「愛・地球博記念公園」が「ジブリパーク」になる！いつ開設予定？

愛知県内にジブリのテーマパーク「ジブリパーク」が出来るとのニュースが報じられています。その建設予定地となっているのは愛知万博の跡地にある広々とした公園、愛・地球博記念公園だとのことでネット上では期待が高まっています。そんなジブリパーク建設概要の詳細と共に、ジブリパークはいつ完成するのか、またどんなアトラクションが出来るのか、など徹底的に予想してみました。

ジブリパーク建設のニュースが飛び込んできたのは2017年6月1日のこと。愛知県による発表では、スタジオジブリの協力の上で万国博覧会「愛・地球博」の跡地である「愛・地球博記念公園」の広さ200ヘクタールにも及ぶ敷地をジブリパークとして再整備する、とのことを愛知県の大村秀章知事とスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとの間で合意したと伝えられています。

愛知県の発表によると県は数年前から愛・地球博記念公園の地にジブリパークを建設することをスタジオジブリ側に打診していたようで、思えばいつからかジブリパークの噂は上がっていたように思います。ジブリ関連のテーマパークの構想は、他県では過去に持ち上がったものの結局流れてしまったことなどもありましたが、今回は鈴木敏夫プロデューサーと全面合意に至っており、計画が実現されることは確実となっています。

さらにジブリパーク建設のニュース発表後、愛知県はジブリパーク建設のための調査費用として2000万円を6月議会に計上。この費用には現愛・地球博記念公園の調査や有識者からの意見聴取費用などが含まれているとのことですが、調査費用だけで2000万円も計上されるなんて愛知県側の本気が伺え、いつ開設かとますます期待が高まります。

さらに11月1日にはジブリパークの開業を目指し、愛知県庁内に「ジブリパーク構想推進室」も設置。その看板にはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー直筆のサインと宮崎駿監督デザインによるトトロの落款が押され、愛知県とスタジオジブリ二人三脚でのパーク構想は着々と進み始めています。

ジブリパークの建設地は、2005年に開催された万国博覧会「愛・地球博」の跡地に建設された「愛・地球博記念公園」となっています。愛・地球博記念公園は愛・地球博の公式キャラクターとして人気を集めたモリゾーとキッコロの名前から“モリコロパーク”との愛称でも親しまれてきた公園となっています。

園内に豊かな自然を擁する愛・地球博記念公園は、多様な自然環境を育むことを基本方針としています。それだけではなく、愛・地球博記念公園は愛・地球博の開催理念や成果をも継承しており、園内には愛・地球博の際に建設された施設が一部残るとともに、モリゾーとキッコロのモニュメントなども設置され、愛・地球博を懐かしむ人の間からは愛・地球博記念公園の再整備を惜しむ声も上がっています。

ジブリパークの建設地が愛・地球博記念公園となった最大の理由としては、愛・地球博記念公園内には愛・地球博の際に建設された「サツキとメイの家」の家が残されているということが挙げられます。こちらは愛・地球博終了後もいまだに高い人気を誇っており、昨年は10万人以上が訪れたとのこと。予約なしでは入館できなくなっています。

さらに愛知県の大村秀章知事はジブリの理念と愛・地球博記念公園の理念が一致していることをも強調しています。知事は地球への愛が感じられるジブリ作品の世界観と万博の理念は一致しており、そんなジブリの世界観を愛・地球博記念公園において体現することは愛・地球博の理念を継承することにもなる、としています。そのためジブリパーク建設の際にも新たな森林の伐採は行わないとの方針だそうです。

実はジブリと愛知県は切っても切れない深い関係にあります。ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは名古屋の出身で中日ドラゴンズのファン。そのため宮崎駿監督が中日ドラゴンズのキャラクターをデザインし、現在そのキャラクターはファンクラブの公式マスコットとなっています。また一時期開設されていたスタジオジブリの新スタジオも名古屋市内にあり、そんな背景あってか愛・地球博記念公園が選ばれたのかもしれません。

現時点でジブリパーク構想の詳細は発表されておらず、その詳細がいつ明らかになるのかもわかりません。しかし愛知県側によるとジブリパークではパーク内に複数の施設が点在するような形となるとされ、「サツキとメイの家」のような施設が点在する形になることが予想されます。またジブリパーク建設の際には新たに森林の伐採は行わないようなので、愛・地球博記念公園にある施設が引き続き使用されることも考えられます。

現時点で発表されている情報によるとジブリパークのテーマとしては、ジブリ作品の中でも誰もが知る人気作品「となりのトトロ」の世界観を中心に再現したものとなるそう。園内にはその名も「トトロのふるさと村」という愛・地球博記念公園の豊かな自然を活かしながらもとなりのトトロを焦点に当てた施設が完成するとのことで、これはトトロファンなら見逃せません。

気になるジブリパークの広さですが、愛・地球博記念公園の広さが約200ヘクタールとなっており、こちらを全面的に利用したものとなるようです。国内のテーマパークは、東京ディズニーランドが広さ約80ヘクタール、ディズニーシーが広さ約70ヘクタール、ユニバーサルスタジオジャパンが広さ約54ヘクタールとなっているため、ジブリパークの広さはなんとそれらテーマパークを全て足したほどの広さになるようです。

ジブリパークの開設時期がいつかということについてははっきりとは決まっていないようですが、現時点では2020年代初頭とされています。ただジブリパーク建設の合意がなされたのは最近のことで、構想はまだ始まったばかり。開設時期がいつかということについては2020年代初頭とされているだけで、2020年にオープンとなるのかそれ以降の年度になるのか、また具体的な開設時期の発表がいつかということもわかりません。

ジブリパーク開設時期がいつかという詳細については不明であるものの、2020年代にはいくつかのビッグイベントが控えており、ジブリパークの建設はそれに合わせて急ピッチで進められることが予想されます。2020年にはオリンピックの開催があり、2027年にはリニア新幹線が開通予定となっているため、いつかというとこの時期の観光客や訪日外国人の増加を狙って建設が進められるのではないでしょうか。

ジブリパークは入場料についても詳細は発表されていません。しかし愛知県によると、ジブリパークではパーク内に複数の施設が点在する形となり、パークへの入場は無料となるようです。また愛・地球博記念公園内にあるサツキとメイの家の入場料が大人510 円、「三鷹の森ジブリ美術館」の入場料が大人 1000円であるため、ジブリパーク各施設への入場料もこの間の値段となることが予想されます。

しかし現時点で愛知県側から発表されている情報だけではジブリパークが一体どのようなものになるのかあまりイメージが湧かない、という方も多くいらっしゃることでしょう。そこでここからはそんな方のため、ジブリパークの園内やアトラクションがどのようなものになるのか、インターネットユーザーの声と妄想を交えて徹底的に予想してみました。

ジブリ作品の中でも歴代興行収入ランキング1位とされる「千と千尋の神隠し」の冒頭にはトンネルが登場します。こちらのトンネルを潜り抜けて異世界へと迷い込んだ千尋達のように、千と千尋の神隠しのトンネルを潜り抜けてジブリの世界へと足を踏み入れることが出来たらジブリファンとしては申し分ありません。

現在の愛・地球博記念公園には温水プールがありますが、それが改造されて「千と千尋の神隠し」の湯屋のアトラクションになるのでは、という声も一部で上がっています。自然との共存を重んじてきたジブリと愛・地球博のことですから、愛・地球博記念公園内の施設がそのまま残る、あるいは改造されて残る、といったことは十分に予想されます。

ジブリ映画といえば、空を自由に滑空する様々な乗り物が登場するのも見どころの一つ。そんなジブリのテーマパークとあれば、ライド系のアトラクションが色々と建設されるのではないかと予想されます。中でも「風の谷のナウシカ」のメーヴェなど誰もが一度は憧れたことのある乗り物はぜひアトラクションで再現してほしいところです。

ライド系のアトラクションの一部はVR(ヴァーチャルリアリティ)になることも予想されます。「魔女の宅急便」でキキが乗るほうきや、「千と千尋の神隠し」で千尋が乗る変化したハクの龍、さらには「もののけ姫」の犬神モロなど、完全実現が難しいものに関してはVRで再現されればファンとしては嬉しいのではないでしょうか。

愛・地球博記念公園に建設されるというジブリパークですが、緑豊かな愛・地球博記念公園に建設されるのであれば、その森を活かさないわけにはいきません。またジブリと愛・地球博記念公園の理念が自然との共存や環境保護ということもあり、パーク内の森には「風の谷のナウシカ」に登場した腐海や「もののけ姫」が住む森などがアトラクションとして再現されることも予想されます。

広大な広さを誇る愛・地球博記念公園に建設されるというのであれば、ある程度規模の大きなメインとなるアトラクションを建設することも可能です。その際に一番要望が上がっているのはやはり天空の城ラピュタとハウルの動く城。いずれも建設となれば非常に大掛かりなものとなりますが、この2つがあればジブリファンとしてはそれだけでもう言うことはありません。

約200ヘクタールもの広さを誇る愛・地球博記念公園の広々とした土地に出来るジブリパークには、パーク内を移動する何らかの足が必要になることが予想されます。その際に最も予想されるのがリアルな“ネコバス”。ジブリパーク内を歩いて疲れた中で、ふかふかのネコバスに乗れたらなんて最高なんでしょうか。

ジブリ作品の中に登場するご飯はアニメーションでありながらどれもとっても美味しそう。ジブリをテーマにしたパークであれば、そんな“ジブリ飯”が食べられるということは容易に予想出来るのではないでしょうか。「天空の城ラピュタ」で、シータとパズーが洞窟内で食べている目玉焼きトーストや、「千と千尋の神隠し」で千尋が食べている大きなおまんじゅうなど、妄想は止まりません。

食べ物といえば、「千と千尋の神隠し」で千尋のお父さんとお母さんがたらふく食べて豚になってしまった屋台を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「千と千尋の神隠し」の湯屋が温水プール改造で誕生するとなれば、そちらの屋台があった通りも飲食店街として再現されるのではないかと予想されます。

これだけ大規模なテーマパークが建設されるというのであれば、当然遠方からの宿泊客のための宿泊施設が必要になります。その際に予想されるのが「紅の豚」に登場する「ホテル・アドリアーナ」。ジブリらしい雰囲気に溢れるホテル・アドリアーナに実際に宿泊できればどんなに素敵なことでしょうか。

自然との共存や環境保護の理念を掲げるスタジオジブリと愛・地球博記念公園。さらに新たな森林伐採等は行わないと愛知県側等が発表していることもあり、ジブリパークでも愛・地球博記念公園内の施設の一部はそのまま利用されることが予想されます。その際の施設の利用目的として一番考えられるのは、“第二のジブリ美術館”にするということではないかと考えられます。

愛・地球博記念公園では、2015年に全国に先駆けて「ジブリの大博覧会」が開催されて大きな話題を呼びました。こちらはその後現在まで全国を巡回していますが、スタジオジブリにまつわる展示は「三鷹の森ジブリ美術館」だけでは到底収まりきらず、「ジブリの大博覧会」閉幕後は展覧会で展示されたものの一部がジブリパーク内で展示されることは十分予想されます。

ジブリパーク建設決定のニュースが伝えられて以来、ネット上ではジブリパーク開設がいつかと待ちきれない多くのファンから期待の声が上がっています。一方、ジブリは映画の中で環境保護や自然との共存をこれまでにも訴えてきました。そんなジブリと愛・地球博の精神を受け継ぎつつも、ファンが理想とするジブリパークが完成することを願ってやみません。