせて削った氷のこと。

「新鮮芒果雪片(フレッシュマンゴーふわふわミルク氷)」は、マンゴーとミルク氷との相性が抜群。夏だけの期間限定商品です。「雪山蛻變(ふわふわピーナッツ氷)」は、ミルクにピーナッツペーストを混ぜた氷を使っています。辛發亭でしか食べることができない、ふわふわピーナッツ氷。この味が忘れられないという口コミも多数。

「抹茶紅豆雪片(ふわふわ抹茶氷小豆のせ)」は抹茶ミルクを凍らせたものを削ったかき氷です。手作りの小豆に、濃厚な抹茶ミルクが絶品。日本の宇治金時を思わせる、どこか懐かしさを感じるお味です。

じゃがいもだけで作ったコロッケを半分にカットし、その上に大量の液体チーズがかかっている「チーズポテト」も士林夜市の見所のひとつです。チーズポテトが有名な「王子起士馬鈴薯」は、チーズポテトのバリエーションが豊富。チーズ好きの人にはたまりません。

野菜やコーンなどのトッピングがのった「王子綜合起士(盛り合わせ)」70元、「日式干貝起士(貝柱)」70元、「夏威夷起士(ハワイ)」65元、「鮪魚起士(シーチキンサラダ)」60元、「素食起士(ベジタリアン)」60元、「徳國香腸起士(ソーセージ)」60元、「煙燻鷄肉起士(スモークチキン)」60元ほか。

「大餅包小餅」は、揚げ餅(小餅)を粉砕し、さまざまなフレーバーと一緒にクレープ状の米粉生地(大餅)に包んだ食べ物。「大餅包小餅」の有名店は「老士林大餅包小餅」。こちらのお店も士林夜市の見所のひとつです。他にもたくさんお店がありますが、「老士林大餅包小餅」は士林夜市の名物店になっています。

フレーバーは、花生、芋頭、芝麻、豆沙、椰子、麻辣、香酥、肉鬆、黒胡椒ほか。米粉でできた外側の皮はもちもち、ハンマーで粉砕した揚げ餅が入った中身はサクサクの新食感。士林夜市に行ったらぜひ味わいたいグルメのひとつです。

「胡椒餅」とは、豚肉やニラ、胡椒を練った餡を入れて生地で包み、貼り窯の内側に貼り付けて焼いた小吃。外側の生地はパリッとしていて、中は熱々の肉汁でジューシー。胡椒のピリ辛がアクセントになった美味しい焼餅です。胡椒餅の有名店は、言わずと知れた「福州世祖胡椒餅」。饒河夜市にある胡椒餅の有名屋台が、士林にもお店を構えています。

「福州世祖胡椒餅」も、士林夜市を訪れたら食べ歩きリストに入れたい見所です。行列必死のお店なので、並ぶのを覚悟で行きましょう。胡椒餅を焼く「貼り窯」に、生地がリズムよく貼り付いていく様子も、見ていて面白いですよ。

「海友十全排骨」も見所のひとつ。豚スペアリブと20種類の漢方を長時間煮込んだ薬膳スープを味わうことができます。辺りには漢方の香りが漂い、真っ黒なスープがコトコト煮込まれている様子に、一瞬ドキッとしてしまいますが、このスープ、実は優しくあっさりとしたお味。

「十全薬燉排骨(とんこつ薬膳)」80元、「十全薬燉肋排(豚の肋骨薬膳)」90元、「十全薬燉羊排(山羊肉薬膳)」110元、「十全薬燉鶏腿(鶏肉モモ薬膳)」100元、「台湾なまず薬膳」80元、「十全羊肉麺線(山羊肉薬膳そうめん)」120元ほか。

「阿伯仔潤餅捲」は、士林夜市で台湾式生春巻きを提供している有名店。小麦粉で作った生地に、野菜やハム、もやし、キャベツ、しいたけ、チャーシュー、豆乾、台湾風切干大根、ピーナッツ粉を巻いて食べるグルメ。台湾では、4月5日の「清明節」にお墓参りをする習慣があり、清明節に「潤餅」を食べる地方もあるようです。

「郭家蔥油餅」は蔥油餅が名物の老店です。蔥油餅は、小麦粉で作った生地にネギを混ぜて皮を作り、油で揚げて半熟卵を挟んだもの。甘辛いソースが塗ってあります。卵を挟まなければ20元、加蛋(卵を加える)は30元。ビニール袋に入れてくれますが、とにかく熱いので気を付けて。

士林夜市にはなんと、海老釣りができる釣り堀があります。サービスで、その場で塩をふって焼いてくれるので、持ち帰ることもありません。しっぽにひっかけるのが上手に釣るコツだそう。獲りたての海老は、新鮮で美味しい。

「河粉煎」は、しいたけ入りの肉餡を包んだお餅。陽明戯院(映画館)前の屋台で食べることができます。もちもちつるつるの皮に、肉餡のお味がベストマッチ。しいたけが味のアクセントになっています。小腹が空いたときの小吃にぴったりです。

「士林慈誠宮」入口に位置し、長い歴史を持つ麺線の老舗屋台です。牡蠣や大腸、豚肉のすり身などが入っており、かつおの風味が優しく、とろみもちょうど良い。台湾の麺線の中でも美味しいという口コミ多数。お店のテーブルで食べることもできますが、テイクアウトして士林慈誠宮の階段で食べている人も。

士林夜市は、リニューアルして衛生面がかなり改善されましたが、基本的には清潔そうな屋台を選ぶようにしましょう。夜市は縁日のようで楽しいですが、人が多く、比較的治安の良い国ながらもスリがいるのは否めません。お財布は首からぶら下げて洋服の中に入れるなどして、対策をしておきましょう。

「内用(ネイヨン)」はイートイン、「外帯(わいたい)」はテイクアウトの意。夜市で比較的よく使う中国語なので覚えておくと便利です。食べきれなくて持ち帰りたいときは、「打包(ダーバオ)」と言えば持ち帰り用に包んでもらえます。ゴミは所定の位置でしか捨てることができないので、ビニール袋やウェットティッシュがあると便利。

台北・士林夜市への行き方や美味しいグルメをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。食の宝庫「台湾」のB級グルメが集まり、連日、縁日のような賑わいを見せる夜市。台北でもっとも大きな夜市「士林夜市」は、リニューアルして衛生面も改善されました。台北を訪れた際にはぜひ士林夜市に足を運んでみてください。