世界遺産ベルサイユ宮殿へ行ってみよう!
フランスにある世界遺産でもあるベルサイユ宮殿。マンガの題材としても日本では多くの方が耳にした事のある年間600万人が訪れる有名な宮殿です。庭園やホールの装飾は見事で訪れた人は日常とは違うその装飾などに見惚れるほどです。そのベルサイユ宮殿への歴史や見どころ、行き方について詳しくご紹介いたします。
ベルサイユ宮殿の入場料!
入場料金には2種類あり、1日パスポートと2日パスポートがあります。パスポートですがベルサイユ宮殿の全域の入場料とオーディオガイド付きのものとなっています。パスポートが必要な場所は宮殿や噴水ショー、ドメーヌマリーアントワネット(マリーアントワネットの離宮)などです。こちらのパスポートがあればお好きなところを観光できます。
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— м (@wanutbttonhole) December 20, 2015
1日パスポートの料金は18ユーロ、2日パスポートの料金は25ユーロです。その他観光したい場所のみの入場料金もあり、宮殿15ユーロ、ドメーヌマリーアントワネットは10ユーロなどとなっています。18歳未満の方と身体障害者の方とその同伴の方は料金は無料となっています。宮殿の正面の中庭にチケット売り場がございますのでお求めください。
ベルサイユ宮殿観光の前に歴史を!
ベルサイユ宮殿はルイ14世が1682年に建設したバロック建築の宮殿です。王族や貴族、そして臣下がベルサイユ宮殿に住み、その中でマナーやルール、エチケットなどが生まれたことでも有名です。絶対王政の象徴とも言われ増築を繰り返したことでベルサイユ宮殿は荘厳とした雰囲気になり民衆を圧倒しました。
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— 三輪 (@fwfwmkmk) September 26, 2016
また、ルイ14世は民衆の心を掴むためにベルサイユ宮殿の解放と素晴らしいベルサイユ宮殿の庭園を見る方法を記した「王の庭園鑑賞法」という本を発行しました。民衆はこの本に従って庭園をみることで貴族や王の素晴らしさを心に深く刻んだといいます。また、夏にはパーティーが行なわれ民衆は演舞などに酔いしれながら過ごしたといいます。
マリーアントワネットは重要人物!
フランス、ベルサイユ宮殿の歴史と聞くとルイ14世の他に思い浮かぶのはマリーアントワネットではないでしょうか。フランス最後の王妃にして数奇な運命に翻弄された彼女の生い立ちなどをご紹介します。その美貌と知性は普段見聞きする彼女の歴史を手繰ると彼女が口にした言葉などを知れば少々イメージが変わるかもしれません。
オーストリア生まれフランスへ
マリーアントワネットはオーストリアの女大公マリアテレジアの11番目の娘として生を受けました。父親は神聖ローマ皇帝フランツ1世です。幼少の頃より美少女だった彼女は家庭的であったオーストリア宮廷でその美貌を保ったまま健やかにそして狩りやダンスなどを好み活発であり、バレエなども演じたりと感性も磨きながら成長します。
オーストリアは外交政策でフランスと関係を深めるためマリーアントワネットとルイ16世の政略結婚を決めました。ベルサイユ宮殿に移住し少女だった彼女は浪費や贅沢を貴族たちとしながら暮らします。ルイ16世とは仲は睦まじく子供も3人、その贅沢等は子供が出来てからはやめたそうです。母としての幸せも手に入れることができました。
歴史的革命!フランス革命の勃発
フランス革命の歴史については多くの方がご存知と思います。フランス革命は世界的な歴史においても大きな革命となっています。民衆が王政に不満をもち勃発し、マリーアントワネットは住居を転々としながら過していきます。今まで懇意にしていた貴族は全て国外へと逃亡してしまい、残るのは僅かな貴族と国王一家のみでした。
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1791年革命裁判が行なわれそこでルイ16世の死刑が確定、間も無くマリーアントワネットも裁判に掛けられると彼女にも死刑判決が下りました。死刑当日、彼女は「何もいりません。全て終わりました」と朝ごはんを食べず死刑台へ赴いたそうです。享年37歳の若さです。死後30年以上経ってから彼女の名誉は回復されています。
マリーアントワネットの言葉
また、食糧難の時「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」というマリーアントワネットの言葉が有名ですが、近年それらの悪意のあるような言葉は中傷だったことが分かってきました。それほどにフランス王政は民衆からの不満が多かったことが窺えます。1815年にルイ16世と共にサンドニ大聖堂へと改葬されました。
その後のフランス
フランス革命後の歴史を知る方も多くいらっしゃるかと思います。その後はナポレオンが最高権力を握ったり、他戦争が起きたりと多くの歴史がフランスにはあります。ナポレオンの戴冠式の様子を窺えたり、貴族の生活が垣間見えたりと歴史を学びながら、ベルサイユ宮殿を観光すればより一層楽しみながら回ることができるでしょう。
豪華絢爛ベルサイユ宮殿の見どころ
ベルサイユ宮殿には多くの見どころがたくさんあります。入り口にはルイ14世は建てた太陽門から鏡の間、労力を費やされている庭園、大トリアノンから小トリアノンがあるドメーヌマリーアントワネット。また宮殿内にある王と王妃の寝室と1日では見切れないほどに広大なベルサイユ宮殿には見どころが盛りだくさんです。
ぼわっとチーム、ベルサイユ宮殿観光中。(とのまりこ) #ベルサイユ pic.twitter.com/Id3TnOv1XW
— Boîte ぼわっと (@boite_tv) February 3, 2017
2日パスポートがあるのが頷けるほど広くその敷地面積は約800ヘクタールほどです。革命前はもっと大きかったそうですが、そうなると想像も付かない大きさになります。ここからは一般的に多く訪れる方がいる観光スポットと、オススメのスポットと見どころスポットを6箇所ご紹介していきます。
ベルサイユ宮殿の入り口太陽門
ベルサイユ宮殿に入ると最初に見えるのが太陽門です。ルイ14世は太陽王と呼ばれておりその誇り高さや民衆の心に王政を誇示するために作らせたベルサイユ宮殿に相応しい門です。駅から徒歩で来た場合、その並木道を歩いているとその太陽門が出迎えてくれます。その佇まいはとても荘厳です。
今年もいけそうにないな〜ヴェルサイユ。画像で我慢。#ヴェルサイユ #マリーアントワネット #パリ #フランス pic.twitter.com/WShM1v7l0Z
— えびすみつこ (@EvisuParis) April 25, 2017
上部には太陽のモチーフが飾られており、門全体が金色に輝いています。この金色こそ太陽の輝きで民衆の心やその絶対王政を誇示する象徴の足掛けとなったことでしょう。この太陽門が出迎えてくれることで中の絢爛さや庭園の素晴らしさなどの想像を容易にさせてくれます。ここはベルサイユ宮殿の最初の見どころの一つです。
ベルサイユ宮殿内にある寝室
国王の寝室
こちらは国王が寝室としていた部屋です。ルイ14世は今まで別にあった寝室を東西の翼の位置の東に向かう部屋へと寝室を移動しました。またアツコープと呼ばれる空間を作りそこにベッドを置いています。このベッドには錦織の金と銀が装飾された織物が掛けてあり赤を基調としているため大変豪華で見どころの1つです。
Au Château de #Versailles, la #Chambre du Roi, où #LouisXIV s'installe à partir du #16juillet 1701.#LouisXIV #MagnifiqueFrance @CVersailles pic.twitter.com/NauSZnWPxh
— Louis Riel (@LouisRielFrance) July 16, 2017
賓客と会う「朝の引見」と「夜の引見」という儀式を毎日ここでしていました。1715年ルイ14世はここで亡くなったそうです。国王の寝室は鏡の間の東側にあります。また、その隣には閣議の間がありそこにはセーブル焼きの花瓶が2つありマルス神と女神ミネルヴァが描かれています。
王妃の寝室
王妃の寝室である王妃の大居室です。王の寝室とは違いとても女性らしい雰囲気の寝室です。マリーアントワネットが最後に使用していました。マリーアントワネットが使用していた際はオーストリアの紋章が室内に施されていたり、またこちらで出産を公開して行なっていました。プライバシーはなかったようです。
Lived in by #MarieAntoinette, the exquisitely detailed #ChambreDeLaReine at the Palace of #Versailles. Img: Oh Paris CC-BY 2.0 #AncienRegime pic.twitter.com/vADYsGSPuf
— Velvet Limelight (@VelvetLimelight) March 7, 2017
部屋の中にある調度品も大変豪華で綺麗に保存されています。マリーアントワネットが使用していた宝石箱は金色に輝きつつも青などの色が差してあり豪華ながらも気品を感じさせてくれます。国王の寝室と同じく王妃の寝室の隣には貴人と間という控え室があります。当時こちらには貴族のご夫人が多くいらっしゃったのではないでしょうか。
ベルサイユ宮殿内でクリスタルが輝く
鏡の間はベルサイユ宮殿でもっとも多くの人の見どころスポットではないでしょうか。その人気に多くの人が訪れており大変混雑しています。空いている時間帯は朝ですが、こちらの見どころは夕方頃に訪れるのがおすすめです。太陽の光が傾いた頃に天井のシャンデリアが輝くからです。
#UpperLipMark
— Haaspy (@Haaspy) June 22, 2016
Shining Crystals Field
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長さは75メートル幅が10メートルほどありその装飾に訪れた人は感銘の声をあげます。大きな窓の反対側に578枚の鏡が壁に埋め込まれています。この回廊を多くの王族や貴族たちが通り、待ち合わせ場所にしたり、はたまた歴史的な謁見の間としても使用されており、大変客人を迎えるに相応しい煌びやかな場所でした。
ベルサイユ宮殿の見事な庭園
ベルサイユ宮殿にある庭園は宮殿の建築より11000人ほど多くの人を投入し作られた庭園です。この辺りには水はなくセーヌ川からの水を引き入れるため水道橋を作り巨大な貯水槽に溜め込んで噴水などにしたそうです。当時の技術力を考えれば大変大掛かりだったことがわかります。
ヴェルサイユ城の大噴水ショー(Les grandes eaux musicales de Versailles)
— ジャルダン・フランセ (@jardinkobe1002) March 30, 2017
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この庭園での一番の見どころは噴水ショーではないでしょうか。春から秋にかけて開催されており空には花火が上がりベルサイユ宮殿を更に彩ります。毎週土日曜日は11時から12時、15時30分から17時。火曜日は11時から12時、14時30分から16時。祝日と特別催行日は11時から12時と15時30分から17時から開催されています。
ベルサイユ宮殿離宮プチトリアノン
プチトリアノンはベルサイユ宮殿にある離宮です。建物は正方形に建築されており、ロココ調漂う内装は大変素晴らしいものです。女性に特に人気のあるこちらはその内装に乙女心をくすぐられ、王妃の生活というものに夢を見ることができ、そして展示されている調度品も貴族の生活を思い浮かばせてくれる見どころスポットとなっています。
また、プチトリアノンにはベルサイユ宮殿の庭園と違いイギリス様式の庭があります。イギリス様式の庭園というのは自然のまま多くの植物を植える様式で、その自然に作り出された庭はマリーアントワネットにとって大変お気に入りで、その彼女の気持ちになりながら庭園を眺めてみてはいかがでしょうか。
ベルサイユ宮殿内!王妃の農園
先ほどのプチトリアノンには農園があります。そこはマリーアントワネットが大変愛した場所で農園に見立てた小さい集落があります。当時は実際に農家の方が住んでおり家畜の飼育や農作物を作り、ベルサイユ宮殿での食卓に並ぶことが多々ありました。新鮮な野菜は何より美味しかったのではないでしょうか。
ヴェルサイユ宮殿のプチトリアノン。マリー・アントワネットが愛した村里のお庭をお散歩。#ヴェルサイユ宮殿 #マリーアントワネット #プチトリアノン #versaille #pet… https://t.co/TzPi6S6qQr pic.twitter.com/yfqC5CBXo8
— 花梨 (@tabirecipes) July 13, 2016
他にもプチトリアノンには洞窟や愛の殿堂などがありますので、散歩をしながらこちらを観光することをオススメします。親子連れや恋人と、そしてご夫婦でマリーアントワネットの愛したプチトリアノンを散策してみてはいかがでしょうか。彼女の理想とした田舎の風景は手入れの行き届いた大変快適な空間です。
個人でベルサイユ宮殿へのアクセス
ベルサイユ宮殿に個人でいく場合の方法をご案内します。ベルサイユ宮殿はパリ市内の西南20キロほどの場所に位置しています。個人でとなると少々難しく考えるかもしれませんが、方法は4つほどあり難易度はそこまで難しいものではありません。リーズナブルな料金とその4つの行き方を具体的にご紹介します。
ヴェルサイユリヴドロワットからの行き方
サンラザール駅から国鉄(SNCF)のL線を利用する行きかたです。乗車時間は40分強ほどですが、車窓からパリの景色を楽しみながらの乗車です。乗り過ごしたということはなくヴェルサイユリヴドロワットは終点駅ですので、そこで下車すると宮殿まで1.2キロほど徒歩約15分ほどで到着します。片道料金は3.5ユーロです。
ヴェルサイユシャンティエからの行き方
モンパルス駅から乗車する行き方です。モンパルス駅からフランス国鉄(SNCF)L線のランブイエ駅行きに約30紛乗車しヴェルサイユシャンティエ駅で下車をします。終点駅ではございませんので乗り過ごしの無いように気をつけてください。ヴェルサイユシャンティエ駅から約20分程でベルサイユ宮殿に到着します。片道料金は3.25ユーロほどです。
ヴェルサイユリヴゴーシュからの行き方
次に高速郊外鉄道(RER)C線のヴェルサイユリヴゴーシュ駅からベルサイユ宮殿への行き方です。こちらの駅周辺は治安があまりよくないとのことですので、訪れる際はご注意ください。ヴェルサイユリヴゴーシュ駅は終点で、駅からは約600メートル、徒歩10分もあれば到着します。片道料金は3.5ユーロになっています。
バスを利用しての行き方
最後にバスでのベルサイユ宮殿への行き方です。ポンドセーヴル駅前のバス停から171番のバスに乗車し約30分から40分ほど乗っていると宮殿前というバス停がありますのでそこで下車してください。料金もとてもリーズナブルで2.66ユーロほどです。バスを降りれば直ぐにベルサイユ宮殿に着くことができます。
現地団体ツアーでベルサイユ宮殿への行き方
現地ではベルサイユ宮殿観光のバスツアーも用意されています。行き方が個人では不安な方や効率良く回りたい方はツアーで行くのをオススメします。ベルサイユ宮殿を半日で回るコースやガイド付きのものも用意されていますのでお手ごろ料金で広大な敷地のベルサイユ宮殿をガイドさんのオススメと共に回るのも良い観光となります。
ベルサイユ宮殿の優美で見事な装飾に酔いしれて
ベルサイユ宮殿の歴史や見どころスポットについてと行き方について書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。ベルサイユ宮殿にはまだまだお伝えしきれないほどの魅力ある見どころがたくさんあります。フランスを訪れた際は是非その王族や貴族の暮らしを見て、体感してみてください。
もっとフランスの情報を知りたいアナタへ!
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