ナヴォーナ広場の観光ポイント！有名な噴水やジェラートなど見どころいっぱい！

日本人のみならず、世界各地の旅行客から人気のイタリア。その中心部のローマは数多くの観光スポットが存在します。ローマ市内でも美しい広場として有名なナヴォーナ広場も、連日多くの観光客で賑わっています。そんなナヴォーナ広場はきれいな石畳有や名な噴水、宮殿や教会など見どころの多い観光スポットでもあります。

今回はナヴォーナ広場への生き方や歴史、ナヴォーナ広場の魅力やランチでおすすめのレストラン、おすすめのジェラート店など、ナヴォーナ広場観光の前に知っておきたい情報をまとめてご紹介します。

ナヴォーナ広場は、世界的に有名な「スペイン広場」と並んでローマでは有名な広場の1つです。ナヴォーナ広場が長方形なのは、今から2,000以上前の古代ローマ時代に戦車などの「競技場」として設計されたからと言われています。歴史的に価値の高い寺院や老舗のバル（カフェ）など、広場を散策する以外にも楽しめる広場です。

ナヴォーナ広場で最も有名なものと言えば、何といっても噴水です。3つの有名な噴水は、イタリアのバロック様式の巨匠「ベルニーニ」を筆頭に著名な彫刻家によって作られました。これらの噴水は、長い間ローマの街を見守り、時にはローマ市民や観光客の暑さしのぎとして長い間この場所にあります。

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニは、「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのために作られた」と称賛されるほどの功績を残したバロック様式の巨匠です。ベルニーニは1598年、ナポリで彫刻家の息子として生まれました。その才能は若いうちから開花し、17歳のころには学者たちを欺くほどの技術を得ていました。

その後、教皇ウルバヌス8世の元でかの有名な「アイネイアースとアンキーセース」「プロセルピーナの略奪」「ダヴィデ」「アポロとダフネ」といった彫刻を完成させ、思うがままに名声を得ていました。有名な彫刻群の中でも、サンタ マリア デッラ ヴィットーリア教会で見ることができる「聖テレジアの法悦」は最高傑作ともいわれています。

まるで本物の布のような質感が表現された彫刻は、現在でも多くの人の目を奪っています。ナヴォーナ広場よりも少し離れていますが、一見の価値ありです。

もともとナヴォーナ広場は、古代ローマ時代に作られた「ドミティアヌス競技場」がありました。西暦85年に完成した当時の黄帝、ドミティアヌスの名がつけられた競技場です。その後、1644年、ローマ法王のインノケンティウス10世が広場として整備しました。

バロック様式の巨匠「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」が手掛けた、美し彫刻や噴水の数々自体は、ベルニーニが手掛けた当時のまま、現在もその姿を保っています。実際に目にする場合は、いかにベルニーニの技術が高かったか、彫刻のデザインや美しさ、景色のすばらしさをしっかり目に焼き付けましょう。

ナヴォーナ広場の見どころと言えば何と言っても噴水です。ローマ市内には数多くの噴水がありますが、有名なトレヴィの泉に並ぶとも言われている美しい噴水が、このナヴォーナ広場にあります。レストランでランチをしながら噴水を眺めたり、噴水の近くに腰掛けて眺めたり、自分流の楽しみ方を見つけてみてください。

ナヴォーナ広場には3つの大きな噴水があり、広場中央でオベリスクを支えている噴水は、ベルニーニの手掛けた「四大河の噴水」です。そしてナヴォーナ広場の南側にある噴水は「ムーア人の噴水」、ナヴォーナ広場北側にある噴水は、「ネプチューンの噴水」です。どれも正面だけでなく、いろいろな角度から見てみることをおすすめします。

ナヴォーナ広場の中央に位置する「四大河の噴水」は、西暦80年頃に建てられたオベリスクを支えるように擬人化された「4つの大河」が施されています。4つの大河とは「ガンジス川」「ナイル川」「ラプラタ川」「ドナウ川」の4つです。ヨーロッパの川はドナウ川だけですが、どのような基準で選ばれたかは定かではありません。

この四大河の噴水は、1648年～1651年にかけて制作されており、時の法王「インノケンティウス10世」の実家である「パンフィーリ家」の紋章が施されています。擬人化された各川の表情や動きなどにも意味がありますので、細かくチェックしてみると良いでしょう。この噴水はクリスマスシーズンには美しいイルミネーションで飾られます。

「ムーア人の噴水」は、1654年にナヴォーナ広場南側に作られた噴水です。ベルニーニがこの噴水をデザインし、弟子であるアントニオ・マーリが彫ったと言われています。今では聞きなれない「ムーア人」ですが、北アフリカに住むイスラム教徒のことを指していたそうで、主にベルベル人のことを指しています。

もともとは1574年に、イタリアの建築家であり彫刻家で合った「ジャコモ・デッラ・ポルタ」がシンプルな噴水を作ったのが始まりです。その後、ベルニーニが現在のデザインで手がけました。何とも言えない面白い表情をしたムーア人や、無数のイルカが施されているので、細かい部分まで見てみると楽しめるでしょう。

ナヴォーナ広場北側の噴水が「ネプチューンの噴水」です。ムーア人の噴水と同様に、初めは1575年頃、建築家であり彫刻家のジャコモ・デラ・ポルタが作ったシンプルな水盤でした。その後、ベルニーニが手を加えたものの、1800年代後半に現在の彫刻が施されました。そのため、ナヴォーナ広場の中で、唯一ベルニーニが完成させていない噴水です。

この噴水のモチーフになっているローマ神話の「水の神」であるネプチューンは、ギリシア神話の「ポセイドン」としても知られています。こちらの噴水も細部まで細かく彫刻されていて、ネプチューンの雄大さが見事に表現されていますので、是非正面だけでなくいろいろな角度からじっくり鑑賞してください。

ナヴォーナ広場はローマ市内の中心部に位置するため、前後で訪れる観光地によってはいろいろな行き方があります。バチカンやポポロ広場、スペイン広場、トレビの泉なども比較的近くにあるので、徒歩で回るという行き方もあります。旅のスケジュールに合った行き方やその時の気分に合った行き方でナヴォーナ広場へアクセスするのも良いでしょう。

ナヴォーナ広場への行き方は、地下鉄やバスを利用することができます。地下鉄の場合はA線の「スペイン広場」駅で下車してから徒歩で25分ほどでナヴォーナ広場に到着します。スペイン広場を見てからナヴォーナ広場、そして周辺観光地という行き方で考えている場合は、地下鉄を使った行き方がおすすめです。

バスを使ったナヴォーナ広場への行き方は、「テルミニ駅」からバチカン方面へ行くことができる40番バスまたは64番バスが便利です。バチカンを見学した後、同じく40番か64番のバスに乗ってナヴォーナ広場を見学するという行き方もおすすめです。

ナヴォーナ広場まではいろいろな行き方がありますが、ローマの街並みは歩いているだけでも楽しめるので、徒歩圏内の観光地であれば、ブラブラと散策するのも良いでしょう。

ナヴォーナ広場の見どころは、噴水だけではありません。ナヴォーナ広場でひときわ目立つ美しい建物の教会があります。ランチやジェラート休憩などでナヴォーナ広場へ寄った際でも、是非教会にも立ち寄ってみてください。噴水に目を奪われて多くの観光客が見逃してしまうことが多いので、ナヴォーナ広場の教会についてご紹介します。

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会は、ムーア人の噴水を手掛けたジャコモ・デッラ・ポルタによって設計された教会です。ローマに住んでいるフランス人のための教会として親しまれています。ローマの歴史上、非常に有名な「メディチ家」出身のフランス王妃のバックアップのもと、建設されました。

この教会の見どころと言えば、バロック期のイタリア人画家である「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ」が描いた絵で、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会内にある「コンタレッリ礼拝堂」で見ることができます。すべて聖マタイに関するもので、「聖マタイの召命」「聖マタイと天使」「聖マタイの殉教」の3つです。

サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会は、ナヴォーナ広場のオベリスクの前に建っている白亜の美しい教会です。この教会は、バロック様式の奇才「ボッロミーニ」の設計で、わずか12歳という若さで殉教した聖アグネスが祀られています。教会内には聖アグネスの頭蓋骨が聖遺物として保管されています。

サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会も例に漏れず、内部は非常に壮麗な造りになっていて、一歩足を踏み入れると空気感が変わります。教会内のオルガンも綺麗なので是非見ていただきたいポイントの一つです。目の前のオベリスクや四大河の噴水に目を奪われて、素通りしがちですが、是非足を運んでみてください。

ナヴォーナ広場は、ローマ市内でも1位2位を争う美しい広場です。迫力満点の噴水やおしゃれなバルにレストラン、教会と見どころがたくさんあるナヴォーナ広場ですが、他にもまだ見どころがあります。地元のローマっ子や多くの観光客を楽しませてくれる見どころについてご紹介します。

パンフィーリ宮殿は、ローマでは名家として有名な「パンフィーリ家の宮殿」です。ナヴォーナ広場にあるサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会の隣にあります。内部はとても美しい作りになっているようですが、現在はブラジルの大使館となっているため、内部を見学することはできません。外観のみでも是非見学してみてください。

ブラスキ宮殿は、ローマ教皇の甥にあたるルイジ・ブラスキ・オネスティのために作られた宮殿です。内部の作りもとても美しく、ブラスキ宮殿内の「ローマ博物館」では、数々の美術品を鑑賞することができます。月曜日が休館で、営業時間はAM10:00からPM7:00までとなっています。入場料は17ユーロ（減免13ユーロ）です。

ナヴォーナ広場では、昔から多くの大道芸人が集まる場所としても有名です。多くの大道芸人がいろいろなパフォーマンスをしているので、ナヴォーナ広場でゆったりと過ごしながら、大道芸を楽しむのも良いでしょう。大道芸人が朝から夜までたくさんの人を楽しませている様子は、多くの人が集まるナヴォーナ広場だからこその光景です。

ローマのクリスマスはいたるところで楽しむ事ができます。細部までこだわった本物のプレゼピオや、クリスマスマーケットなど、日本とは大違いのスケールに圧倒されます。ローマ市民みんながクリスマスを心待ちにしていて、クリスマスシーズンを楽しんでいる様子がとてもよくわかります。

ナヴォーナ広場のクリスマスマーケットでは、中央にメリーゴーランドが設置されていたり、綿あめやクレープなどのお菓子の屋台もあります。他にもゲームブースなども出ているので、子どもから大人まで楽しむ事ができます。

イタリアと言えば「ジェラート」を思い浮かべる人も多いでしょう。日本でも有名になった「ローマの休日」のワンシーンでも、ジェラートを食べているシーンがありました。そのため、有名観光地の近くやローマ市内のいたるところにジェラート屋さんがあり、ジェラートはいつでも食べることができます。
 

しかしそのすべてのジェラート屋さんがおいしいというわけではないので、ナヴォーナ広場の周辺で特におすすめしたいジェラート屋さんをご紹介します。

人気のジェラート店「Gelateria Delteatro（ジェラテリア デル テアトロ）」の行き方は、ネプチューンの泉の方からナヴォーナ広場を出て、コロナリ通りを進むとあります。ナヴォーナ広場から徒歩で4分ほどの距離です。新鮮なフレーバーを使用した色とりどりのジェラートが並んでいて、多くの人で賑わっているジェラート屋さんです。

2種類のジェラートが選べて値段は2ユーロです。シチリアでとれたピスタチオや、ナッツ、アーモンドのジェラート、フルーツを使ったジェラートなどが人気です。このお店のジェラートが人気なのは、「濃厚な味わい」と「くちどけが滑らか」「ちょうどよい甘さ」という理由からです。周辺の散策ついでに是非寄ってみてください。

ナヴォーナ広場にはおしゃれなレストランもあるので、休憩がてらランチをするのもおすすめです。ナヴォーナ広場内でもランチができるレストランもありますし、ナヴォーナ広場周辺まで足をのばせば、ランチができるレストランはたくさんあります。その中でももっともおすすめのレストランをご紹介します。

Bernini Restaurant（ベルニーニ リストランテ）は、ナヴォーナ広場の北側にあるレストランです。ネプチューンの噴水を眺めながらランチもできる雰囲気の良いレストランです。パスタだけではなくピザも絶品で、滞在中何度も通ってしまう人もいるほどです。

周辺には観光地が多いので、ランチ時にナヴォーナ広場に来れるよう、スケジュールを立てると良いでしょう。

ナヴォーナ広場には、おしゃれなカフェもあります。ランチを済ませてからナヴォーナ広場へ観光に来た場合は、カフェでゆったりしながら噴水を眺めるのも良いでしょう。夕暮れ時にはより一層素晴らしい景色が楽しめるので、夕食前のひと休みとしてナヴォーナ広場のカフェを利用するのもおすすめです。

ナヴォーナ広場には、1815年創業の超老舗バル「Tre Scalini（トレスカリーニ）」があります。テラス席では広場を眺めながらゆったりとランチやお茶を楽しむことができます。ランチ時にはパスタやワインも押すすんですが、数あるメニューのなかでも一番人気なのが「タルトウーフォ」です。

イタリアのデザート「タルトウーフォ」は、黒トリュフの形をしたチョコレートアイスで、周りはたっぷりのチョコレート片で覆われています。中には「ザバイオーネアイス」というお酒の香りのするアイスが入っていて、たっぷりの生クリームと一緒にいただきます。是非、エスプレッソと一緒に楽しんでください。

ナヴォーナ広場はローマの中心部にあるため、周辺に多くの有名観光地があります。ローマ市内には、外せない観光地がたくさんありますが、特にナヴォーナ広場の近くには有名観光地がたくさんあります。たくさんある有名観光地の中でもナヴォーナ広場周辺にあるおすすめの観光スポットをご紹介します。

紀元前25年に、初代ローマ皇帝の側近によって建設されたのが、パンテオンです。初代のパンテオンは、残念ながら火災によって焼失していますが、現在のパンテオンは西暦118年から10年ほどかけて再建されたものです。ローマ市内の建物の中でも圧倒的な大迫力で多くの人を魅了している建物の一つです。

パンテオン内部も圧倒的な美しさで、2000年近く前に建てられたものとは思えません。パンテオンは万神の神殿として建設されていますが、実は霊廟でもあります。イタリア王国の初代国王と、かの有名なルネサンス期の巨匠「ラファエロ」が埋葬されています。

ナヴォーナ広場からの行き方は、ナヴォーナ広場から東の方へ5分ほど進んだあたりにあるロトンダ広場にあります。とても近い場所にあるため、是非立ち寄ってください。

世界遺産にも指定されているサンタンジェロ城からは、サンピエトロ寺院の美しい姿を望むことができます。夕暮れ時はライトアップもされるので、より一層美しく見ることができます。

サンタンジェロ城は、135年にローマ皇帝によって建設された「聖天使城」という意味を持つ城砦です。もともとは霊廟として建てられましたが、長い歴史の間に牢獄や軍事要塞としても使用されてきて、現在はサンタンジェロ博物館が入っています。

ナヴォーナ広場カラサンタンジェロ城までの行き方はいくつかありますが、徒歩で行くのがおすすめです。ナヴォーナ広場の北側からテベレ川方面へ出ると、有名な「サンタンジェロ橋」があります。この橋を楽しみながらサンタンジェロ城へ行きましょう。

午前中にバチカンを見学して、徒歩でサンタンジェロ城へ行き、ジェラートを片手にナヴォーナ広場へ向かうというルートもおすすめです。是非歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

言わずと知れたローマの有名観光地「スペイン広場」は、ローマへ訪れたなら必ず訪れたい観光スポットです。全部で135段ある階段を登りきると、遠くにサンピエトロ大聖堂の美しい姿を望むことができます。

夕暮れ時の景色はとても美しいので、階段を登り切った左手の辺りにあるカフェで、美しい景色を楽しみながらお茶をするのもおすすめです。

ナヴォーナ広場からの行き方は、バスを使うと便利です。ナヴォーナ広場の北側からコルソ・デル・リナシメント通りを出て徒歩1分の場所にある「Setona」バス停からバスに乗ります。3分ほどで到着する「Lgt Marzio」バス停で下車し、徒歩10分ほどで到着します。ナヴォーナ広場からの徒歩で行く場合は、約15分ほどかかります。

ローマでも1、2を争う美しい「ナヴォーナ広場」。訪れる季節や時間帯によっても表情を変えるので、何度でも訪れたくなります。ただ「有名だから」と訪れただけではわからない魅力がたくさんあるので、是非、ナヴォーナ広場へ観光に行く前に、行き方や魅力をチェックし、最大限楽しんできてください。