スペイン広場のおすすめ見どころは階段！ローマの休日でおなじみ！

イタリアのローマで最も賑わいを見せている場所の一つが「スペイン広場」です。イタリアのことをあまり知らない人でも、この名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。映画「ローマの休日」の舞台になったことでも知られる「スペイン階段」の歴史や見どころをはじめ、スペイン広場周辺で必見の見どころをまとめてご紹介します。

「スペイン広場」とは、イタリアのローマで最も人が多く賑わいを見せている場所の一つです。イタリアのことをあまり知らない人でも、その名前を知っている人が多いほど有名です。映画「ローマの休日」の舞台となったことで、世界的に有名な観光スポットとなりました。スペイン広場には世界中から映画ファン、オードリーファンが集まります。

映画「ローマの休日」の劇中で、オードリーがジェラートを食べていたことで知られる「スペイン階段」は、このスペイン広場での最大の見どころといえるでしょう。他にも、変わった形をした「バルカッチャの噴水」や、スペイン階段の上にある「トリニタ・デイ・モンティ教会」、ショッピングストリート「コンドッティ通り」などもおすすめです。

スペイン広場の最大の見どころといえば、なんといっても「スペイン階段」でしょう。この階段の正式名称は「スカリナータ・ディ・トリニタ・デイ・モンティ(Scalinata di Trinità dei Monti)」。1725年にフランス外交官の寄付によって完成した階段です。ここにスペイン大使館があったことから「スペイン階段」という愛称が付けられました。

スペイン階段には、バロック時代の特徴ともいえる「波打ちながら流れる」デザインが取り入れられており、とてもドラマティックな姿をしています。有名映画「ローマの休日」の劇中で、オードリーがこの場所でジェラートを食べていたことで世界的に有名になりました。世代を超えて、ローマや世界中の人々から愛されてきた歴史ある階段なのです。

ウクライナのオデッサにある「ポチョムキンの階段」やブラジルのリオデジャネイロにある「セラロンの階段」など、世界中に有名な階段が点在していますが、ローマの「スペイン階段」に匹敵する階段はまずないでしょう。スペイン階段はローマの中では比較的新しい観光スポットですが、実はアメリカの建国よりも古い歴史を持っているんです。

スペイン階段の歴史のはじまりは、17世紀に遡ります。この135段のスペイン階段は、1717 年に建築家のフランチェスコ・ディ・サンクティスとアレッサンドロ・スペッキによって設計されました。1725年にフランス外交官によって寄付されて以来、18世紀から19世紀にかけて、地元の芸術家や作家などさまざまな人が集う場所となりました。

さらに20世紀に入ってからは、映画「自転車泥棒」や「ローマの休日」、「リプリー」などの映画に登場します。歴史的な有名映画の舞台となったスペイン階段は、一気に世界的に有名な観光スポットとなりました。18世紀からローマの人々に親しまれ、今では世界中の人から愛される歴史の深いスペイン階段、イタリアのローマ観光では立ち寄り必須です。

スペイン階段は、階段上の「トリニタ・デイ・モンティ教会」へと続く135段の参道です。途中に広い踊り場が設けられているので、ここで一休みして目の前に広がるローマの街並みを楽しんでみるのもおすすめです。スペイン階段を登りきったところには、もたれかかってローマの街並みを見下ろすことができる柵もあります。ここからの景色は最高です。

スペイン階段の上から眺めるローマの街並みにはきっと目を奪われることになるでしょう。特におすすめは夕暮れ時。夕日に染まったローマの街並みは大変美しく、忘れられない光景になること間違いなしです。雨の日以外はいつも多くの人で溢れかえっていますが、それでもやっぱり行く価値あり。スペイン階段でローマの素晴らしさを感じましょう。

スペイン広場の前にはショッピングストリート「コンドッティ通り」が広がっています。最寄り駅である地下鉄A線スパーニャ駅は、ローマ最大のテルミニ駅からわずか2駅という便利さです。また、このコンドッティ通りがローマ中心地最大のショッピングエリアとなっていることから、観光客はもちろんのこと、地元ローマの人々も日常的に訪れます。

コンドッティ通りには、なかなか手の届かない高級ブランド店が軒を連ねています。ですが、コンドッティ通りの他にも庶民的なお店もたくさんあるんです。おすすめは「バブイーノ通り」と「コルソ通り」。ここでなら気軽にショッピングを楽しむことができますよ。回りきれないほどの充実度で、ウインドウショッピングだけでも十分に楽しめます。

イタリアでショッピングする際はマナーに気をつけましょう。まずは、お店の外からウインドウの商品をじっくり見て、外から見えるプライスを確認してからお店に入りましょう。店員さんへの挨拶は忘れずに。そして興味のある商品を伝えて出してもらいます。他に見たい商品があっても必ず聞きましょう。お店を出るときも挨拶をするのがマナーです。

スペイン広場のスペイン階段を登り切ったところにある「トリニタ・デイ・モンティ教会(Chiesa della Trinit_ dei Monti)」も見応えがあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。ゴシック様式のこの教会は1502年に建設がはじまり、16世紀末に完成しました。当時、丘の上のこの教会と下のスペイン広場は崖に阻まれており行き来が大変だったそうです。

そこで、フランス大使館の寄付により「スペイン階段」が建設されたのです。スペイン階段には、この場所に大使館を構えていたスペインと、フランスの両国間の平和への願いが込められています。トリニタ・デイ・モンティ教会のファザードのデザインは、フランス式の左右対称となっています。シンプルでありながら優美さも兼ね揃えています。

スペイン広場を訪れる際は「バルカッチャの噴水」も必見です。スペイン階段の下、スペイン広場にあるこのバルカッチャの噴水は、1627年に造られた歴史ある噴水です。噴水にしては噴水のようでない、とても変わった形をしているのが特徴です。その形が沈みかけの船のようであることから、この噴水は「バルカッチャ噴水」と名付けられました。

バルカッチャ噴水が沈みかけている船のようなでデザインには意味がありました。作者であるピエトロ・ベルニーニが、テベレ川の氾濫によってここまで流されてきた一隻の船を見たことからインスピレーションを受け、それをモチーフにしたのだそう。彼の息子である、有名なジャン・ロレンツォ・ベルニーニもこの噴水の制作を手伝ったといいます。

スペイン広場の周辺にも見応えのある観光スポットが点在しています。スペイン広場を訪れた際は、周辺も併せて観光してみてください。その中でもおすすめは「サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会(Sant' Andrea delle Fratte)」です。ベルニーニの「十字架を持つ天使」と「とげの花冠を持つ天使」の二つ天使像で知られる有名な教会です。

サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会は、外観こそシンプルですが、中に入ってみると大変美しく素敵な教会なんです。主祭壇の天井と側壁に描かれた壮大な絵には圧倒されます。荘厳な雰囲気が漂っており、見る人の心を惹きつけます。またスペイン広場からほど近い、多くの芸術家に愛されたという「芸術家たちの噴水」にも立ち寄ってみてください。

いかがでしたでしょうか。イタリアのローマで最も賑わいを見せている場所の一つ「スペイン広場」の見どころをご紹介しました。古い歴史を持ち、映画「ローマの休日」の舞台になったことでも知られる「スペイン階段」をはじめ、スペイン広場周辺にはショッピングエリアや名所など見どころが満載。イタリアのローマの顔、スペイン広場を満喫しましょう。