街のシンボル的地下鉄に乗ってみよう!
イギリスで地下鉄はアンダーグラウンドと言いますが車体と形状が円形のチューブ型をしているため、国民にはチューブという愛称で親しまれ、降りる駅により構内のデザインの違いを見て楽しめます。イギリスは蒸気機関や地下鉄発祥の地で、当時この画期的な形や安全性に定評がありました。それでは乗り方をご紹介していきます!
地下鉄構内への行き方と乗り方は?
まず街中で地下鉄の駅の入り口を探します。本屋へ行くと「 ロンドンAとZ 」という街の全てのストリート名が載っている本。キオスクやお土産屋、インフォメーションセンターなどではロンドン市内の地図が購入できるところがあるので駅と目的地を確認しておくと良いでしょう。行き方や乗り方は周囲の人も親切に教えてくれます。
ロンドンの地下鉄に割安で乗るには?
駅構内へ入ると窓口があるので、駅のスタッフの方に頼んでオイスターカードが£3から5で購入できます。街の中心部がゾーン1。郊外や空港にむかうにつれ2、3、4と変わります。これは販売機でのチャージ式ICカードです。現地では入金をトップアップといいます。自分の移動区間に応じて入金したお金が引かれていきます。
1992年のトラベルカードが出てきた。£2.70。 pic.twitter.com/8kPjbYEkpz
— salted (@uk_now) July 31, 2017
もう1つは事前にオンラインで購入もできるトラベルカード、グループ用も有。事前購入可能なので駅で並ぶ必要もありませんし、ゾーン内の公共交通機関が1日から7日間目的に応じて乗り放題です。どちらも窓口、空港、インフォメーションセンターで購入でき、普通の切符を買うより割安になります。
自分の乗るべき地下鉄路線を見つける
移民と観光客の多いロンドンでは、どの駅構内にも様々な人種が見て理解しやすい地下鉄路線図が窓口付近で手に入ります。内容もデザイナーによって単純に色分けされているので比較的簡単に目的地の駅までたどり着けますが、自分の行く行き先がどの方角なのかは確かめておく必要があり、乗り越しはロンドンでは出来ません。
ロンドンの地下鉄では行き先・方角を明確に
今年1月に導入された新しいロンドン地下鉄マップに、ゾーン2/3というグレーゾーンがあることに今更気付いた。ゾーン2からここに来たらゾーン2の料金、ゾーン3から来たらゾーン3の料金になるという謎のお得システム。#ロンドン豆知識 pic.twitter.com/YAB95ECxgo
— Yo Okada-Howells (@yoookd) January 27, 2016
ロンドン中心部ゾーン1からゾーン2には世界遺産や主要観光名所が集中しています。途中で枝分かれしている路線と別の方角に向かう路線には気をつけると良いでしょう。乗りたい路線名の通路に出たらホーム近くの看板で行き先の方角を確認、電光掲示板もチェックしましょう。地下鉄での居眠りもしない方がいいでしょう。
看板には「東西南北のどちらの方向の電車はこちら」という表示とともに、そのホームから出る電車の止まる駅が全てこんな風に表記されています。ロンドン市内の東行きはEastbound、西行きはWestbound、北行きはNorthbound、南行きはSouthboundといいます。
ロンドンの地下鉄切符の料金は?
ロンドンの地下鉄中心部ゾーン1区間の片道切符料金は£4.70ですが、ビジターオイスターカードと呼ばれるものを英国政府観光庁から購入すると50%オフで全公共機関に乗車可能です。トラベルカードの場合、ゾーン1から2+空港との往復1日券であれば£17.50。ゾーン1から4までの1日券は£12.30で購入できます。
ゾーンに応じてカード購入や入金を!
ビジターオイスターカードがゾーン1から2+空港との往復と滞在4日間の場合£43。ゾーン1から2の移動のみ4日間であれば£28になり、月曜から金曜の9時30分より前の乗車は割高になります。購入したら改札の黄色いセンサーにタッチして通ります。ロンドンの地下鉄運賃はゾーン5、6、7など遠いエリアほど安く設定されています。
言葉を、近代的で中立な表現に変更した例は他にもある。コミュニティのニーズを反映した先進的な取り組みだ。/多様性のある都市にふさわしい挨拶を。ロンドン地下鉄が「淑女・紳士」の表現を廃止 https://t.co/H9YeMST7eI #LGBTQ #ダイバーシティ pic.twitter.com/NMnDjsVojm
— IDEAS FOR GOOD (@IDEAS_4_GOOD) August 2, 2017
片道切符を買って乗るのはだめ?という疑問が沸くかもしれませんが、ダメなわけではありません。でも現金で買う切符はまるで罰金のような高い値段が取られるため、使わずに済むならそれに越したことはありません。地下鉄ゾーン1内はオイスターだと£2.60、現金購入切符は£4.70。バス1回分の乗車はオイスターだと£1.45です。
購入したカードはロンドンのどこで使える?
地下鉄の駅構内で購入したオイスターカードは基本的にロンドンの公共交通機関ほぼ全部で使えます。空港への移動に利用する高速列車などには使えませんが、列車ナショナルレールをはじめバス、郊外を走る新交通DLR、トラム、テムズ川の高速船にも使えます。
様々な交通機関でオイスター活躍
このオイスターカードは全ての交通機関で共通化されていて、NR、地下鉄、DLRはそれぞれ途中で乗り継いでも通しの運賃で計算されます。自分が通ったゾーン全てに対する運賃を支払いますが、バスはゾーンと無関係なのでどこでも均一の料金になります。
ロンドンバス、2階の最前列を確保! https://t.co/qUDOheDS4r pic.twitter.com/9bILex6zDh
— tatuya (@ymm10) August 4, 2017
オイスターカードを持つ事であたかもロンドンに定住している人もしくはロンドンを熟知している人という意味のロンドナー気分を味わう人もいる位親しまれています。オイスターカードやロンドンの地下鉄マップ表紙には様々なデザインがあり、地下鉄の中では本を読む以外にクロスワードに挑戦している人も多いんです。
トラベルカードとの違いは?
紙の1日乗車券トラベルカードは、使う予定のある日に合わせ切符を買わないといけませんがオイスターカードと違い、最初に支払う保証金の£3から5が不要なのと、短期の旅行であれば販売機でも購入は可能なのでトラベルカードのほうが便利かもしれません。
ロンドン市内のゾーンは9まで
ディーゼルで動くナショナルレイル!(旧国鉄) pic.twitter.com/UWefTMmimn
— 蒼鉛すみれ (@itamygpon) May 18, 2017
トラベルカードもまた、平日の9時30分以降または土日・祝日には「オフピーク」という割引料金が適用されます。ロンドンキングスクロス駅や郊外の列車の駅では、チューブマップより広範囲の列車地図をもらえる場所があるので遠くへ移動する際はオイスターカードで移動できる範囲を確認しておく事もお勧めです。
ロンドンの地下鉄の乗り方:通常
同じ日に何度も地下鉄に乗り続けていると、料金が引かれなくなる「1日の料金の上限 Daily Capping」という規定が機能します。例えばバスのみの場合、1日あたり4乗車目から料金が引かれなくなる他、地下鉄も5乗車目くらいから課金されなくなります。
課金にも上限がある!
ロンドン市内中心部のゾーン1内を平日9時30分以降のオフピークに4回以上乗車するとオイスターカードの通常料金は£2×4回で£8ですが、£7を超えた部分については引き落としがされません。この規定は少し前のものとなるので随時駅スタッフに確認してみる事をお勧めします。切符の買える窓口には大抵スタッフがいます。
ロンドンの地下鉄の乗り方:夏
イギリス国内には、冬場温水が循環し暖かくなるセントラルヒーティングと呼ばれるものはあってもロンドンの公共交通機関内や店にはクーラーがありません!短時間の移動ならば良いですが夏は地下鉄内の気温の上昇や緊急時停車の事も念頭に入れ、ペットポトルの水を購入し常備しておくとよいでしょう。
暑さ対策を忘れずに!
イギリスの夏は日本と比較すると湿気も大分すくなく、外はからっとしていて、夜まで明るく、気をつけていればほぼ安全ですがロンドンには扇風機やクーラーが設置されていないため、めまいの起きやすい方や暑さが苦手な方、長距離移動をされる方はバスを乗る又は飲み水を用意しておく事をおすすめします。
ロンドンの地下鉄の乗り方:週末
ロンドンの地下鉄では、メンテナンスの目的で土日に運休となる区間があります。案内の看板が駅に出たり、運転を取りやめる区間が毎週かわるのでその場合は他の路線やバス、徒歩を利用するかロンドンの交通機関ウェブサイトで事前にチェックしておくと良いでしょう。
運休のオンパレード
運休区間を移動したい乗客のため交通局は代行バスを運行します。ただし中心部のゾーン1を除きます。地下鉄の切符を持っていると無料とアナウンスがあったりしますが実際に切符の有無をチャックされる事はないでしょう。イギリスはストライキなどで交通機関が使用できない事も多々あるので事前に知っておくと良いでしょう。
スーパー方向音痴の私にとっても優しいテートモダンから地下鉄Southwark駅への案内。迷う余地がないくらい連れてってくれる安心感。Google mapよりおすすめ。 pic.twitter.com/EaIwo0j8UW
— Chiyo.M (@ChiyoM_London) August 4, 2017
日本の正確で時間通りに機能する公共交通機関とは違い、ロンドンでは予期していない事も起こるのが一般的なので、それはそういうものとして受け入れ、余裕をもって行動をすると良いでしょう。困った事があったとしても、周りの方は観光客に慣れているので対応してくれます。
ロンドンの地下鉄の乗り方:目的地についたら
イギリスではExitを使用していないので目的地に着いたらこの表示Wayoutに従って地上出口まで行って改札を抜けてください。特にホーム出口に番号はありません。乗り換えは、改札を出ないと乗り換えられない駅もありますが順路に従い改札外を歩けば乗るべき路線の電車が出るホームに出られます。
乗り換えや場所がわからない時は?
乗り方が分からなくなってもホームには大きく路線図が掲示されています。ホーム係員や駅員さんに尋ねる事もできますが、彼らがいない場合やトラブル時は緊急交信用のインターホンが備え付けられているので、事情を説明し対応してもらえます。
交通機関での移動中は十分に注意し安全な旅を
イギリスのチューブ事情を色々とご紹介してきましたがいかがでしたか?この他にも地下鉄駅構内では、バスキングとよばれる厳しいオーディションを通過した才能あるアーティスト達が演奏を披露している場所があります。演奏を気に入ったら是非手持ちのポンドを寄付してあげてください。
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