コッツウォルズ（イギリス）の美しい風景と観光スポット紹介！行き方も！

特別イギリスに興味が無い方でも、「コッツウォルズ」と言う言葉を一度位は耳にした事が有るのではないでしょうか。イングランドの中央に広がる美しい丘陵地帯と田園風景、そして絵本の挿絵の様な素敵な村が点在するところ、それが「コッツウォルズ」なのです。コッツウォルズ地方から選りすぐって美しい観光地を12件ご紹介したいと思います。

ロンドンからコッツウォルズ地方への行き方は、電車とバスを利用して行くのが一般的だと思います。ロンドン「パディントン駅」から「モートン・イン・マーシュ」迄行き（所要時間約1時間半）、そこからバスに乗り換えて約30分でコッツウォルズ地方経到着します。美しい田園風景の中をひたすら走るバスの中からの眺めも楽しみの一つです。

田園風景を抜け辿り着いたグロスターの街には、ロマネスク様式とゴシック様式の両方で建てられたとても見応えのある「グロスター大聖堂」が有ります。中央の塔の高さは70メートルもあり、堂々とそびえ立っています。外観もとても美しいのですが、内部の構造もぜひ目を凝らして見て頂きたいと思います。そしてこの大聖堂は、世界中でとても有名な聖堂となっています。

内部のこの回廊は、訪れた事が無くても見覚えのある方がいらっしゃるかも知れません。かの有名な映画「ハリーポッター」の、魔法学校のシーンで度々この回廊が使われていたのです。繊細な彫刻が施され、息を呑む程美しい天井ですね。細部に渡って上品な装飾が施された「グロスター大聖堂」は、是非観て頂きたいコッツウォルズの宝石だと思います。

人口約4000人のコッツウォルズの小さな町「ボートン・オン・ザ・ウォ―ター」は、コッツウォルズの「ベニス」と呼ばれる水辺の美しい町です。町の中には静かに川が流れ、川辺には水鳥達がのどかに遊びお洒落なカフェも軒を連ねています。コッツウォルズの中でも「リトルベニス」と呼ばれ、極めて人気の観光スポットとなっています。

町の中にはお洒落なショップが沢山並んでいるので、ウィンドゥショッピングをするのも良し、素敵なカフェでランチやティータイムをするのも良し、きっと幸せな気持ちにさせてくれるでしょう。この様な場所では、ただただベンチに座ってまったりするのが最高の贅沢の様に思います。素晴らしく素敵な町「リトルベニス」で癒しの時間をお過ごし下さいね。

リトルベニス「ボートン・オン・ザ・ウォ―ター」には、ユニークなスポットも有ります。『モデルビレッジ』と呼ばれる、コッツウォルズ地方の伝統的な美しい街並みを、9分の1のサイズで造り上げた模型の村です。まるでおとぎ話のガリバーになった様な気分にさせられる、ユニークなスポットです。建物の材質も本物そっくりなのでリアル感たっぷりです。

リトルベニス「ボートン・オン・ザ・ウォ―ター」からもう一つのスポット、『コッツウォルズ・モータリング博物館』をご紹介したいと思います。ウィンドラッシュ川の側に博物館はあり、目の前には築200年と言う3連のアーチが美しい石橋があります。この石橋を目印にすると、分かり易いかも知れません。ベニスの様な川沿いの風景はとても美しく魅力的です。

リトルベニスの『コッツウォルズ・モータリング博物館』には、魅力的な英国産のクラシックカーが沢山展示されています。さり気なく置かれている感じが、より自然で素敵に映ります。他国の車も展示されていて、車だけではなく車に関するあらゆる工具も展示されています。車関係のグッズを売っているショップも有りますので、お土産や記念に何か買う事が出来ます。

コッツウォルズの田園地帯の中に在る小さな村、ブロードウェイの丘の上に建つ「ブロードウェイ・タワー」は観光地として人気です。海抜312メートルの所に建つタワーの高さは、17メートルあり塔の展望台からは13ものカウンテイが見渡せます。展覧会などのイベントにも利用されているそうです。

ブロードウェイ村から田園風景を眺めながら、タワー迄小1時間のウォ―キングコースも設けられています。田園風景の中を歩いていると、羊の群れに出会います。春には可愛い仔羊もたくさん生まれます。この様な風景を楽しみながら歩くコッツウォルズの旅は、最高の癒しとなる事でしょう。タワーから見下ろす田園風景と村々の様子は本当に美しいです。

「コッツウォルズ・ワイルドライフ・パークアンドガーデンズ」では、広い敷地に草食動物が放し飼いの様な状態で飼育されています。猛獣は勿論人に近づけない様になっていますが、ゆったりとした広さがあるのでのびのびとしています。パークのあるロケーション自体がゆったりとしているので、見ている方も心地よく観賞する事が出来ます。

草食動物がのんびりと草を食べる中を、可愛いおもちゃの様な列車に乗って園内巡りが出来ます。大人から子供までワクワクしながら動物たちを見る事が出来ます。オオカミのエリアでは、オオカミがエサの鶏を取り合ったり遠吠えをする場面も見れて迫力たっぷりです。展示の仕方も工夫されていて、より自然体の動物達を観る事が出来ます。

タイトルの様に動物園だけではなく、自然風景の美しさと一体となった園内がとても美しいコッツウォルズの観光スポットです。園内にはガーデニング好きな人にも嬉しいガーデンも併設されています。園内にはゆっくりとランチを楽しむ事が出来るレストランや売店も有りますので、ご家族で一日楽しめるスポットとなっています。

「ウェストンバート国立森林公園」は、温帯気候の樹木園として世界規模の広さを誇っています。マイナスイオンたっぷりの大木の並木道を歩くのは、本当に気持ちが良い物です。この樹木園の樹々は、ヴィクトリア朝時代の大富豪がコレクションして植えたものだそうです。広大な敷地に植えられた様々な樹木は、訪れる人々に大きな癒しを与えてくれます。

イギリスの紅葉は、日本の紅葉の仕方と少し違って真っ赤に燃える木は少なく、黄色やオレンジに葉色を変える木が多いのです。でも、ここ「ウェストンバート国立森林公園」の紅葉は、日本と同じ様な紅葉が楽しめる公園です。広大な公園の中には、日本のもみじが沢山植えられているエリアが有るからです。イギリス人にも大人気のエリアです。

「ヒドコート・マナー・ガーデン」は、アメリカ人のローレンス・ジョンストンが母と一緒に40年もの歳月をかけて造り上げた庭園です。この庭園の特徴は、直線と曲線からなる生垣で区切りを付けて小さな庭園を20種類以上も造っている所で見応えたっぷりの素晴らしい庭園です。生垣で囲まれている事で、次から次に新しい風景が目に飛び込んで来る仕掛けです。

生垣の中に造られた小さな庭園は、「コテージ・ガーデン」と呼ばれてその後のガーデニング界に大きな影響を与えたそうです。生垣を一つ越える毎に次はどの様な景色が観れるのか楽しみですね。「ヒドコート・マナー・ガーデン」はイギリスでも指折りの素晴らしいガーデンとして注目されているのだそうです。

「ヒドコート・マナー・ガーデン」には生垣や小さな庭園の他にも、暖色系の植物だけで造られたボーダーガーデンが有ったりと様々な工夫が凝らされています。28種類以上もの英国式ガーデンが一度に見れるとあっては、ガーデニング好きの方にはたまらないスポットだと思います。ご自分の庭に、何か一つでも工夫を取り入れられるといいですね。

コッツウォルズ地方は、広大な丘陵地帯に広がる田園風景や素敵な村が点在する素晴しいエリアです。「コッツウォルズ」の意味はまさに『羊の丘』と言う意味で、辺りの田園風景と共に羊や馬や牛が放牧されている風景も良く見かける事が出来ます。そんな中で動物達とふれあう事が出来る、「コッツウォルズ・ファームパーク」はお勧めです。

入り口でエサを購入して、ヤギや豚や牛にエサをあげる事が出来ます。その他にも一日中イベントが目白押しです。小鳥のひなを抱っこしたり、赤ちゃん羊にミルクをあげたり、巡回バスで園内を周遊したり大人も子供も楽しむ事が出来ます。コッツウォルズの風景を堪能したら、体験型の観光で楽しむのもいいですね。

コッツウォルズの中でも「カッスルクーム」は、『イギリスで最も美しい村』と呼ばれています。趣きのある小さな村は、中世からそのまま時が停まったかの様な風景が残っています。はちみつ色の壁の家に手入れの行き届いたガーデン、白い窓枠に絡むクライミングローズはまるでおとぎの世界です。舗装された道路以外は、何と500年前からの景観を残しています。

村の中心には、中世の頃人々が物々交換や物の売買をしたマーケットプレイスが今も残っています。「カッスルクーム」は、映画「戦火の馬」のロケ地としても登場しています。イギリスにはセットではなく、中世の風景がそのまま残っている背景で撮影を行う事が出来るのですから素晴らしいですね。この村にも「リトルベニス」の町の様に川が流れています。

「カッスルクーム」の村の中には、こんな小さな無人のケーキ屋さんも有ります。勝手にお金を置いて、勝手にケーキを持って行っていいのです。何だかこの信頼感が嬉しいですね。こんなシステムも、昔から時が止まっている様なそんな感じがします。この場所は何度か訪れた事が有りますが、観光客が多くいても村には静かに佇んでいる雰囲気が有ります。

こちらは『イングランドで最も美しい村』とウィリアム・モリスに言わせた「バイブリー」です。カッスルクームと同じ様に中世の景観がそのまま残されている、コッツウォルズの中でも人気のビレッジです。コッツウォルズ地方のハニー・ストーンを使って建てられた家々は、日の光が当たると温もりのある色に輝き、花や緑に囲まれた窓辺は誰もが憧れる景観を作り出しています。

村の中心にはコルン川が流れ、白鳥やカモが気持ち良さそうに泳ぎます。こちらの村も「リトルベニス」に負けない美しさを誇っています。古い景観をそのまま残す事は、簡単な様で難しい事だと思います。観光客が毎日やって来て庭や家の中を観る事もあるでしょう。そんな日常の中で生活されているのですから、訪れる方もマナーを守りたいですね。

コッツウォルズ地方には、素晴しい田園風景と共に中世からの景観をそのまま残す村が多く有ります。「レイコック」も小さな小さな村ですが、ハニーストーンの輝くとても可愛らしい村です。映画「ハリー・ポッター」のハリーが生まれた生家として撮影された家がこの「レイコック」にあります。そう言えばこの感じ、「ハリーポッター」の雰囲気しますね。

人口約1000人の小さな「レイコック村」には、小学校や郵便局に教会等の建物も中世からの建物が残っています。そしてこの村の中で人々が今も生活しています。植物で飾られた前庭の美しさも見どころの一つです。植物は歴史を感じる建造物に本当によくマッチしますね。

コッツウォルズには映画「ハリーポッター」のロケ地がいくつか有りますが、「レイコック村」の修道院もロケ地になっています。魔法学校の雰囲気が、コッツウォルズ地方の各地に有るって素敵ですね。田園風景や牧場風景、コッツウォルズ地方特有のはちみつ色の建物を是非満喫されて下さいね。村には雰囲気のあるカフェやパブ、お土産物屋さんも有ります。

「リトルベニス」ボートン・オン・ザ・ウォ―ターで、お土産に丁度いい香りのお店をご紹介します。少量の石鹸や香水が沢山販売されているので、お土産やプレゼントに丁度いいと思います。香りは好みが有るので少量と言う所が有難いです。お店を観るだけでも楽しいのですが、45分間の有料工場見学も行っている様です。香りに興味のある方にお勧めです。

お店のスタッフもとても感じが良くて親切です。沢山の香りの中から\自分のお気に入りを探して下さいね。ショッピングの後は、リトルベニスの町は本当に美しいので、のんびり川沿いで寛ぐのも良いと思います。水辺って本当に癒されます。

コッツウォルズ地方の中でも比較的大きな街「ストラウド」の街は活気が有ります。マーケットには切り花や食料品に、スイーツ等見てまわるだけでもとても楽しい物です。みんな何かしら口をもごもごさせながら歩いているそうです。試食品を楽しみながらのショッピングなんでしょうね。この画像の様にイギリスでは男性が花束を持って歩く姿をよく見かけます。

ホームメイド・ケーキやパン等もたくさん並びます。それから手芸品やアンティーク等も販売しています。このマーケットは毎月第１、第3土曜日に開かれますので、日にちが合う方は是非訪れてみて下さいね。地元のスーパーやマーケットを訪れるのは、その土地の普段の姿が見れてとても興味深い物です。

コッツウォルズ地方の観光地を12か所ご紹介して来ましたが如何でしたでしょうか。ロンドンから田園風景を楽しみながらコッツウォルズ地方へと足を延ばしてみませんか？そこには『おとぎの国英国』の美しい絵が広がります。まるで絵本や映画のワンシーンに潜り込んだ様な気持ちにさせてくれるコッツウォルズの風景。青い空と蜂蜜色の家が出迎えてくれます。