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イタリアのパスタを徹底調査!種類も豊富でお土産にもおすすめ!

イタリアのパスタを徹底調査!種類も豊富でお土産にもおすすめ!
投稿日: 2017年7月25日最終更新日: 2020年10月7日

イタリアと言えばパスタの国、パスタの種類だけで500種類はゆうに超え、それにソースの種類を考えると無限の組み合わせのあるパスタ。こちらではイタリアパスタの歴史や種類、それぞれの地域の有名なパスタなどをご紹介していきます。

イタリアのパスタについて知ろう見出し

パスタの国イタリアにはなんと500を超えるパスタの種類があり、さらにソースやスープのバリエーションまで加えると、その種類は星の数ほどあります。こちらではそんなパスタの歴史やそれぞれの地域で人気のパスタ料理、パスタ関連のおすすめのお土産等をご紹介していきます。

イタリアのパスタ徹底調査①:パスタの歴史見出し

イタリア半島におけるパスタの歴史は古く、古代ローマ時代はラガーナ (lagana)というパスタを焼いたり揚げたりして食べていました。1000年ごろからチーズと共に食べられ、現在のような乾燥パスタができたのは16世紀中ごろだと言われています。

この保存食としてのパスタは庶民にあっという間に広がり、パスタは富裕層だけの食べ物ではなくなりました。17世紀ごろ、パスタは初めてトマトに出会います。新大陸からトマトがイタリアに持ち込まれた当初は観賞用でしたが、食用に改良され、ナポリを中心にトマトソースパスタが流行り始めます。

また、18世紀初めまでは庶民たちは、チーズをかけたパスタを手づかみで食べていたそうですが、18世紀の後半にナポリ国王がパスタを食べるため、先が4つに割れたフォークが開発されたとも言われています。

イタリアのパスタ徹底調査②:パスタの分類方法見出し

500以上あるパスタをすべて分類するのは至難の業で、分類する人によって、形状や調理方法などにより分類方法が多少違ってきます。そこで形状を元におおまかに大体5種類くらいに分類し、それぞれの特徴などを説明していきます。

『ロングパスタ』は、私たち日本人には一番馴染みのある25cmの長さのパスタです。私たちがスパゲッティと呼んでいるものは直径が1.5から1.7ミリの円形のもので、正式には"スパゲティーニ"がほとんどでしょう。他にも少し楕円の断面の"リングイネ"、平打ち面のような"フィットチーネ"、芯の部分が穴になっている少し太めの"ブカトーニ"などが代表です。

『ショートパスタ(マカロニ系)』は"ペンネ"や"リガトーニ"などが日本では有名です。ペンネは"ペンネアラビアータ"というトマト系の辛いソースのパスタ料理が有名ですが、基本的にはクリーム系の濃厚なソースとの相性が良いと言われています。

『ショートパスタ(フィリング系)』フィリング系とはパスタの中に具が入っているものを指します。例えば有名なのはひき肉が入った"ラビオリ"ですが、チーズやカ野菜のペーストなどを入れたりすることもあります。形も餃子のようなものや、餃子の両端をくっつけて指輪のようにしたようなものなどがあります。

『ショートパスタ(セメチコリアタイプ)』セメチコリアというのは粒状のパスタのことです。主にスープに入れたり、リゾットのようにしていただくのですが、星の形やハートの形もあるので、お土産にもおすすめのパスタです。

『その他』には板状の"ラザニア"やリボンの形の"ファルファッレ"、日本でもサラダなどに載せたりするねじねじのマカロニのような"エリケ"があります。また、パスタの品質に関してはイタリアでは法律によって定められており、①デュラム小麦を使用していること②人工着色料、保存料を使用しないこと③卵入りパスタは、デュラム・セモリナ100gに対して全卵が5個以上使用されていること。が基本です。

イタリアのパスタ徹底調査③:地元の人気パスタ(ナポリ)見出し

それでは地域別に人気のパスタ料理をいくつかご紹介していきましょう。まずはナポリから"Spaghetti alla puttanesca"(スパゲッティ・アッラ・プッタネスカ)="娼婦のパスタ"。主な材料は、アンチョビ、黒オリーブ、ケッパー、パセリ、ニンニク、そしてトマトです。「忙しい娼婦がありあわせのもので作ったから」とか諸説ありますが、当時は"刺激的な味わい"だったのかもしれません。

イタリアのパスタ徹底調査④:地元の人気パスタ(ローマ)見出し

ローマのパスタといえば”L'amatriciana”(アマトリチャーナ)です。トマトベースのソースですが、豚のほほ肉の塩漬け(パンチェッタ)と大量の羊のチーズを使用するのが基本です。アマトリチャーナはブカティーニという穴あきのロングパスタとの相性が良いのですが、リガトーニを使用するお店も多いです。

イタリアのパスタ徹底調査⑤:地元の人気パスタ(ミラノ)見出し

ミラノのイタリア料理といえばパスタよりもリゾットが実は有名ですが、ミラノを訪れたらぜひ試していただきたいのが、"Tagliatelle al ragù di Cinghiale"(タリアテッレ・アル・ラグー・ディ・チンギアーレ)です。"チンギアーレ"は猪のことで、イノシシの肉をトマトと赤ワインでじっくりと煮込んだソースです。猪はイタリア北部ではとても人気の食材ですので、猪を使った煮込み料理なども一般的です。

イタリアのパスタ徹底調査⑥:地元の人気パスタ(トリノ)見出し

トリノでは"Agnolotti"(アニョロッティ)と呼ばれるフィリングタイプのパスタがおすすめです。四角もしくは半月型のパスタの中には肉、チーズ、キノコ類、ほうれん草等が詰められています。お肉などで出汁をとったソースでいただきます。トリノは他にも牛肉の煮込み料理なども人気があります。

イタリアのパスタ徹底調査⑦:地元の人気パスタ(ヴェネチア)見出し

水の都ヴェネチアではやはり"Spaghetti al Nero di Seppie"(スパゲッティ・アル・ネーロ・ディ・セピエ)と呼ばれるイカ墨のパスタに勝るものはないでしょう。日本人にもなじみのこのパスタはヴェネチアの名物です。口の中が真っ黒になってしまいますが、イカ墨のコクとニンニクの香りはクセになります。

イタリアのパスタ徹底調査⑧:地元の人気パスタ(フィレンツェ)見出し

フィレンツェは「食の都」としても有名で、おすすめの郷土料理もたくさんあるのですが、パスタであればこちらの"Pici"(ピチ)を使用したものをおすすめします。手で丸くこねたうどんのような極太パスタで、乾麺だとゆで上げるのに20分ほどかかります。本場ではポルチーニソースや、ラグーソース、ウサギや猪など山の幸を使用したソースに向いています。

イタリアのパスタ徹底調査⑨:地元の人気パスタ(ボローニャ)見出し

ボローニャは日本でも"ミートソース"としておなじみの"ragù alla bolognese"(ラグー・アラ・ボロネーゼ)の発祥の地です。通常はこのボロネーゼソースは平打ち麺のフェットチーネと併せられたり、ラザニアやカネロニなどのソースとしても用いられます。

ボローニャにはフィリングタイプのパスタ"トルテリーニ"を雄鶏と雄牛のスープでいただく"トルテッリーニ・イン・ブロート"という郷土料理もあり、日曜日の食事やクリスマスの料理としても有名です。

イタリアのパスタ徹底調査⑩:地元の人気パスタ(ジェノバ)見出し

ジェノバのパスタはその土地の名前が付いた"pesto alla genovese"(ペスト・アラ・ジェノヴェーゼ)が有名です。ジルと松の実、チーズ、オリーブオイル等を合わせたソースでトレネッテやトロフィエというパスタと併せるのが伝統的なパスタ料理です。

イタリアのパスタ徹底調査⑪:地元の人気パスタ(バーリ)見出し

バーリではイタリアのプッリャ州とバジリカータ州の地域を代表する耳形のパスタ"Orecchiette"(オレッキエッテ)がおすすめの郷土料理です。一般的には、長時間柔らかくゆでたブロッコリーを木べらなどで潰し、オレッキエッテのくぼみに絡める料理方法が一般的です。

イタリアのパスタ徹底調査⑫:地元の人気パスタ(パレルモ)見出し

パレルモではシチリアで生まれたイワシのパスタ、"Pasta con le sarde"(パスタ・コン・サルデ)が人気です。かつては安いイワシを使用することから「貧乏料理」と呼ばれていましたが、現在は伝統料理として地元の人に愛されています。また、このパスタには"フィノキエット"という殺菌作用のある野草を添えるのが昔の人の知恵であり、ポイントでもあります。

シチリアにはもう一つ有名なパスタ"Cavatelli al sugo"(カヴァテッリ アル スーゴ)があります。パスタ生地を小さくちぎり指で穴をあけ、少し大きめに切られた豚肉のトマトソースをたっぷりからめていただきます。

イタリアのパスタ徹底調査⑬:お土産にはこちら見出し

イタリアのお土産を買うならパスタ関連のお土産はおすすめです。特に乾麺はイタリア中のスーパーにありとあらゆる種類が置いていますし、ショートパスタなどは透明なガラス瓶にいれて保存しておくだけで、インテリアになるようなかわいらしい形や色づかいのものもあります。お土産にもらってもうれしいです。

わたしがパスタ関連でぜひおすすめしたいのは"ポルチーニ茸"です。もちろん生のものは持ち帰れませんが、スーパーには"乾燥ポルチーニ茸"が置いています。日持ちしますし、軽いのでお土産にぴったりです。クリーム系のソースにポルチーニ茸が加わるだけで、本格的なイタリアンの香りがします。

パスタを買い、ポルチーニ茸を買い、まだ荷物の重量に余裕があるならば是非ソースもお土産にいかがでしょうか?ビン入りのソースは少々重いですが、日本でも簡単にイタリアの味を再現することができます。もし重量が気になるのであれば、濃縮トマトやアンチョビのペーストのチューブタイプなどもおすすめです。

奥深いパスタの世界に酔いしれよう見出し

いかがでしょうか。もはや無限のイタリアのパスタの世界ですが、それぞれのパスタの形状やソースの食材、名前の付け方に物語がありました。イタリアを訪れた際パスタをいただく機会があったら、「このパスタはにはどんな歴史があるんだろう」などと想像しながらいただくのも楽しいですね。

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投稿日: 2017年7月25日最終更新日: 2020年10月7日

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